どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 4132

2024-04-30 18:54:37 | 時間の無駄
骨までしゃぶる心算らしい。日本の変態技術を満載した月面探査機「SLIM」が、3回目の越夜に成功したそうである。1回目すら超えられない設計だったとの事で、その不屈の闘志に敬服している。早速トミカが模型の受注販売を始める等、一部地域で盛り上がりも見せている。過剰品質でコストを掛けすぎではないかと云う声も有ると聞くが、何が起こるか分からない環境下のミッションである。保険を厚めに掛けておくのは妥当な判断だったと思う。SLIMの新たなミッションは「過酷な環境下でどの部品がどの様に劣化していくか」と云う、老体に鞭打つ鬼畜なものが予定されているそうである。蓄積されたデータは新たな改善に役立つには違いないが、そう云う「仕事を首尾良く仕上げたら別の仕事を振る」発想が日本の生産性を下げている様にも思える。ジョブ型雇用が根付きそうもない一因であるが、骨までしゃぶられる事に喜びを見出す人も居るから一筋縄ではいかないのである。

どうでもいい四百字 4131

2024-04-29 18:29:21 | 時間の無駄
忖度するAIとか出てくるのかな。人間の声から感情を推測するLLMを開発しているスタートアップが有るらしい。100万人を超える音声データを学習させており、24の感情を読み取れるそうである。空気を読まない私よりも優秀な話し相手になるだろう。同じ内容でも発声の強弱やトーンに感情が表れており、それを勘案して発言を解釈するのが日常会話では自然である。それに表情や態度を付け加える事が出来ればより正確になると思われるが、千々に乱れがちな人間の心情を慮る芸当が出来るまで進化するのかは分からない。「もうだめだ」と言われた時に心の底から絶望しているのかかったるくてやってらんねぃのか単に構って欲しいだけなのかは、人間でも錯誤しがちである。肯定して欲しいのか否定して欲しいのか、ただ愚痴を聞いて欲しいのかの判別も難しい。そこら辺を酌み取って応対してくれると嬉しいが、AIに「人生そんなもんよ」と諭されたら何となく腹が立つのである。

どうでもいい四百字 4130

2024-04-28 18:43:08 | 時間の無駄
そのライフハックを使わずに済む様にしたい。ドライブ中に尿意を催すのはよくある事である。頃合いを勘案して休憩を挟むのが上策であるが、それでも計画通りに進まない事も有る。渋滞に巻き込まれがちなこの時期であれば猶更である。そんな危機に遭遇した時には、「会陰排尿筋抑制反射」を活用すると一時しのぎになるそうである。何でも大小両方の出口の筋肉を締めたり緩めたりすれば、多少は尿意が収まるらしい。そんなテクニカルな運動をしながらハンドルを握りたくはないとは思うが、背に腹は代えられない。いざと云う時には頑張ってみたい。携帯トイレも常備しておくのが良いとの事だが、運転しながらそんな曲芸を披露したくは無いので、万全を期さねばならない時には成人用おむつの着用も検討すべきだろう。ノンストップ漏らし放題と云うのもなかなか気持ち良さそうなのだが、変な性癖に目覚めると厄介である。余裕を持った計画に勝るものは無いのである。

どうでもいい四百字 4129

2024-04-27 19:24:28 | 時間の無駄
価値観外交と言うらしい。民主主義、基本的人権、法の支配等の価値観を同じくする国家との関係を深めるお付き合いの様である。「民主主義が国名に入っているから民主主義」と云うのも一種の価値観であるが、どうもそこら辺の定義には恣意性を感じる。個人的には、法の支配と云うものがどの程度の優越性であれば共有し得る価値観となるのかが気になる。例えば自分の子供が万引きした際に、躊躇いも無く窃盗罪で告訴出来る親は少ないだろう。情愛の方が優先される社会は、法の下の平等が行き渡っていると言い切るのは難しいと思う。それが度を越せば犯罪の揉み消しなのだが、どこら辺までが許容範囲なのかの線引きも簡単では無い。法治主義を謳っている他の国家の内情には詳しくないが、法よりも倫理や規範、村の掟が優越する状況は似たり寄ったりだと推測する。共通の価値観として成立するのかは結構怪しいのであり、外交の基本とするには少々心許ないのである。

どうでもいい四百字 4128

2024-04-26 20:21:56 | 時間の無駄
先駆者の宿命であろう。Apple Vision Proが売れていないらしい。業界予想だった80万台を下方修正し、2024年の販売台数は40万台を見込んでいるそうである。発売直後に20万台売れたそうだから進捗率は50%とも言えるが、それ以降パッとしないらしい。日本市場に投入される前に終売になったら悲しいが、購入予定は無いのでそれはどうでもいい。何か新しい事が出来そうな予感はするけどそれが何か思い付かないと云うのはもどかしいものである。Windowsアプリが動作すればビジネス用途に活路を見出せそうだが、そんな事をする会社とも思えない。ただAppleのエコシステムの中で完結させるのは無理そうなのも確かである。まずはより多くの人に使ってもらう事を考えれば、堪え難きを耐える覚悟も必要なのではないか。空間コンピューティングと云う未知なる領域の開拓は、一足飛びに実現出来るものでもあるまい。取り敢えずVRゴーグルとして使われる屈辱を甘んじて受けるべきだと思うのである。