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海辺の暮らし

アドリア海に面した海辺の小さな町での生活日記

冷凍パスタを食す

2010-07-26 | 
‘もう料理したくなぁ~い’、、、と1日おき(ホントは毎日)思うのは私だけだろうか?

確かに私は食べるのは好きだが、料理はそれほど好きでもない。
それどころか、何もしないで目の前に出てきてくれるものがあったらそれが一番!と年々思うようになってきた。

そんな時、日本であれば商店街の惣菜屋、デパ地下、スーパー、コンビニなど
あらゆる手段であらゆる種類の料理が簡単に手に入るばかりでなく、
冷凍庫の中に何かしら気の利いた‘冷凍食品’がすでに入ってるかとも思うが、、、

私が来た十数年前のイタリアでは‘冷凍食品’なるものをほとんど見ることがなかった。

もちろん冷凍野菜のほうれん草とかグリーンピースなどのことではなく、
調理された食品の話である。


それがここ5,6年の間、急速にスーパーのスペースを埋めるようになった。

始めのうちは揚げ物が主流だったが、
そのうちピザが出てきて‘本場ものにこだわる人達にはたして受け入れられるのか?’と思ってたら

今度は‘冷凍パスタ’なるものが登場、次々と種類を増やしていった。



で、そんなに売れてるんなら、と私も参加してみることに。


どうやらこのメーカーが業界では強いらしい。
  
  まずはポルチーニ・タリアッテーレ    麺もソースもキューブ状に凍ってる  見た目は作ったのと同じ!
                            フライパンに水を入れて4分


     
次は定番のペンネ・ポモドーロ          こちらも上と同じく4分         色がいまいちかも



     
   最後のトリはラザニア      オーブンで20分、レンジで15分は長いかも     こんな感じ

ちなみに値段は一袋(2人分)5から7ユーロ。
冷凍食品の値段にしては少しお高い気もするが、ピザ屋でテイクアウトしても1枚それくらいだから同じか。。
確かに購買層を占める‘独り者’や、多少の出費もやむおえない時間のない人達には便利なのかもしれない。



で、肝心のお味だが、、、ンン~むずかしい、何と言ったらよいか(メーカーの人に対して?!)
で、ありました!ピッタリな一言が、ズバリ     


‘機内食のイタリア料理’



私のコメントはここまで。

が、毎食出されていたこばとさんは、、‘ママ、(実験台にするのは)いい加減にしてよ、BASTA!!’


何を今さらおっしゃるか、飛行機の中では私の分までペロリと平らげてたくせに。。。!

バルサミコで酢ブタ

2010-07-21 | 
昨日に引き続きバルサミコの応用。


          ‘酢ぶた’

と聞いてエッ?と思った人、いるかも知れませんね、、多分。

つまりバルサミコ酢で豚のスペアリブを煮たから‘酢ぶた’というわけ。

しかしあなどるなかれ、これ、本によるとれっきとした郷土料理とか。

作り方は簡単、
香味野菜(人参、セロリ、玉葱)を炒めて、軽く焼き色をつけたスペアリブと、
バルサミコ(昨日使ったサラサラ系)コップ1杯入れてトロ火でじっくり煮込む、だけ。

酢の作用でお肉も柔らかくなり、煮込んだソースもほのかに甘酸っぱく濃くがある。


出来上がりにマッシュポテトを添えて


ところで話は変ってこのマッシュポテト、


実は‘手抜き’ で、こんなん使ってます。
 
粉末状になっていて、         お湯と牛乳を加えて混ぜるだけ、

味はついてないのでお好みで塩、コショウ、バター、もしくはパルミジャーノなどを加えて。
いやはや、じゃがいもを茹でたり潰したりする手間もなくなんと3分で出来てしまうシロモノ。
お肉のつけ合わせに迷ったときピッタリ。

たとえば

ポルペッタ(煮込みハンバーグ)なんかにもよく合います。

バルサミコでマリネ

2010-07-20 | 
相変わらず暑い日が続くが、スイカばかり食べてたら?さすがに力がでなくなってきた。。

というわけではないが、私は夏になるとたまに‘揚げひたし’を作り置きする。
夏野菜(ナス、赤ピーマン、インゲン、カボチャ、ししとうなど)を揚げて和風だれ+酢に浸ける。
揚げ物だが酢が入ってる分サッパリ、かつ元気もくれる一品なのである。

である日思い付いたのが、これ。 バルサミコ酢を使ったマリネこと‘揚げひたし’

ちなみにバルサミコ、
日本でもすでにお馴染みかと思うが、多くはドレッシングに使う程度だと思う。
また人によっては‘甘くて、、’と言う声もきくが、それはきっと熟成した(お値段も高い)ものを食べたハズ。

でも今日使うのは地元のスーパーで売ってる2ユーロ程度の安物(というか庶民品)

            

サラッとした液状で、味も薄甘口醤油のような感じ=みりん醤油の代わりに、
つまり和風タレを作る時のように調合しなくともそのまま使える(手抜き!)である。



 
小さな新じゃががあったので揚げてみた。 にんにくとローズマリーで香りづけ


                       
                           こちらはズッキーネ(ピリ辛が好きなので唐辛子を下に)


材料は何でもOKだと思うが、イタリア野菜を使えば+バルサミコでより‘イタリア風揚げひたし’になるかも。


イカ墨スパゲティ

2010-06-03 | 
          ヴェネチアの郷土料理にはseppia(もんごうイカ)を使うものも多いが、

              

                これを使って‘イカ墨スパゲティ’を作ってみる。


売っているイカは墨まみれで真っ黒だが、魚屋に頼むときれいに皮とイカ墨袋をとってくれる。
  
   白くなったイカをブツ切り、     これが黒の素ことイカ墨袋、   破くとこの通り(指紋取れます?!)


       
にんにくのみじん切りとともに軽く炒めてから白ワインを入れ、
少し煮たところでイカ墨、トマトピューレ(大匙1,2)を加えてさらに煮詰める。



                        できあがりは、これ。
                  

                はたして、あなたに食べる勇気はありますかな??

                      (美味しいんだけどなぁ。。)

ペペロナータ

2010-05-28 | 
                イタリアの夏野菜といえばペペロニ。
       今は1年中出回ってはいるが、肉厚で味が濃いものはやはり旬のもの。
 

              
      お安く大量に買ったときは‘ペペロナータ’にしていっきに料理してしまう。

ペペロナータはイタリア中で食べられている料理なのでその料理法は‘主婦の数’ほどあるが、


今日は私の好きな‘マウラ風’で。

基本の材料はペペロニと玉葱だけなのだが、カラブリア(南イタリア)出身のマウラはアーリオとペペロンチーノ、

                     
セロリの葉、バジリコ、ローズマリー(つまり庭にあるハーブすべて)と、じゃがいも‘数切れ’を途中で加える。

通常、ペペロナータには入れない‘じゃがいも’だが、初めて食べたときあまりの美味しさ(ペペロニより)に感動!
次に作った際(じゃがいもの)量を増やしてやったら失敗した。。何事も適量、適材というわけである。

オリーブオイルをたっぷり入れて蒸し煮に。


出来上がりは、こんな田舎風。

    冷めてもおいしい、夏の一品。