今回は初心者が困惑する微妙なレールについてです。
少し分かりにくい設計図で申し訳ないのですが、下側の分岐レールの、分岐点から、直線方向、カーブ方向ともに同じ長さになっています。
表題の通り、TOMIXには70mmと72.5mmの長さのレール、KATOだと62mmと64mmの長さのレールが存在します。
長さの差が僅か2mmなので、気付かずに混同して使うこともあり、簡単なエンドレスレイアウトでは2mmの差はレールの僅かなしなりで吸収してしまうこともあって、問題なく使えることも多いです。
ところが、ポイントレールなどで枝分かれしたレール同士を繋げる時に問題が発生します。
どうしても繋がらない、線路が届かない、線路が弓のように剃れるなどです。
よくよく見ると、そこに長さが2mm異なる両者が混在してることに気付くには、若干の経験と、レールの再度の確認が必要となります。
では、なぜ、混在を招くようなややこしいレールが、TOMIXにもKATOにも存在するのでしょうか?
単純な理由は、72.5mmと64mmのレールは、15°傾けた時に、水平方向がそれぞれ70mmと62mmになるようになっています。
それは、ポイントレールで分岐した時に、カーブした側のレールを直線側のレールの長さに揃えやすい工夫になっています。
少し分かりにくい設計図で申し訳ないのですが、下側の分岐レールの、分岐点から、直線方向、カーブ方向ともに同じ長さになっています。
レイアウトを組みやすくする為の工夫が、ややこしさの一因になるのは皮肉ですが、複雑なレイアウトを組むほど、2mmの差が大きく現れることになり、この2種類のレールがあるからこそ、たくさんのレイアウトを簡単に組むことができるのです。
なお、余談になりますが、KATOの場合、車止めレールにも62mmのレールが使われていますが、62mmのレールは割とよく使うので、足りなくなって、車止めのものを流用すると大変なことになります。
車止めレールの車止め側には、電流を通す為の金属が付いていないのです。
見た目にほとんど差がない為、レイアウトを組んだ後になぜか走らない、急に止まるなどの現象に悩まされることになり、注意が必要です。
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