明日は七夕
子供の頃は、毎年
父が山から笹の枝を切って来て
姉妹と短冊や飾りを作って
願い事を書いた。
父は
そばで折り紙を折ったり
切ったり
短冊を結んでくれたり。
・・・どんな願い事を書いたのか
ちっとも覚えていないけど。
笹の香りを覚えている。
七夕飾りの笹は
次の日
うちの地域では
海のすぐ近くという土地柄からか
みんな
海に流した。
昔は環境汚染問題などということを
疑問に思うこともなく、
季節ごとに
地域の行事で
いろんな物を海に流した。
お盆には
父は稲の藁で船を作って
お供え物をのせ
堤防から
海の向こうへとご先祖様を送った。
家々でそれぞれ違った船が作られて、
趣向をこらした船が沢山あった。
今もその時の
お線香の香りや
読経の声、
鐘の音、
海の潮の香り、
近所のおじさんおばさんの顔が
よみがえる。
今は
防波堤のそばに
集める場所が決められていて、
笹飾りも
お盆のお供えも
自治体のゴミ収集車が
次の日
積んで行ってくれるらしい。
自然環境のためとはいえ
なんか、
ね。