終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

柘榴

2014-09-12 20:58:45 | 介護

ほんの1kmほど歩くだけなのに、迷ってしまい、Aさんの家に辿り着けない。

運良く、道ばたで立ち話している女性がいたので、訊いてみる。

「ほら、大きな木のある家よ、煉瓦塀の」

と、わざわざ足を運んでくださった、恐縮!

住所を、一番間違って憶えてしまい、

記憶違いを省みることなく、突き進んでしまった、いつものよくやるエラー。

ザクロの満開には、今暫くかかりそうだ。

そうだ、ついでにAさんに絵手紙のハガキを所望してみよう。

「検査入院の知人にお見舞いハガキを送りたい」

と正直に打ち明けたら、一枚、くださった。

で、ハガキの送り先は、彫金作家さん、で、

もう填めない(填められない)指輪などを、時々、

ペンダントトップに作り替えていただく、センスの好い方。

女子美で彫金を学ばれた、一級技能士さんは、

いつも、シンプルで味わいのある作品を提示してくださる。

その、遅ればせのお見舞いハガキに、今日、電話があった。

「今、一時退院中、根治したいので、じっくり治療に取り組みます」。

病名は仰有らないし、こちらも訊かない。ただ、

介護や看取り、葬送などで、疲労困憊されたのは存じ上げている。

たしかに、介護する側が潰れそう、とは、周囲にありふれた話ではある。

わたしもここらで、無理しないで甘えさせてもらおう、か。

 

 

 



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