終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

琉球藍の生葉で煮染め

2011-11-22 21:47:11 | 草木染
樫の木の根元に置いていたリュウキュウアイのプランター。

地植えにしないのは、暑さ寒さに弱いから。

ビニールトンネルで囲うにしても、今付いている葉は、傷んでしまうだろう。

冬が来る前に、リュウキュウアイの生葉をすべて使ってしまえ、と。

そんなわけで、生葉を煮出して、布を染める。

夏の頃だったか、

リュウキュウアイの茎の切り口から青い汁が滲み出るのを見たことがあった、ので、

欲張って、茎も共に煮出してみた、が、

牧野富太郎博士のライバル、村越三千男博士の著された植物図鑑には、

“藍分を含まざる幹枝”とあるので、

タデアイ同様、茎にはインディゴは含まないのが定説らしい。

次回は、茎はちゃんと仕分けして、葉のみで染めることにしよう。

リュウキュウアイの抽出液は、色が青黒く、匂いも独特だ。

シルクのストールとナイロン布を煮染めした。

鋳物コンロのハイカロリーがよかったのだろうか。

お目当ての紫というより、朝顔に近い、ブルーやピンクを含むやさしげな色。

シルバー?パール?を加味したように複雑で高雅、繊細に感じられる、けれど、

染め上がりは、水洗の必要もない程、意外なまでに安定して、堅牢。

リュウキュウアイの栽培は、経験を重ねるほど、困難に思えてくる、のが不思議だ。

藍靛以外の、染め草としても、リュウキュウアイの魅力は尽きなくて、

さらにもっと、と欲張るせいだろうか。




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