どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 4132

骨までしゃぶる心算らしい。日本の変態技術を満載した月面探査機「SLIM」が、3回目の越夜に成功したそうである。1回目すら超えられない設計だったとの事で、その不屈の闘志に敬服している。早速トミカが模型の受注販売を始める等、一部地域で盛り上がりも見せている。過剰品質でコストを掛けすぎではないかと云う声も有ると聞くが、何が起こるか分からない環境下のミッションである。保険を厚めに掛けておくのは妥当な判断だったと思う。SLIMの新たなミッションは「過酷な環境下でどの部品がどの様に劣化していくか」と云う、老体に鞭打つ鬼畜なものが予定されているそうである。蓄積されたデータは新たな改善に役立つには違いないが、そう云う「仕事を首尾良く仕上げたら別の仕事を振る」発想が日本の生産性を下げている様にも思える。ジョブ型雇用が根付きそうもない一因であるが、骨までしゃぶられる事に喜びを見出す人も居るから一筋縄ではいかないのである。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「時間の無駄」カテゴリーもっと見る