終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

真夏日あとわずか

2014-09-08 20:21:32 | 介護

朝の洗面所、

バスマット代わりのラグラグが、窓からの逆光を受けて、深い色合い。

母の認知症が重くなって、唾液で床を汚す事が多くなった。

はじめは、本人の自覚を促そうとしたが、無駄と判り、

汚しそうな場所にラグを敷いて、注意を引くことにする。

これだって、意味のないことではあるが、

叱りつけたり、無視するよりは、こちらの気が安まるだけのこと。

およそ、問題行動と呼ばれるものは、周囲の者達にとっての問題、であり、

当人にとっては、小児のチック症状に似たものかも知れない。

体重の激減によって、入れ歯が合わなくなったせいで、唾液が溢れだして気持ちが悪い、

のでは、と、歯科で新しい入れ歯を依頼中。

およそ、周囲の物にとっては、許し難いノイズの発生源、なのに、

この、隣の介護ベッドで寝息を立てる母は、

小さく丸まって、泣き寝入りした無垢な幼子そのもの。

昼間の大迷惑(怒り)を忘れさせるのは、“血のつながり”のせい、だと思う。

 

 

 

 



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