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成人T細胞白血病リンパ腫の夫・・10月から12月

2025-03-05 15:52:58 | 日記

2024年10月、夫は

外来で抗がん剤の点滴治療を受けつつ、

食事もまあまあ普通に食べられて

あまり いつもと変わりなく日常を過ごせていた。

お天気が良ければ 私の運転で南の海岸線を眺めに出かけたり

別の日には 山奥の道の駅へ 柿や栗を買いに行ったり。

孫達と ピクニックやバーベキュー。

その合間に 友達や バイト先の同僚の方、

ボランティア活動仲間へと 別れの挨拶に出かけた。

『元気な姿だけ覚えておいて欲しい

今までありがとう・・・

亡くなっても知らせないので・・』と。

こんなに元気なのに

ホントにこの人は死ぬのだろうか?

不思議だった。

 

11月に入ってから

一気に病状は進んだ

医大病院の医師も、医療センターの主治医も

説明してくれたように

「この病気はすごいスピードが速いです。

今日は良くても明日の事はわかりませんよ。

悪くなるときはあっという間に悪くなります。」

お医者さんって凄いなあと

妙に感心した。

言ったように進んでいくなあ と。

 

療養中に 夫が食べたいと言ったもの

丸亀製麺のうどん コンビニのサンドウィッチ

焼き肉 焼き鳥 ピザ モスバーガー コンビニのおにぎり

からあげクン ファミチキ たこ焼き あんパン

コンビニのいなり寿司

パイナップルの缶詰 などなど

抗がん剤の副作用か 

濃い味付けでないと

家庭料理では 味がわからないようだった。

ほんの少しずつしか 入らなかったけど

 

11月末から HCU(高度治療室)に移されて

ガスマスクのような酸素吸入器を装着していて、

ますます食べられなくなった。

食事は病院食ではなく

家から何でも持って来て

食べられるものを食べて下さいとのことで、

何か作ってこようか?と聞いても

???

私の手料理が食べたくはないのか??

(心でつぶやきつつ)

コンビニ通い。

ミニあんパンが一番食べやすそうで、

小さなパックの牛乳とで 命をつないでいた。

「まるで 張り込みの刑事みたいやな」と

主治医や看護師さん達に言われながら・・・

 

「会わせたい人には会わせて、24時間いつでも面会していいです」

という危篤状態の中、

12月 分子標的薬による内服治療が始まった。

分子標的薬2錠を 掌にのせて拝むように 大事に大事に 飲んだ。

 

12月18日 HCUから出ることができた。

 

12月 クリスマス

病室でコンビニのイチゴケーキを二人で食べた。

相変わらず ピカチュウのドクターウェアに身を包んで、

主治医が病室のドアを開けて言う。

 

「年が明けたら 1度家へ帰ってみますか?」

「1日だけ、試しに帰ってみて

うまくいくようなら、在宅で療養をしていきますか?」

・・・・・

 

 

 

 



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