名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音ゲー曲紹介】Wanna Party? - RAM

2024-01-31 11:58:26 | 音ゲー曲
BeatmaniaⅡDXより「Wanna Party?」
初出は2007年のbeatmania IIDX 15 DJ TROOPERS

アーティスト:RAM
BPM:128
ジャンル:PIANO HOUSE

アーティストのRAM(山崎耕一)はNNN Records(elenic production)に所属し、ゲーム音楽界で活躍する作曲家です。beatmaniaシリーズへの楽曲提供以外にも電気グルーヴプロデュースの珍作ゲーム『グルーヴ地獄V』のサウンドも担当しています。

楽曲はピアノサウンドが印象的なしっとりしたハウス。馴染みやすいメロディと特徴的な声ネタによって、とても人気の高い楽曲となっています。「ワナパ」の愛称で親しまれています。

【難易度】
NORMAL:4
HYPER:7
ANOTHER:8
LEGGENDARIA:11

難易度は控えめであり、物足りないという声が多かったですが2019年に大幅にノーツが増した高密度譜面が追加されています。
BPMが低いのでLv.11に設定されていますが、同レベルの中でも最上位クラスの譜面となっています。

Wanna Party?
曲に合わせて雲や古城が動く、楽しくも不思議なムービーとなっています。




【音楽アルバム紹介】僕の中の少年(1988) - 山下達郎

2024-01-29 21:02:06 | ・1980年代(邦楽)
山下達郎の9枚目のスタジオ・アルバム。
山下達郎屈指の傑作であり、1980年代後半を代表する作品。

本作はアナログ録音(LP)からデジタル録音(CD)への過渡期にリリースされた作品でもあり、コンピューターによる打ち込みといった作業を山下達郎が自ら行っています。理想の音を求めるためにアナログで録音した楽曲をデジタル機材を用いて再録音するという作業が行われており、氏の創作意欲の高さを物語っています。

また、本作のリリース時期は山下達郎も30代後半に入り本当の「大人」になっていく実感と抵抗感、将来への不安、色々な心の葛藤が溢れている時期でもありました。

そんな感情が楽曲にも表現されておりどこか切なく内省的な歌詞が多いことが特徴。
しかしながらハイクオリティなポップスは健在であり、氏の才能に驚嘆します。

タイトルの『僕の中の少年』とは若い頃に抱いていた夢が歳を重ねることに消えてしまうという諦観を受け入れ、自己の内面にいる少年との訣別を肯定的に捉えた意味。

全曲名曲ですが「新・東京ラプソディー」、「踊ろよ、フィッシュ」、「ルミネッセンス」、「マーマレイド・グッドバイ」、「蒼氓」、「僕の中の少年」が個人的に好きです。

トラック8の「蒼氓(そうぼう)」は特筆すべき楽曲であり、山下達郎がこの世に生きるすべての人々を優しく見つめ「生き続ける事の意味 誰よりも待ち望んでいたい」と歌い上げる感動的な楽曲となっています。

従来の夏や海といったイメージを軽々と飛び越え、コンセプトアルバムとして自己の内面を表現した氏の最高傑作と呼べる内容となっています。

【トラックリスト】
1. 新・東京ラプソディー
2. ゲット・バック・イン・ラブ
3. The Girl In White
4. 寒い夏
5. 踊ろよ、フィッシュ
6. ルミネッセンス
7. マーマレイド・グッドバイ
8. 蒼氓
9. 僕の中の少年


「蒼氓」・「踊ろよ、フィッシュ」
蒼氓とは"民/人民"といった意味であり、山下達郎は無名性・匿名性への熱烈な讃歌であると語っています。ちなみにアルバムVer.はギターソロが追加された6分の曲となっています。



【音楽アルバム紹介】LOVE ALL SERVE ALL(2022) - 藤井風

2024-01-27 16:05:58 | ・2020年代(邦楽)
日本のシンガーソングライター、藤井風の2ndアルバム。
アルバムタイトル『LOVE ALL SERVE ALL』は「全てを愛し、全てに仕えよ」という意味。

R&Bやポップスをベースとしたリズミカルでメロディアスなサウンドに岡山弁と標準語を混ぜた独特の歌詞が流れるように展開されていきます。

ハイライトは「きらり」、「まつり」、「へでもねーよ」、「ガーデン」、「"青春病"」など。

アルバム通してクオリティが高く前半がアップテンポ、後半がメロウな作風になっておりトータルアルバムとして聴かせる構成になっています。特に「"青春病"」からの「旅路」の流れが良いですね。

前作『HELP EVER HURT NEVER』はやや地味な印象があり個人的にピンとこなかったですが、本作はより開放的で繰り返し聴きたくなるとても気持ちの良いサウンドとなっています。
間違いなく2020年代を代表するアルバムの一つです。

【トラックリスト】
1. きらり
2. まつり
3. へでもねーよ
4. やば。
5. 燃えよ
6. ガーデン
7. damn
8. ロンリーラプソディ
9. それでは、
10. "青春病"
11. 旅路


へでもねーよ
始めて聴いたとき度肝を抜かれました。曲の良さはもちろん歌詞で遊んでいるような余裕が凄いです。



ガーデン
シングルでリリースされていない隠れた名曲。個人的に本作で一番好きな楽曲です。



【音楽アルバム紹介】ほうろう(1975) - 小坂忠

2024-01-25 22:45:51 | ・1970年代(邦楽)
伝説のバンド、エイプリル・フールでヴォーカルをとっていた小坂忠の4thアルバム。

ティン・パン・アレーのメンバーが演奏に参加しており以下がその豪華なメンバー。

鈴木茂(ギター)
細野晴臣(ベース)
林立夫(ドラム)
松任谷正隆・鈴木晶子(キーボード)
吉田美奈子・山下達郎・大貫妙子(バックコーラス)
矢野誠(ストリングス&ホーン)

また、作曲/編曲に細野晴臣が携わっており氏による功績も大きいです。

ファンキーでロマンティックなサウンドと小坂忠の柔らかい歌声が魅力。非常に美声でありメロウな気分になってしまいます。

全曲良いのですが個人的に好きなのはタイトル曲「ほうろう」、小坂忠作曲の「機関車」、メロウな「ボン・ボヤージ波止場」、バックコーラスが印象的な「しらけちまうぜ」、はっぴいえんどのカヴァー「ふうらい坊」など。

1975年の作品ですが一切古臭さを感じさせずとてもクールでエモい。
日本のソウル/R&Bを語るうえで欠かすことのできない一枚です。

【トラックリスト】
1. ほうろう
2. 機関車
3. ボン・ボヤージ波止場
4. 氷雨月のスケッチ
5. ゆうがたラブ
6. しらけちまうぜ
7. 流星都市
8. つるべ糸
9. ふうらい坊


ほうろう



ふうらい坊
小坂忠の爽やかなヴォーカルにパワフルなバックコーラスがのり、元曲とはまた違った良さがあります。




【音楽アルバム紹介】Synchronicity(1983) - The Police

2024-01-24 17:38:10 | ・1980年代(洋楽)
スティング率いるイギリスのスリーピースバンド、ザ・ポリスの5thアルバムであり最後のオリジナルアルバム。

アルバムタイトルの『シンクロニシティー』とはドイツの心理学者ユングが提唱した"意味のある偶然の一致"という概念。
スティングはその概念をサウンドに取り入れようと模索しており、タイトル曲「Synchronicity I」の印象的なシンセサイザーの音で表現しています。また、第二部となる「Synchronicity II」では"家庭と職場が憂鬱な父親"の不安を湖の化物に例えた歌詞となっています。

恐竜の絶滅や王の苦悩、家庭崩壊など栄えた後の崩壊をテーマにしている曲が多く、メンバー間不仲によるバンドの活動停止を示唆しているのかもしれません。

トラック7の「Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)」はアメリカのビルボードで8週連続1位を獲得したバンドを代表する曲。
甘いイントロでラブソングかと思わせますが、実際はストーカーが題材の物騒な曲となっています。

「Every Breath You Take」ばかりスポットがあたりがちですが、従来のレゲエ調の「Wrapped Around Your Finger」、アンビエンスでダブ調の「Tea in the Sahara」なども名曲です。

【トラックリスト】
1. Synchronicity I
2. Walking in Your Footsteps
3. O My God
4. Mother
5. Miss Gradenko
6. Synchronicity II
7. Every Breath You Take
8. King of Pain
9. Wrapped Around Your Finger
10. Tea in the Sahara
11. Murder by Numbers(ボーナストラック)

Every Breath You Take


【和訳】
君のすべての呼吸
君のすべての仕草
君が破るすべての約束
君のすべての歩みを
僕は見つめていたい

来る日も来る日も
君が話すすべての言葉
君がするすべての遊び
君のすべての夜を
僕は見つめていたい

見えないのかい
君は僕のものだってこと
君が離れていくたびに
僕の可哀想な心がどれだけ痛むか

君のすべての仕草
君が破ったあらゆる誓い
君のあらゆる作り笑い
君のあらゆる主張を
僕は見つめていたい

君が去ってしまってから、僕は跡形も無くなってしまったようだ
君を夢に見る、君の顔しか見えない
周りを見渡しても、君に代わる人はいない
とても寂しくて、君に抱きしめられたい
涙が止まらないんだ、どうかお願いだ

見えないのかい
君は僕のものだってこと
君が離れていくたびに
僕の可哀想な心がどれだけ痛むか

君のすべての仕草
君が破ったあらゆる誓い
君のあらゆる作り笑い
君のあらゆる主張を
僕は見つめていたい

君のすべての仕草
君のすべての歩みを
僕は見つめていたい

ずっと見ている