今朝のNHKの番組で
「子供のいない人生の生き方」
というテーマで話されているのを
チラッと見ました。
私の周りを見回しても
子供がいない夫婦
そもそも結婚していない方
珍しくはありません。
40年以上も前ですが
産婦人科で勤務した中で
多くの不妊症で悩む人の姿を
見てきました。
今ならデジタルで
体温計の中にデータとして
残されるのでしょうが、
基礎体温表が
まるで辞書のように分厚くなった方がいました。
当時は
まだ人工授精などの手段は一般的ではなく
基礎体温とホルモン剤を
調整するくらいだったかと思います。
その方は、『もうあきらめます。』
と言ってまもなく、
ほぼ自然に妊娠され
その後続けて3人の子供を
出産しました。
でも
もちろん
何年 不妊治療をしても
妊娠されなかったひとも。
不妊症治療はとてもしんどいです。
身体的にも
それにもまして
<精神的に>まいるのです。
結婚したら、
子供ができるのは当たり前、
の時代でしたから。
私の知人も治療経験者ですが、
「月経が訪れる~トイレの中で泣く・・」の
繰り返しに心が疲れ果てた、と言います。
『子供さんは?まだ?』の問いに
ずいぶん泣かされたとも言います。
現在の不妊症の治療が
どうなっているのか
知りませんが、
昔とは違って
あえて
『子供を産まない。』
『子供を持たない。』
と言う選択をすることが
少しはメジャーになってきている気がしますが。
どうなんでしょうか?
私の長男夫婦も
子供を持たない選択をしました。
二人が決めたことですから
それでいいのだと思います。
自分たち
お互いを思いやって
生きていってくれたら。
まず
それぞれの人生を
楽しんで欲しい。