
信濃毎日新聞社「週刊さくだいら」
<2009. 9/3号掲載>
シギ(鴫)はくちばしの長い野鳥です。
仲秋のころの俳句の季語に「鴫の羽盛(はもり)」がありますが、これはシギの頭と羽で鳥全体の形をつくり、真ん中に焼いたシギの肉を盛り付けた料理名とか。
織田信長が徳川家康を安土城でもてなした献立にある「鴫つぼ」は、ナスをくり抜いてシギを詰めたものといいますから、昔はシギを食べていたようです。
仏教が浸透し、その教えに基づく暮らしや文化が築かれた中で、食文化には「もどき食品」が登場します。
殺生を禁止する教えを守る精進料理でありながらも、肉や魚を食べたいという願望から生まれた料理。たとえば、雁(がん)に見立てた「がんもどき」、雉(きじ)は豆腐の「きじ焼き」、たぬきはコンニャクで「たぬき汁」などがあります。
鴫焼きは今ではナスの油みそのようなものを指し、ユズやゴマでみそに香りづけをしています。
シギ肉の臭み消しに山椒(さんしょう)みそを添えた昔のように、ひき肉でシギもどきの「鴫焼き」を作ってみませんか。
【ナスの変わり鴫焼き】
①ナスを縦二つに切り、器になるように包丁で中身をくり抜き、その果肉は食べやすく切る。
②多めの油で皮の器を色よく揚げる。
③①のナスの果肉をひき肉と一緒に油でいためて山椒みそで味付けし、②に盛る。
※山椒みそは、みそ(大さじ2)、酒(大さじ1)、砂糖(大さじ1.5)、粉山椒適宜の割合
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かんたんクッキング 素材を主役に楽しむ
わが家の食育「お家で作ろう! 食べよう!」
ブログ「春夏秋冬いつもそよ風」
<2009. 9/3号掲載>
シギ(鴫)はくちばしの長い野鳥です。
仲秋のころの俳句の季語に「鴫の羽盛(はもり)」がありますが、これはシギの頭と羽で鳥全体の形をつくり、真ん中に焼いたシギの肉を盛り付けた料理名とか。
織田信長が徳川家康を安土城でもてなした献立にある「鴫つぼ」は、ナスをくり抜いてシギを詰めたものといいますから、昔はシギを食べていたようです。
仏教が浸透し、その教えに基づく暮らしや文化が築かれた中で、食文化には「もどき食品」が登場します。
殺生を禁止する教えを守る精進料理でありながらも、肉や魚を食べたいという願望から生まれた料理。たとえば、雁(がん)に見立てた「がんもどき」、雉(きじ)は豆腐の「きじ焼き」、たぬきはコンニャクで「たぬき汁」などがあります。
鴫焼きは今ではナスの油みそのようなものを指し、ユズやゴマでみそに香りづけをしています。
シギ肉の臭み消しに山椒(さんしょう)みそを添えた昔のように、ひき肉でシギもどきの「鴫焼き」を作ってみませんか。
【ナスの変わり鴫焼き】
①ナスを縦二つに切り、器になるように包丁で中身をくり抜き、その果肉は食べやすく切る。
②多めの油で皮の器を色よく揚げる。
③①のナスの果肉をひき肉と一緒に油でいためて山椒みそで味付けし、②に盛る。
※山椒みそは、みそ(大さじ2)、酒(大さじ1)、砂糖(大さじ1.5)、粉山椒適宜の割合
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