goo blog サービス終了のお知らせ 

海辺の暮らし

アドリア海に面した海辺の小さな町での生活日記

赤い野菜

2010-05-28 | 
      日差しが強くなってきて、日焼け止めクリームは用意してもそれだけではダメ。
     ‘赤い野菜’=ベータカロチンを摂らなくては。(と、以前、皮膚科の先生に言われた)

             
      幸いイタリアは、この時期タイミングを合わせたように赤い野菜がドッと出回る。

   野菜だけでなく‘赤い果物’も加えると、桃、すもも、杏、スイカ、メロンなどが夏の定番だ。



で、今が旬の赤い果物というと

  
      もちろんこれ、イチゴ。      市場では1箱5,50ユーロ(\600)の特売も!



ばかりでなく、こんなものも‘もってけ、ドロボー価格’
              
            サクランボ、1kg3,5ユーロ(\400)!        もちろんお買い上げ。


            こういうイタリアって、大好き。。(もしかして誉めたの初めて?!。。かも)

インサラタ・ルッサ

2010-05-25 | 
インサラタ・ルッサとはいわばポテトサラダのようなもの。
イタリアの総菜屋に必ずといっていいほど置いてある一品である。
しかしそのマヨネーズに埋もれたような姿に圧倒されて今まで買ったことがなかった。


でもトリノの実家で食べる‘マリア風’は別。

親戚が集まるテーブルには必ずといっていいほど出される定番の一品。
これを楽しみにやってくる面々もいるほど。


で、マリアにレシピを聞いて作ってみた。
  
材料はポテト、人参、鶏胸肉、グリンピース、ピクルス、ペペロニ(酢漬け)、オリーブ、
卵(4個のうち2個は茹でて、もう2個は自家製マヨネーズに使用)
写真の材料で4人分はかるくできるが、それでも瓶の中味は3/1程度しか使わない。

料理法は、材料すべてをサイコロ切りにして、茹でるものは別々に茹でて、混ぜるだけ。
それと和えるマヨネーズも、
溶きほぐした卵にオリーブオイルとレモンを加えて泡だて器で具合をみながら混ぜるだけ。

というように、材料さえ揃えてしまえばあとは超簡単なのである。

できました。

家庭で食べるんならこんな盛り付けで充分(と、言い訳。)

ところでこのインサラタ・ルッサ、
人気があるわりには自分で作ろうとか作った人があまりいない。
マリアも‘レシピはよく聞かれて教えるけど、そのあと作ったという報告はあなたが初めてだわね。。’

これもまたイタリア人にはよくあるノリなのである。

ペスト・ジェノベーゼ

2010-05-23 | 
この時期スーパーの店先にこんな風にして売りに出されているバジリコ。
イタリアのうちでは普通、夏の間庭やバルコニーに必ずといっていいほど置かれているハーブだが
家庭で苗を植えた人も収穫にはまだ早いので、出回り始めた栽培物を買うことも。


これを使ってペスト・ジェノベーゼ(バジル・ソース)を作ってみる。

材料はバジリコ、松の実、にんにく、パルミジャーノ、オリーブオイル

  
材料すべてを混ぜる方法は量によって。 今日くらいの量だったら小さなミキサーで充分だし、
1,2人分だったらすり鉢でもOK。(写真の1,5リットルサイズのミキサーだと大量に出来てしまう)


と、調理はこれだけなのだが、今日はわたくしの‘保存法’を初公開。


まず、すり合わせるのはバジリコ、にんにく、松の実だけにして
                      
こんな風に(薄く平らに)ラップに包んで冷凍してしまう。

で、食べる時に

パルミジャーノとオリーブオイルを加える。

この方法の良い点は、

*人数分小分けにできて好きな時に好きな分食べれる。
*チーズとオイルは冷凍しないので新鮮だし解凍が早い。
*薄いので冷凍庫に入れておいても場所をとらない。

思い付いたキッカケは、毎夏終わり近くなると‘雑草’のようになったバジリコの姿にウンザリ。
バジルソースだって1週間に1度どころか、飽きてくると顔も見たくない。
となると‘保存’。
でも瓶詰だと失敗(気をつけないとカビが生えやすい)もあるし場所もとる。

これ、バジリコを育てたことのある人だったら誰でも経験するんでは?


ということで出来上がりは


こんな風にスパゲティと和えて食べる人も多いと思いますが、


本場(ジェノバ風)はこう
  
トロフィエ(これは市販)というねじりパスタと、いんげん豆、じゃがいもと和えるのであります。

茹で溶けたじゃがいもがペストにとろみをつけてドロッとした感じに、、、が正直言って好きじゃないので
うちではいんげん豆だけ入れてじゃがいもは入れませんが。。

さて、

葉っぱを全部とられた丸坊主バジリコ、、、


      
再起を賭けてこばとに植え直してもらい、、




        1週間後。

今年もこれから逞しく育つことでしょう。

ホワイトアスパラ と、、

2010-05-18 | 
この時期に出回る旬の野菜クイーンといえばこれ。

                                                 ホワイトアスパラ   
                                
                 アスパラには太さによって等級があり値段も違う。     これは極太!


    食べ方はなんといってもこれ

私は茹でた(ワイン蒸しにしても)ものに塩、レモン、オリーブオイルをかけて、が好きだが
この他に一般的なのは、茹でたものの上に(また!)ゆで卵を添えたり、散らしたりというのも。
ちなみにこれ、アンティパストに見られがちだがイタリアではれっきとしたセコンド。


          リゾット

ほんのりとした繊細な甘みがとても美味しい一品。
アスパラはあらかじめ茹でておいて、風味の移った汁も使う。


ところで、アスパラを買った八百屋さんとの立ち話で

‘娘が旬の野菜をあまり好まないのだけど、普通イタリアの子供はどんな感じ?’と聞いたら
‘どこも同じ。だいたいの子供はポテトかトマトくらいしか好きじゃないよ。’
 続けて
‘でもね、そう思って諦めちゃだめだよ、奥さん。
旬の野菜は小さいうちから舌だけでなく頭でも記憶させてないと,大人になってからじゃ絶対わからないから’

なるほど、たしかにそうだと思った。

そういえば私も子供の頃は山菜やふきのとう、竹の子も、はすやごぼうなどもあまり好きではなかった。
しかしそれには関わらず、季節がくるたび食卓に並んでいたことを頭が覚えている。
そしてウン十年たった今、それらは懐かしさとともに私の大好物にもなっているではないか。。

例えば私の知る日本びいきの外国人達でも、日本独特の旬の野菜の良さがわかる人は少ない。
それは舌と頭にインプットされてない味だから評価のしようがないわけだ。

そういえば以前、
こばとガールズがうちに遊びに来たとき遊びで‘味見ゲーム’なるものをやってみたことがあった。

どんなゲームかというと、テーブルに何種類かのスィーツを並べて
(チョコクリーム、ジャム、蜂蜜、メープルシロップ、ピーナツバター、コンデンスミルク)
目隠しをして味見をしてから何か当てる、といった単純なゲームだった。はずが、、
とんでもない波紋を呼んでしまった。

どれも甘いものだから喜んで試すと思ってた私だったが、
5人中5人、全員が知ってるジャムとチョコ、蜂蜜しか手をつけなかったばかりか、
ゲーム自体を拒否する子も、、、つまり食べたことがないものが怖いのだった。

そして数日後こばとから、

‘ooとxxがママ達から外で「変なもの」食べちゃダメって言われたらしい。
だからもうあのゲーム、やめたほうが、、。’

  !?!?!

ハイハイ、そうです、私が悪うございました。忘れてたけど‘外人のうち’だもんね。
もし私が逆の立場だったら(外人のうちで得体の知れないモノ出されたら)同じ反応示したかも。

でも、、、イタリア人にはこの‘得体の知れないモノ’が多すぎるのだ!
つまりイタリア食材以外はほとんどこれにあたるわけなのだから。

‘食育’という言葉がよく聞かれる昨今、
ここイタリアでは誰がなにをどう教えるんだろうか。。。とふと思ってしまった。

ポロ(ねぎ)

2010-05-17 | 
春になって、だんだん見かけなくなってきた野菜ではあるが、


ポロは日本でいう長ネギ(下仁田ネギと似ているらしい)。
日本のものに比べて水分(苦味、辛味)が少なく固いので生食には向かない。
なので必然、調理して食べるわけだが、
そのぶんクセがぬけて、ネギ嫌いの私やこばとにも食べやすくなる。


こばとも好きなネギスープ。

ポロをザクザクと切り軽く炒めてから
じゃがいもと一緒に煮込んで(ハンド)ミキサーにてクリーム状に。
味付けは塩・コショウだけでも、コンソメを加えても。


ネギのマリネ

ネギを適当な長さに切って、水もしくはコンソメで茹でる。
冷めてから汁気を切ってマリネに。
信じられないくらいネギの臭みがぬけて、まるでホワイトアスパラのような味に。


ネギのキッシュ
     
パイのフィリングは、ネギ(炒めた)、プロシュット、卵、リコッタ、パルミジャーノ、
一番上に溶けるチーズをのっけてオーブンで20分。
ちなみにリコッタは生クリームの代用。ヘビーなキッシュがこれでかなりカロリーオフになる。

そのほかの使い方と言えば
冬野菜なので、ミネストローネの具になるのがほとんどのようだが、
炒めたネギだけを使ったリゾットというのもあるらしい。

しかしながらこのポロ、イタリア人の誰もが食べてるというわけでもなさそうで、
買ってる人もそれほど見かけない。
いつか私も友人に‘どうやって食べるの?’と聞かれたことがあるくらい。
考えてみればだいたい上の料理にしろ、イタリアンというよりフレンチだ。


しかし、それでもうち(私)には欠かせない食材の1つなのである。
なぜかというと、中華や和食の惣用にはやはり‘長ネギもどき’が必要だから。
で、スーパーの‘エスニックコーナー’で買う生姜とともに
たとえ1本でも必ず野菜ボックスに入っているというわけ。

ネギ嫌いと冒頭には書いたが、それでも日本人の血がネギを惹きつけてしまうのか?!