IT屋によるNゲージのススメ

鉄道模型歴1年の新人による初心者向けNゲージ解説ブログです。

パワーパックとは?

2021-05-09 14:39:00 | 日記
パワーパックはNゲージを動かす為のコントローラーであり電源です。
家庭用のコンセントの電流をNゲージ用に変換し、その出力を調整することでNゲージの速度を変化させることができます。

パワーパックにはいくつか種類があります。メーカーごとに簡単に紹介します。

【KATO】



・スタンダードSX
スターターセットにも付属の一般的なパワーパックですが、出力は高く、低速走行や常時点灯(停車時もライトがつく)にも対応した高性能なものです。
形状は実際の運転台を模したもので分かりやすいです。価格も非常に安価で、KATOならこれを選べば間違いありません。

・ハイパーDX
スタンダードSXの上位のパワーパックで、さらに高出力に加え、起動電圧の調整や、2系統の出力など、さらに細かにNゲージを制御することができます。
お値段は下位の2倍以上になります。

・その他
〈スタンダードS〉
SXの旧機種。古いスターターセットに付属していることがありますが、出力はSXより低く、常時点灯や大幅な低速走行にも非対応です。TOMIXのベーシックセットのものがこれに近いです。

〈スマートコントローラ〉
スマホからBluetooth接続で操作できる先進的なパワーパックです。


【TOMIX】
・N600
ベーシックセットにも付属するTOMIX基本のパワーパックです。性能はKATOの1世代前のスタンダードSに近く、低速走行や常時点灯はありません。最低限の内容です。

・N1001CL



N600の上位であり、TOMIXでは最も標準的なパワーパックです。出力が上がり、長いレイアウトや編成も安定して走らせられます。ある程度の低速走行や常時点灯にも対応します。
形状はダイヤル式で、ダイヤルを回してスピードを調整します。
価格は10000円足らずで、安いとも高いとも言えませんが、TOMIXで走らせるならこれがおすすめです。

・その他
〈NDU101CL〉
ワンハンドルの運転台形のパワーパックです。出力は高く、低速走行や常時点灯にも対応します。
独特の形状と操作方法なので、少し走行は難しめです。価格も高め。

〈NDU204CL〉
国鉄時代の運転台を模した、ツーハンドル型のパワーパックです。高出力で常時点灯にも対応し、2つのフィーダー出力を備えていますが、非常に高価です。


以上が簡単な紹介となります。

パワーパックは複数の車両を走らせるためには複数必要ですが、どうしても車両やレールと比べると購買意欲には欠けるパーツかと思います。

KATOならスターターセットの購入で、レールと車両も同時に手に入れると安上がりでお得に感じます。
TOMIXもベーシックセットでN600はお得に手に入りますが、後々のことを考えると上位のパワーパックが欲しいかと思います。

複数のメーカーから同じ列車が発売されたら?

2021-05-06 18:43:00 | 日記
鉄道模型、それもNゲージとなると業界内のメーカー数もそれほど多くはないですが、人気の列車となると複数の会社から同じものが発売されることがあります。
そんな時は何を基準に選択すれば良いのでしょうか?

人によって色々ありますが、今回はあくまで私の基準をご紹介します。

まず、大手の2社(TOMIX・KATO)から発売されている場合は、それを選ぶと確実です。
大手の2社は飛び抜けて生産体制が充実していて、不具合のサポートも早めです。
加えて、大手の2社の製品は、比較的大量に生産されるので、価格も安いです。

では、大手の2社が同じものを発売している場合はどちらを選択すればいいでしょうか?
極論を言えば好みで十分ですが、あえて選ぶならで解説します。

まず、自分がどのように鉄道模型を楽しむかで変わります。

頻繁に車両を入れ替えて遊びたい人はTOMIXがおすすめです。
TOMIXは基本がアーノルドカプラーなので、連結の付け外しがとても簡単です。

一方固定レイアウトや留置線があるなど、車両を入れ替えない人はKATOがおすすめです。
KATOは元から密連カプラーなので、見た目にリアルで、モーターの性能も良く走りもとても良いです。
密連カプラーは連結させにくく、付け外しを頻繁にすると痛むので、箱にしまう必要がないならおすすめです。

もちろん、TOMIXもパーツを買えば簡単に密連カプラーに変更は可能ですが、別途お金がかかり、簡単な加工が必要となります。

上記は利便性の観点ですが、だいたい2社から同じものが発売された場合は、行先表示や車番が異なることが多いです。
そこに好みがあればそれで選ぶのもありです。

また、たまに言われるのがKATOとTOMIXの色合いの差です。
これも好みでしかないのですが、実車の色重視のKATO、見え方の色重視のTOMIXと言われたりしています。
よほどの玄人でないと気にならないとは思いますが、好みがあれば、そこで選ぶのも手です。

レビューを参考にするのも良いと思いますが、人それぞれ好みも多様なので、何がいいとは誰も言えません。
特に他方を批判するレビューは参考にしない方が良いです。あくまで自分の目と好みで選ぶのが良いです。

レンタルレイアウトとは?

2021-05-01 15:44:00 | 日記
Nゲージにおける最大の悩みの一つでありますが、比較的広めの、レールのレイアウトを置く場所が必要という点があります。

子供用の木のレールやプラレールと違って、Nゲージは車両が精巧で長いので、どうしても最小限の円でも大きさをとります。

そんな事情に大いに便利なのがレンタルレイアウトです。
模型屋さんが、大きなレイアウトを時間単位の料金で貸してくれます。


↑ 広いです

部屋にレイアウトを置けない人にはありがたいですが、レイアウトを置いている人にも利点があります。

一般の家庭には置けないような、新幹線の16両も停車や退避させられるので、長編成の首都圏の列車や貨物列車、新幹線を楽しむのにとてもおすすめです。


↑ 新幹線もらくらく!

では、具体的にどのように利用するかですが、だいたいレンタルレイアウトのある模型屋さんは、外から見える場所に大きなレイアウトを置いていますので、レンタルがありそうなら、店員さんに一言掛けます。

店員さんからはどこの線路を走らせるか聞かれるので、希望の線路を選びます。新幹線なら高架線がおすすめですが、基本的などこの線路も全ての車両に対応できることが多いです。

場所を決めたら、借りる時間を決めます。だいたい1時間ほど走らせる人が多く、お店にも1時間の料金がかかれていることが多いです。

時間を決めたら、店員さんに料金を支払って、決められた線路の座席に移動して、後は時間まで目一杯Nゲージの走行を楽しみましょう。
時間の10分前に片付け始めるのが良いです。少し片付けで時間オーバーしたくらいで追加料金を取られることはありませんが、次の人やお店の方が迷惑にならないように振る舞うのが、鉄道模型を楽しむ人のマナーだと思っています。

他にいくつか注意点を記載します。当たり前のことですが、最近はNゲージも低年齢化が進んで、危険な子供さんがいるので合わせてマナーを再確認です。

・決められた座席に座り、決められた線路を走らせましょう。線路を間違えると、他の人の列車と衝突したりトラブルの原因になります。

・他の人のNゲージには絶対に触らないようにしましょう。特に自分のNゲージをレールに置く時は注意です。また、目の前で他の人のNゲージが脱線しても触らないようにしましょう。小さな部品を破損させてしまうとトラブルの原因になるだけでなく、他人に自分のNゲージを安易に触られるのは良く思わない人も多くいます。

・スケールスピード(電車に適切な速度)を守りましょう。スピードを出しすぎると、思わぬ脱線で、近隣を走っている他の人のNゲージに衝突してトラブルになる可能性があります。
また、Nゲージのスピードを出しすぎるとモーターの寿命を縮めることにもなり何も良いことがありません。

・レイアウトのオブジェクト(建物や人形など)には触らないようにしましょう。破損や汚れの原因になります。残念ながら、小さな人形や車を盗む人がいます。これはれっきとした犯罪となります。

・必要以上に大声を出さないようにしましょう。自分のNゲージが立派なジオラマ を走行をする姿に浸っている人が多いです。(私です。)
これはレンタルレイアウトに限らず、どのお店でも当たり前のことですが、どうしても鉄道模型にテンションの上がった子供さんは大声になりがちです。

ルールを守って、誰もが気持ちよくNゲージを楽しめるようにしましょう。