それなりに権力を持っている人間が猛烈に怒り出す時がある。
たとえば会議の席上などで議題が自分に根回しされていなかったケースだ。
「その案件を知っている」ということは、上司の権威が保たれると考えているからだ。
「聞いていない」と言って怒り出すタイプは、それなりに有能なのだが人間の器が小さい。
国民民主党の前原誠司代表代行が中心になって日本維新の会と参院選の一部選挙区で選挙協力の方針をまとめた。
その合意文書に「企業団体献金の禁止」や「身を切る改革」などが記されていたのだが、玉木代表がその内容を知らされていず激怒したらしい。
小さな政党内で何ともみっともない話だ。
この政党のよって立つ基盤は連合傘下の電機、電力、自動車、UAゼンセンなどで、地方組織もしっかりしていない。
そこで焦って自民党にすり寄ったが、体よく利用されてあっという間にお役御免。
「根回し文化」で政党としての命脈を保っているのが自民党だ。
見るべき政策は「金融の超緩和」と「選挙前のバラマキ」
情報を皆が共有して最終的にだれも責任を取らないという鎌倉時代以降の「日本教文化」にどっぷり浸っている。
このような政策では日本の衰退は止まらない。
しかし野党がバラバラではうじゃうじゃ言いながら自民党は生き延びる。
その野党のまとまりをぶち壊しているのが国民民主党だ。
玉木雄一郎は、「予算案賛成」を手土産に自民党に入った方がすっきりする。
もしくはもう一度小池百合子にすり寄る手もあろう。