IT屋によるNゲージのススメ

鉄道模型歴1年の新人による初心者向けNゲージ解説ブログです。

カーブポイントレールの理想と現実

2021-05-22 12:46:00 | 日記
NゲージでTOMIXのレールを選ぶ理由として、ポイントやレールの多彩さを挙げる人は多いと思いますが、その中でも特に異彩を放ち、初心者に夢を見せてくれるのが、TOMIXの「カーブポイントレール」だと思います。



カーブの途中から分岐するレールは、KATOのレールにないのはもちろん、子供向け玩具のプラレールや木のレールでも見かけたことがありません。

また、このカーブポイントレールを使うことの最大のメリットは、省スペースでの島式ホームの設置です。
日本の住宅事情も相まって、お座敷レイアウトにしても固定レイアウトにしても、それほど横幅を取るようなレイアウトは組めないのが現実です。
カーブポイントさえあれば、その問題を大きく解決してくれることになります。

やや高額なレールゆえに、初心者で最初から買う人は少ないと思いますが、初心者がエンドレスから一歩発展させる時に、間違いなく使いたくなるレールの一つではあるでしょう。

ところが、カーブポイントをようやく購入して、意気揚々と説明書通りにレイアウトを組んでみると、違和感を突きつけられることになります。

なぜか、レールがうまく繋がらない。

説明書を何度見返して、使用例の通りにレイアウトを組んでも、何故かレールの接続に無理ができるのです。

私もその原因が分からず、何度もレイアウトを見直したり、公式サイトを確認したりしましたが、具体的な解決策はありませんでした。
そんな中、偶然発見したのが鉄道模型を扱うYouTubeの動画でした。

動画によると、カーブから分岐するポイントレールの角度が、普通のカーブレールと一致しないとのことでした。
角度が異なると、当然分岐先の2本のレールは平行になりません。最後に分岐から合流する時にズレるのは当たり前のことでした。

なぜ説明書にも公式ページにも、そのことの名言がないのかは分かりません。
説明書や公式ページが正しいと絶対的に思っている初心者には非常に困惑する話です。(私も相当苦労しました。)

解決策としては、すでに沢山の動画で解説されてはいますが、端数レールやバリアブルレール(伸縮レール)で長さをうまく調整することです。
ある程度の長さがあれば、角度の問題はレールのしなりでなんとかなります。ただ、長さがある程度ないと、ホームとの間に大きな隙間ができたり、私のように第三軌条などのオブジェクトの配置に問題が発生します。



ただ、せっかく退避や島式ホームを狭いスペースで作る目的で使用したカーブポイントが、ある程度の角度緩衝のために、直線を長く取る必要が出るというのは皮肉な話です。
内側線に至っては、カーブからホームに入線すると、先頭や中間車の端がホームに接触する問題も起きますので、結局余裕を持ってホームを置かないといけません。

KATOのポイント4番レールのように、他の汎用レールでは補えない部分を補える、補助レールを用意するなど、さらなる製品の進化に期待します。