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ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

春期アラビア語講座の修了式にて

2011-07-02 05:04:32 | 音楽
良く考えたら、約1年半経った在日エジプト大使館による、アラビア語講座。

私はフスハー・クラスを受講しています。このアラビア語講座を受けてからアラビア語がある程度読めるようになり、英語で言えば中1程度の事は分かるようになったとはいえ、なかなか道のりは遠い!

なんと言っても、ヨーロッパ諸語のように「あ、聞いた事がある」様な単語はほとんど無い。つまり、字は読めない、聞いた事が無い、という本当のゼロからスタートの言語なので本当に苦心しています。

とはいえ、かなりのスローペースとはいえ、知っている単語と、それに似た単語のアラビア文字は読めるようになって来たし、

読めるようになって来て自分で感動したのは、歌詞をダウンロードしたものの、以前は全く分からなかった「エンタ・オムリ」のサビの部分が「あ!こうなっていたのか!」と分かった事。

きっと、古代エジプト文字のヒエログリフを解読したシャンポーリオンは、こんな気持ちだったのだろう(大げさではあるが)と、ひとりニヤニヤしていました。

更に、今は良くレパートリーとして演奏している「ガミール・ガマル」とか「バハラム・ビーク」とか、歌詞をダウンロードしてみると、以外に些細な間違いがある事に気づいたり、部分的に詩が欠損していたりと、そんな事に気づくようになった自分も、本当に進歩したなぁ、と改めて思います。

さて、6月30日に行われた修了式は、先生や大使のスピーチも、そこそこに、すぐに生徒によるスピーチと、アトラクションが始まって、ちょっとびっくり!

私は「ウードを弾いて欲しい」と言う先生のリクエストに応え、ウードを披露することに。

更に、この機会だから、自分の歌うアラビア語がどんなものか指摘してもらおうと実に厚かましい事も考え、ファリーダル・アトラシュの「ガミール・ガマル」を歌うことに。

で、修了式ゲスト・ミュージシャンとしてタブラ・クワイエサが来ると知らされていたので、メンバーのアブダッラーに連絡し、久しぶりに伴奏をしてもらいました。

さて、演奏終了後、私のアラビア語について、ミセルヒィ先生と話す機会があり「理解できた」という勿体無い評価を頂きました(笑)

更に上手くなるよう努力してまいります!

それにしても、今年は、5月のクウェート大使館、チュニジア大使館、そして6月のエジプト大使館の催し物に参加してウードを弾く機会があり、

不肖の弟子ではありますが、常味さんに5年間師事してきて、本当に良かったと思った次第です。

ミセルヒィ先生も「常味さんは、本当に素晴らしい!信じられない位!」と絶賛されていて、あぁ、やっぱり本場の人々もそう思うんだ、と改めて感動しました。

しかし、今年のアトラクションはバラエティに富んでいて楽しかったなぁ。

逆に、日本大使館が、海外で日本語講座を行い、更に、こういう修了式イベントを企画しても、こんなに砕けた感じには成らないのではないだろうか、やはりエジプトらしいなぁ、なんて思いました。

ところで、タブラ・クワイエサを何年振りかに見ましたが、新メンバー(?私が抜けたのは4年前だからその後に入ったメンバー)とのアブダッラーと上田さんの編成は、良くまとまっていて、

個人的にも、かなり受けました(笑)

ダフ・ソロ、ダラブッカ・ソロ、サガット・ソロと、安定していて、安心して見れました。継続は、やはり力なりですね。