カナダ出身のシンガーソングライター、ニール・ヤングの1979年のオリジナルアルバム。
本作はクレイジー・ホースを率いて収録した作品であり、スタジオトラックとライブトラックの両方が収録されています。
前半がアコースティックギターの弾き語りが中心で、後半がクレイジー・ホースを率いてのエレクトリック・ギターパートという内容。
このアルバムの最大の特徴は「My My, Hey Hey (Out of the Blue)」と「Hey Hey, My My (Into the Black)」のアコースティックとエレクトリックで対をなす2つの楽曲の存在。
その中の「It's Better To Burn Out Than To Fade Away(消えていくより、燃え尽きるほうがいい)」というフレーズはあまりにも有名。
この2曲はセックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)への共感を示した楽曲であり、ニール・ヤング流のパンクロックへのアンサーソングと言えます。
また、ジミ・ヘンドリックスやジム・モリソン、ジャニス・ジョプリンなど若くして散っていったロックスターを思い偲ぶ楽曲であるとも言われます。
ニール・ヤングの名言に「変わり続けるからこそ、変わらずに生きてきた。」という言葉があります。
本作はパンクロックに刺激され、変化を受け入れることを選択したニール・ヤングが生み出した珠玉の名盤であると言えます。
【トラックリスト】
1. My My, Hey Hey (Out of the Blue)
2. Thrasher
3. Ride My Llama
4. Pocahontas
5. Sail Away
6. Powderfinger
7. Welfare Mothers
8. Sedan Delivery
9. Hey Hey, My My (Into the Black)
上記の2曲以外にも穏やかなフォークロック「Ride My Llama」や若くしてこの世を去っていった男を想う名曲「Powderfinger」、ヘヴィなギターが鳴り響く「Sedan Delivery」など聴きどころ多数。
My My, Hey Hey (Out of the Blue)
【和訳】
My My, Hey Hey
ロックンロールはここに残り続ける
次第に消えていくより、燃え尽きるほうがいい
My My, Hey Hey
青から暗闇の中へ
彼らはあなたに差し出したのに、あなたはその代償を支払ってしまう
そして一度立ち去ってしまえば、もう二度と戻って来ることはできない
ある日突然、暗闇の中に行ってしまったら
王は去ったが、忘れ去られてはいない
これはジョニー・ロットンの物語
錆びて朽ちるより、燃え尽きるほうがいい
王は去ったが、忘れ去られてはいない
Hey Hey, My My
ロックンロールは決して死なない
目に見えるものよりずっと深くにあるんだ
Hey Hey, My My
Hey Hey, My My (Into the Black)
【和訳】
Hey Hey, My My
ロックンロールは決して滅びない
目に見えるものよりずっと深くにあるんだ
青から暗闇の中へ
あなたはこの代償を払ったのに、彼らはあなたに差し出してしまう
そして一度立ち去ってしまえば、もう二度と戻って来ることはできない
ある日突然、暗闇の中に行ってしまったら
王は去ったが、忘れ去られてはいない
これはジョニー・ロットンの物語なのか?
色褪せていくより、いっそ燃え尽きたほうがいい
王は去ったが、忘れ去られてはいない
Hey Hey, My My
ロックンロールは決して死なない
目に見えるものよりずっと深くにあるんだ