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名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音楽アルバム紹介】狂 (KLUE)(2020) - GEZAN

2025-04-25 23:53:25 | ・2020年代(邦楽)
大阪で結成され、マヒトゥ・ザ・ピーポー(Vo.)が率いるバンド、GEZANの5thアルバム。ダブ・エンジニアの巨匠、内田直之を招いて製作されたアルバムとなっています。

ジャンル:オルタナティブ・ロック/ヒップホップ
オススメ度:★★★★★👑

全曲BPM100で進行し、それでいて曲間の隙間が無くシームレスに繋がっています。骨太で低音が聴いたサウンドとリスナーに問いかけるような強烈な歌詞が印象的。トラック7の「訓告」に登場するレベルミュージック(Rebel Music)はこのアルバムを象徴する言葉であり、直訳すると反逆者の音楽となります。

初めてこのアルバムを聴いたときは心の底から震えました。ピンク・フロイドの『狂気』のように曲間がシームレスで繋がり高揚感を生み出してゆくなか、言葉の力が強くハッとさせられる箇所も多い。
そして最ハイライトである「東京」を聴いたとき、少し泣いていました。

アルバム全体で一つの作品/芸術品なので、ぜひアルバムを通して聴いて欲しいです。

GEZANに便乗して私も言いたいことを言います。思い出補正がかかった曲ばかり聴くのは辞めよう、TVから流れてくる流行歌だけが音楽じゃない。最近の曲はクソだとかいう思考停止は辞めよう、そして昔の曲は古臭いとかいう思考停止も辞めよう。

【トラックリスト】
1 狂
2 EXTACY
3 replicant
4 Human Rebellion
5 AGEHA
6 Soul Material
7 訓告
8 Tired Of Love
9 赤曜日
10 Free Refugees
11 東京
12 Playground
13 I



【歌詞一部抜粋】
今、お前はどこでこの声を聞いてる?
iPhone のしょぼいスピーカーから?
はたまた電車の中、目をつぶり、左右のイヤホンから?
まぁ楽にして聞いてくれ。
これはこれからこの時代が始めなければいけない革命に対する注意事項。
失われた抵抗と安売りのシールの貼られた反乱。
簡潔に言えば、この不協和音は毒として血をめぐり骨を溶かし、借り物の倫理を破壊する。

東京


【歌詞一部抜粋】
東京
今から歌うのはそう
政治の歌じゃない
皮膚の下 35度体温の
流れる人
左も右もない
一億総迷子の一人称
インターネットが
神さまのかわりをして
誰を救ったの?

【電気の武者】Electric Warrior(1971) - T.Rex

2025-04-14 22:11:01 | ・1970年代(洋楽)
マーク・ボラン率いるイギリスのロックバンドT.Rexのオリジナルアルバム。

ジャンル:ロック/グラムロック
オススメ度:★★★★★

マーク・ボランは元々ティラノザウルス・レックスというサイケデリックフォークバンドを率いていましたが、1970年にバンド名をT.Rexに改名。
「Ride A White Swan」や「Get It On」をヒットさせ、一躍スターダムにのし上がります。その人気によりマーク・ボランはデヴィッド・ボウイと並びグラムロックのアイコン的存在になります。

グラムロックとは派手なメイクや煌びやかな衣装を身に着けて演奏したミュージシャンのロックを総称して呼ばれた言葉。ひとえにグラムロックといっても音楽性は様々であり、デヴィッド・ボウイはアート志向、マーク・ボランはハード・ロックやロックンロール寄りのノリやすい作風となっています。

ハイライトは「Mambo Sun」、「Jeepster」、「Get It On」、「Planet Queen」、「Life's a Gas」など。
特に「Get It On」はマーク・ボランの代表曲であるとともに、ロックのマスターピースの一つ。

Get It On(楽しくやろうぜ)の通りとにかく楽しくて元気になれるアルバムです。

【トラックリスト】
1. Mambo Sun
2. Cosmic Dancer
3. Jeepster
4. Monolith
5. Lean Woman Blues
6. Get It On
7. Planet Queen
8. Girl
9. The Motivator
10. Life's a Gas
11. Rip Off


Get It On



【飛行船襲来】Led Zeppelin(1969) - Led Zeppelin

2025-04-12 14:38:07 | ・1960年代(洋楽)
イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの記念すべき1stアルバム。

ジャンル:ハード・ロック/ブルース・ロック
オススメ度:★★★★★

レッド・ツェッペリンのメンバーは以下の通り。
ロバート・プラント(ボーカル)
ジミー・ペイジ(ギター)
ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース、キーボード)
ジョン・ボーナム(ドラムス)

ヤードバーズにただ一人残ったジミー・ペイジがスカンジナビアツアーの契約を果たすために、ベテランのジョン・ポール・ジョーンズと当時無名のロバート・プラントとジョン・ボーナムをメンバーに加えてスタート。

本作はわずか36時間という短時間でレコーディングされ、ペイジとマネージャーが費用を負担したことからレコード会社の干渉を受けず自由に作成されました。
それにより、ブルースを基調としつつもハードなサウンドが鳴り響く革新的なロックを生み出すことに成功。また、ペイジの実験精神が発揮されトラック4の「Dazed and Confused」は特徴的なエコーがかけられているなど、その好例となっています。

当時は純粋なブルース主義が強く、ツェッペリンのサウンドは批評家に酷評されたものの、現在でも愛され続け、後世に与えた影響が多大であることから、当時の評価は時代的な背景が大きかったと言えるでしょう。

ハイライトはオープニングを飾る「Good Times Bad Times」、ペイジのルーツであるブルースが色濃く反映されたマディ・ウォーターズのカバー「You Shook Me」、"幻惑されて"という有名な邦題が付いた名曲「Dazed and Confused」、シンプルでインパクトの強い「Communication Breakdown」、約8分半に及ぶ組曲風の「How Many More Times」です。

アルバムジャケットの飛行船はツェッペリン飛行船ヒンデンブルク号の爆発事故の写真を点描したものとなっています。今の常識だったら事故現場をアルバムジャケットにすることは不謹慎ですが、このツェッペリン飛行船がバンドの象徴となり、いくつかのアルバムジャケットに登場することになります。

【トラックリスト】
1 Good Times Bad Times
2 Babe I'm Gonna Leave You
3 You Shook Me
4 Dazed and Confused
5 Your Time Is Gonna Come
6 Black Mountain Side
7 Communication Breakdown
8 I Can't Quit You Baby
9 How Many More Times

Good Times Bad Times



Dazed and Confused



【夜、暗殺者の夜】'77 LIVE(1991) - 裸のラリーズ

2025-04-05 23:51:31 | ・1990年代(邦楽)
日本のロックバンド、裸のラリーズのライブアルバム。1977年3月12日の東京都立川市でのライブ音源を収録した内容となっています。

ジャンル:ノイズ・ロック/サイケデリック・ロック
オススメ度:★★★★★👑(日本のアングラシーンを代表する名盤)

裸のラリーズはヴォーカル及びギターを務める水谷孝を中心として活動していたバンド。1967年から1997年代にかけてライブを中心に活動し、1980年には村八分の山口冨士夫が在籍していたことも有名。
インターネットが発達した現在はラリーズに関する情報が溢れていますが、当時は未知の部分が多く半ば伝説化していたバンドであり、1991年にリリースされた3枚の公式CDが高値で取引されていたことやブートレグが多数出回っていた歴史も持っています。

ラリーズは水谷のフィードバック奏法による大音量のノイズロックが特徴。本作でも圧倒的なノイズの洪水が展開されますが、決して無秩序ではなくブルースのような奥深さも併せ持っています。また、エコーがかかり何を歌っているか分からない水谷のヴォーカルも印象的。

裸のラリーズは日本のアングラロックシーンを代表するバンドであり、海外でも人気と評価が高いバンドとなっています。ラリーズを聴かずに邦楽ロックを語ることはできないので、この機会にぜひ聴いてみて下さいね。
幸いなことに2022年にCDが再発され、サブスクでも配信されています。

【トラックリスト】
1. Enter the Mirror
2. 夜、暗殺者の夜
3. 氷の炎
4. 記憶は遠い
5. 夜より深く
6. 夜の収穫者たち
7. The Last One _1977


夜、暗殺者の夜