お菓子を焼かなくなって、10年は経っている。
手作りのお菓子は、幸せの象徴。
頻繁に焼いていた頃は、そうとは気づかなかったけれど。
引越しを機に、つり戸棚に入りきらない程所有していた製菓のツールをすべて、処分してしまった。
クグロフ型、ハート型、パウンド型、からフィナンシェまで、金属製に耐熱ガラス製、が10種以上。
キッチンツールコレクターかと見紛うほどの、ツール好きだった、調理以上に。
もう二度と手に取ることがないそれらを、憧れのまなざしで思い浮かべるのは、なぜだろうか?
きょうは、ひとりの静かなティータイム。
図書館の返却日が近づいている本を、めくりながら。
鷲田清一さんの”「待つ」ということ”は、重たかった。
認知症について割かれている多くのページでは、
この間体験したばかりの、ケアする側のわたし、と、
将来ケアされる側に回る(かもしれない)わたし、
の両方を見渡して、そのリアルさに立ち尽くすばかりで。
もう十年になるだろうか、ファイバーアートのワークショップで、
講師の造形作家の先生から薦められて、鷲田さんの本をはじめて読んだ。
もちろん当時は、学長さんなどではなく、
川久保玲や山本耀司を語る、異色の哲学者、憧れのステキなおじさん(ごめん!)、だった。
お忙しくなられても、著作、テレビ、コラムなどでお会いしたい、と願いつつ・・・。
手作りのお菓子は、幸せの象徴。
頻繁に焼いていた頃は、そうとは気づかなかったけれど。
引越しを機に、つり戸棚に入りきらない程所有していた製菓のツールをすべて、処分してしまった。
クグロフ型、ハート型、パウンド型、からフィナンシェまで、金属製に耐熱ガラス製、が10種以上。
キッチンツールコレクターかと見紛うほどの、ツール好きだった、調理以上に。
もう二度と手に取ることがないそれらを、憧れのまなざしで思い浮かべるのは、なぜだろうか?
きょうは、ひとりの静かなティータイム。
図書館の返却日が近づいている本を、めくりながら。
鷲田清一さんの”「待つ」ということ”は、重たかった。
認知症について割かれている多くのページでは、
この間体験したばかりの、ケアする側のわたし、と、
将来ケアされる側に回る(かもしれない)わたし、
の両方を見渡して、そのリアルさに立ち尽くすばかりで。
もう十年になるだろうか、ファイバーアートのワークショップで、
講師の造形作家の先生から薦められて、鷲田さんの本をはじめて読んだ。
もちろん当時は、学長さんなどではなく、
川久保玲や山本耀司を語る、異色の哲学者、憧れのステキなおじさん(ごめん!)、だった。
お忙しくなられても、著作、テレビ、コラムなどでお会いしたい、と願いつつ・・・。