終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

ヤブミョウガ

2014-10-31 21:40:38 | 介護

草の実や木の実がゆたかな季節。

湿潤な織りの先生のお庭では、青い実がたわわに生っていた。

黒真珠のような、青い実だ。

街は早くも冬の気配、

ケアハウスを訪ねると、母はまたひとまわり小さくなっていた。

スタッフさんが、小さな声で、「失禁が始まりました」と・・・。

色白なのに、肉つきが減ったからか、顔が黒ずんで見える。

口だけは達者で、

「ここは姨捨山?」と軽い調子で訊く。

先輩の女性が、

「わたしなんか、もう10年も姨捨山に居るんやから」

と親切に教えてくれたそうな。

帰途、バスに乗り損ねて、ターミナルまで一時間、歩いた。

 

 



最新の画像もっと見る