すいませんで済んだら警察は要らん。4月から改正健康増進法が全面施行される。主旨は「望まない受動喫煙の防止」である。それは私も賛成である。私の紫煙をタダでくれてやるもんかと、何時も思っている。喫煙室も最近設けられたものであれば法の要件を満たしている様であるし、春になったら禁断症状に悶え苦しむおっさんが巷に溢れると云う地獄絵図が展開する恐れは無さそうである。ただし、法律で罰則が定められる事の意味は小さくない。「過料」扱い(秩序罰)なので吸ったら通報を受けた警察官によって現行犯逮捕、と云う事態にはならないが、30万円以下と取られたらそれなりに痛い。だったら「路上喫煙禁止条例」に引っかかって2000円の過料で済ませたいと思う人も出てくるだろう。喫煙者の殲滅を悲願としている方々には誠に申し訳ないが、法で縛ると云う事はその抜け穴を作る事と同義である。ユルい共存共生の落し所を、すいませんが考えて欲しいのである。