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海辺の暮らし

アドリア海に面した海辺の小さな町での生活日記

イタリアの小学校・生活

2010-01-07 | 
冬休みもあけて、また学校が始まった。

こばとは現在小学5年生。最終学年である。
    
地元の公立小学校に通っている。

       
クラスは男の子8人、女の子12人の計20人。        こんな感じで授業を受けている。
担任の先生1人のほか、教科ごとに専門の先生が来る。
(しかし去年の教育改革にて2009年9月入学の子供達からは担任1人がすべて教えるシステムに)

学校は月曜から土曜の週6日、火曜日だけ午後のクラスがある。
というのは、朝8時15分登校、10時半から11時までの30分休憩をはさんで、12時45分下校。
つまり通常お昼までで学校は終わり、昼食は家で食べるのである。

全日制のクラスも学年に1クラス設けてはあるが、
生徒数の粋が20人ちょっとと少ない上に、申請には両親が共働き(にも事情の優先順位あり)か、
家庭に特別な事情があるか、などのさまざまな条件が付いていて、
それをクリアしても2年前から予約待ちという、まるであってないようなシステムなのだ。
これはイタリア全土がまったく同じとは言えないようだが、
(たとえばミラノやローマ、その他の大都市では全日制は普通のよう)
私の住んでいるような中都市以下の街ではまだほとんどがこの状態。

また、
   
送り迎えは親の絶対義務になっている。(代行人を頼む場合は事前に承認書を提出)

つまり、小学校に通う子供を持つ親たちは、朝の8時に学校まで送り、4時間ちょっとでまた迎えに行き、
お昼を食べさせ、午後の時間の使い方を管理しなければならない。

そしてこの午後の時間の使い方なのだが、、、

ちなみに塾は無い(‘無い’のである!)ので、じゃ、お稽古事かと思いきや、
何か(男の子はサッカー、女の子はダンス、水泳、程度のチョイスしかない)
を習わせ始めるのはだいたい3,4年生以降、
それだって20人のうち半分いるかいないか。

また、イタリアの小学生は1人で出歩けない(させない)ので、
お稽古事はもちろん、友達の家に行くのも親の送り迎えが必要。
(ま、学校にさえ1人で行かせないのだから、、、)
なのでそういう手間が障害になってるのも一因。

じゃ、いったいみんな家で何やってんの??

正直言って今だに謎だが、参考までに以前誰かに聞いたときの答えは
‘1人で遊んでるわよ’

よくも悪くも日本のような‘何かさせなきゃ’という脅迫(に近い日本の場合!?)観念がないのである。

まだこばとが小学校に入る前、日本に帰省したときに友人達からうける質問に
‘こばとちゃん、何習ってるの?’というのがよくあったが、
当時何もやってなかったこばとが驚かれたのは言うまでもない。
その後小学生になってもこの状況が変ってないのを知ると、
‘イタリア人っていつ勉強するの??’という質問から、最近は
‘ま、ゆったり育っていいかもね’と絶望的な?コメントに変わってきた。。!

たしかに、不安がないといえばウソになる。
特に日本やアメリカなどの教育事情と比較すると違いは明らかである。
しかし、、、
だからと言って日本人やアメリカ人がみなイタリア人より優秀で心が豊かになってるかといえば、
そうとは言い切れないのでは?

たしかに全体的には一般知識の狭さを感じる人も多いが、
イタリア人でもたまに(!)すごく物知りな人もいるし、
信念をもって何かに取り組んでる人もいる。

結局は本人次第ではないのだろうか。。そこも難しいとこだけど。
、、、、、、がんばってね、こばとちゃん。(と祈るのみ)

ちなみに、言い忘れてたホリディ(お休み)ですが、

終わったばかりの冬休みは2週間、4月の春休みは1週間、
で、夏休みはというと、、、3ヶ月半!!!!

やっぱり、これでいいんでしょうか??????


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