終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

カラスノエンドウ

2014-04-28 21:34:58 | 介護

この年齢になると、話の種はごく限られてくるようだ。

スポーツクラブなど、高揚した気分で話すネタは、孫一色。

この件に関しては、いつも聞き役ばかりの当方だが、

表面的な笑顔とは裏腹に、頭の中は、ちょっと違う。

いつも気になって忘れられないのは、介護のこと。

もっとも、このテーマは、場に合わないのだろうか、

ロッカールームや浴室で、小耳に挟むことも、あまり無い。

どうやら、介護のことは、そのただ中にある当事者以外、全く興味の外のこと、らしい。

というか、長短に拘わらず、一過性の個人的な出来事、で、敢えて公共の場で話すことも無いのだろう。

なので、拙ブログで介護のことを掲載しても、読者はそう多くない、と確信している。

今朝、デイサービスのお迎えまでの時間的な隙間を、なんとか埋めなくては、と、出かけた、

丘の上の公園の散歩。

90歳前の母と、70前の娘が手をつないで、

♪久しぶりに手をひいて 親娘で歩ける嬉しさに♪

と、島倉千代子さんのヒット曲を大声で歌っていたのは、

いかにも“これみよがし”だったのだろう。

ネットフェンスの向こうから「こんにちは、おいくつですか」と声をかけられた。

ウィークデーなので、いつもの少年野球グラウンドが、老年ゲートボールコートに様変わりしている。

母と同年齢らしいご婦人が興味を向けてくださったようだ。

「福島から参りました。忘れようとしても忘れられません。3月15日に息子が探しに来てくれまして」

「家は残してきました。原発から4kmの大槌町・・・」

ゲーム開始の気配の中、わたしもこれだけは言いたかった。

「浪江町の方たちが、隣町の公営住宅にいらっしゃるようですよ。」

「えっ、ここではわたしひとり、かと」

お互い名乗りもできなかったけれど、

来週同じ時間に来てみよう、できればもっと、確実な情報を持って。

 

 

 

 

 



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