ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

被災者支援の継続~野菜サポーター

2011-04-30 14:03:02 | 社会・経済
4月度のアラディーン・サイドの義援金、48,000円を先日の4月25日に日本赤十字社に東北関東大震災義援金として振り込ませて頂きました。

前回より額が少ないじゃないか!と思うような捻くれた心を持つ人のために説明すると、

3月は震災の余燼くすぶる中のショーだった事もあり、「3月のショーはチャリティー・ショー」という事で、各人が「このショーのために」義援金を多く供出した為ですが、

4月からは出演者各人が、自分で義援金の額を供出するようにした為であり、特にダンサーの皆さんと、アラディーンの配当を分離して考える事にした為です。

今回の義援金の内訳は、4月のペタシ君とのデュオで訪れた福岡公演でのCDの売り上げ+4月14日のサムズでの皆の善意とCDの売り上げ+4月楽屋の利益の一部とCDの売り上げです。

見にいらっしゃった方々、CDを購入してくれた皆様、出演者の皆様、真にありがとうございました!

ともあれ、段々とニュースにも被災地の事が現れなくなってきてはいますが、まだまだ被災地は先行きが見えない状態で避難所で待機している方々が本当に大勢いらっしゃるそうです。

実は、私の師匠である常味さんのお知り合いの方が、岩手県大船渡市文化会館リアスホールで「さんさんの会(正式名称:3・11三陸気仙復興委員会)」というボランティア・グループで、毎日2,000食を炊き出しし、58箇所の避難所の7,500人の方々に配達されていて、

で、常味さんに、「最近は支援が少なくなって来ていて野菜が足りないから送って欲しい」と連絡があったそうです。

「さんさんの会」は、大船渡市の大船渡市盛町のイタリアンレストラン「ポルコ・ロッソ」のシェフ山崎純さん(代表)が自らも被災者であるにも拘らず震災後2日目にボランティア活動をされた事から、徐々に形成された会で、

それまでは存在しなかった為、現場に直結した活動をしても、行政は「民間だから支援はできない」などと積極的な物資の支援をしなかったそうですが、

「さんさんの会」は、逆に避難所で配られた野菜などを借り受けて、それを炊きだして配るという、凄まじい活動をし続けた結果、徐々にその活動がマスコミ等に報じられ、行政側に2度に渡る申し出をした結果、遂に市長から会いたいと申し出も受け、やっと行政の支援の約束が得られたという、

本当に凄い活動をされている方々です。

代表の山崎さんのブログ(う~ん、この人は凄い!)
http://<wbr></wbr>ameblo.<wbr></wbr>jp/porc<wbr></wbr>orosso-<wbr></wbr>blog/

それで、私も何か支援できないか、と、その常味さんのご友人に直接電話してお話を聞く事ができ、

「長期間、定期的に、一定量の野菜の支援が欲しい。」という事を仰られていました。

支援物資は、短期間、大量に送られて来たりするそうですが、野菜などの場合、余っても保存する場所がなくて無駄になったり、更に支援が全くない期間があったりと、安定供給されていないのが実情だそうです。

それで、安定して供給される物があれば、そこから生産計画がし易くなるという事でした。(本当は、もっと要望があったのですが、他の件については行政サイドに申し入れた方が良いと思い、その辺の要望は議員に申し入れしました。)

という事で、スーパーに訪れて、野菜を送れないか、とか、色々調べたりした結果、

「野菜サポーター」というサイトを見つけました。
http://<wbr></wbr>miyagij<wbr></wbr>ishin.s<wbr></wbr>eesaa.n<wbr></wbr>et/cate<wbr></wbr>gory/99<wbr></wbr>44938-1<wbr></wbr>.html

被災地NGO協働センターという、神戸のNGOで、何でも宮崎県の新燃岳で被災されている農家の方の農作物を、東北の被災地に送るというプロジェクトを行っているグループです。
宮崎の被災者の方も、東北の被災者の方も助かる!
そのサイトで、定期便も行っているという事、野菜を送って欲しいというリクエストも受けているという事で、詳細を書いてメールしてみると、

すぐに電話があって協力を申入れてくださり!

今朝、被災地NGO協働センターの担当者の方と「さんさんの会」の方が連携が取れたとご報告を頂きました!!

ここで、不思議だったのが、被災地NGO協働センターの方が

「中東が好きで、実は私は、常味さんのCDを持っているんで、不思議だと思いました。」

と言われ、更にその担当者の方と、常味さんのご友人の方との間にも、共通の知り合いが居る事が分かり、

縁とは、真に不思議なものだなぁ、と思った次第でした。

やはり、常味さんは凄いなぁ。

ともあれ、野菜サポーター、宮崎県の被災した農家にも、東北の被災者の方々の助けにもなります。

皆様も是非ご協力ください!

勿論、私も既に参加しています!

詳細はこちらへ
被災地NGO協働センター「野菜サポーター」
http://<wbr></wbr>miyagij<wbr></wbr>ishin.s<wbr></wbr>eesaa.n<wbr></wbr>et/cate<wbr></wbr>gory/99<wbr></wbr>26286-1<wbr></wbr>.html

★郵便振替→01180-6-68556/
口座名義:被災地NGO恊働センター

★ゆうちょ銀行→支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/
店番:119/
当座0068556/
受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

※通信欄に「野菜サポーター」と記入してください。

ベリーダンスと音楽の夜 第六十夜 後記

2011-04-25 03:47:59 | 音楽
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110423_224001_2  振り返れば、60回目に達した「ベリーダンスと音楽の夜」

止んだり、降ったり、突然豪雨になったりと、変な天気にも拘らず、超満員となりまして、お越しいただいた皆様、真にありがとうございました!

いろんな紆余曲折があったものの、実現した第六十夜は、本当に素晴らしい夜になりました。共演者の皆様、真にありがとうございました。

去年も今年も、意欲的に出演を希望してきた万里亜さんは、更にパフォーマンスに磨きが掛かっていました。特に、手の柔らかい表現が綺麗で、エネルギッシュなパフォーマンスは見ていて好感が持てました。

我々も勿論そうですが、意欲的に前に進もうという意志がある人は確実に進歩していきますね。

その万里亜さんの紹介で今回出演して頂いたYoShinaさんは、ニューヨークに長年住まわれていて、法律関係の英語の翻訳・通訳というカタイ仕事もされながら、エッセイスト、そしてベリーダンサーとして活躍されている方です。

元々は役者をされていたそうで、舞台に立つだけで凛とした存在感が際立つのが印象的で、アメリカン・スタイルというのでしょうか、内容も非常に洗練されたパフォーマンスでした。

2部の素敵な衣装はオーダーメイドだそうで、きっと「あれを着たい!」とYoShinaさんを見ていてた、ほとんどの女性はそう思ったのではないでしょうか?

そして、今回2年ぶりの共演となるカホさん。卓越したテクニックと、静と動のアクセントをしっかりと見せたパフォーマンスは、やはり圧巻でした。

特に、スピンが、音楽としっかりとリンクしていて見ていて気持ち良かった!

スピンのスピードの変化で音楽のフレーズを表現できるんだなぁ、なんて改めて感じました。

以前はフラメンコも踊っていたというカホさん、こちらの自由に展開するタクシームにもしっかりとリンクするパフォーマンスを見せ、素晴らしいなぁと感動しました。

本当に第60夜にふさわしい白熱した素晴らしいショーだったと思います。

ショーの終了後、YoShinaさんから、「ニューヨークだと、生演奏の場合多くても4人で、しかもレパートリーが限られていて、いつも同じような曲を踊る事が多い」そうで、アラディーンのように、60曲近いレパートリーを持つ大編成のバンドは無いと聞きました。

改めて、アラディーンが主催している「ベリーダンスと音楽の夜」は貴重なんだ!と感じました。

そんなアラディーンに、今回、キキオンというグループのアコーディオニストの佐々木絵実さんが、佐々木君のトラとして入って頂きました。(ややこしい!)

絵実さん、本当に短い準備期間だったのに、全ての曲を弾きこなしていて、何の違和感も感じませんでした。また、佐々木君が入れない日にはお願したいと思います。(ええ!こんな大変なステージを・・・と絵実さんは絶句していましたが)

ともあれ、皆さん、ありがとうございました!!

写真:YoShinaさんとツーショット、赤で決めたアラディーンとダンサー諸姉妹との記念写真

ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.16 後記

2011-04-16 20:48:12 | 音楽
平日にも拘らず、たくさんの方々がお越しくださいまして、真にありがとうございました!

また、出演者の皆さんもお疲れ様でした!

今年、初回のサムズ・アップでのショーでしたが、震災の影響で、3月は、サムズさんの所も13公演が中止という運びになったそうで、大変だったみたいです。

今回は、そういった状況を反映して、電力的にもセーブした形で行われ、いつもは鳴らすウーハー(重低音を鳴らすスピーカー)は不使用という形でしたが、アラディーンの編成的には全く音量、音圧には関係が無く、良い音をお届けする事ができたと思います。

さて、小松芳アラビア舞踊団の、現、元インストラクター勢の出演という形で行われたショーでしたので、全体的にレベルの高いパフォーマンスでした。

演奏した曲は、勿論、ほとんどがエジプトの音楽黄金期の曲ですが、ここら辺のウンム・クルスームの曲などは、しっかりとした基礎が無いと踊りこなせない難曲ばかり。

演奏に関しても、構成などが難しい上、西洋音楽的には動かないような音符の動きもあり、なかなか迫力ある演奏にはならない訳ですが、

そういう意味では見応えがあったショーだったと思います。

ゴージャスなReehaneさんのパフォーマンス、タンゴ調の曲に、ドラム・ソロで魅了した、Mayumiさんのパフォーマンス、

そして、名古屋で活躍するAmaniさんの、オリエンタルらしい柔らかさと、ダイナミックなパフォーマンス、それぞれ素晴らしかったです。

「(全体的にレベルの高いショーでしたが、)お客さんを楽しませるというパフォーマンスも含めて考えると、Sibelさんと、Izumiさんが良かったですね。」とは、いつも来てくださっている方の談。

そう、Sibelさんは、今回初ジプシースタイルに挑戦と言うことで、構成などを色々考えていて、ストーリー展開のある内容のパフォーマンスを行なったり、アジーザの前にハリージ・ダンスを入れたり、と、なかなか凝った内容でしたし、

Izumiさんは、アラディーンとも多く共演しているという貫禄もあり、メセチナでは、私が冒頭、キーの2音位上で歌って、ズッコケタものの(笑)、それを物ともせず、安定したパフォーマンスと、

ひざを着いた形でラーシャする(!)という曲芸的荒業を披露した上、カヌーンのタクシームを挿入するというアイデアを入れたり、

ファッカローニでのウード・タクシームでは、こちらの演奏を引っ張るぐらいの素晴らしいパフォーマンスで、

生演奏だから出来る事をフル活用したパフォーマンスは、後ろで見ていても、楽しいものでした。

やはり、平日で行うようなショーでは無かったですね、ゴージャス過ぎでした。

今回の売り上げの一部も、被災者支援の義援金として寄付させていただきます。

4月14日(木)は「ベリーダンスと音楽の夜 vol.16」!

2011-04-12 01:55:27 | 音楽
Alla110414
先日、誕生日を迎え、さまざま嬉しいプレゼントやお祝い、メッセージをたくさん頂きました。

皆さん、ありがとうございました!

節目、節目は大事だとは言いますが、次の誕生日まで、習得したい事など、やり遂げたい事など、様々やり切って行きます!!

さて、今年初の横浜サムズのショーは、小松芳アラビア舞踊団の現インストラクター&元インストラクターの素晴らしいダンサーの諸姉に出演していただきます。

ベリーダンスの定番曲は勿論の事、ジプシー物もありの豪華なショーです!

8人編成の迫力あるオーケストラによる伴奏は、CDでは出せないミラクルを生み出します。

お席にまだ余裕がありますので、

お時間のある方、横浜周辺にいらっしゃる方は、

是非お越しください~。

4月14日(木)
「ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.16」
@THUMBS UP(サムズ・アップ)
横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3階
TEL : 045-314-8705
FAX : 045-323-2558
http://<wbr></wbr>www.sto<wbr></wbr>vesyoko<wbr></wbr>hama.co<wbr></wbr>m/thumb<wbr></wbr>s/

横浜駅から横浜駅から徒歩3分!
JR、京急、東急からは南通路西口出口を目指してください。
西口5番街の先、ハマッコならばみんなが知ってる映画館「相鉄ムービル」の3階です。
東京からも30分圏内。終電のチェックは忘れずに。

Open/18:30~
Show/20:00~ 2stage
Charge/前売り3,000yen/当日3,500yen

ベリーダンス /Izumi、Amani(名古屋)、Mayumi、Sibel、Reehane

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
瑞穂/ヴァイオリン
佐々木憲/アコーディオン
鈴木未知子/カヌーン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
宮城康夫/ダフ

※収益金の一部は東北関東大震災・福島原発事故で被災された方に義援金として寄付されます。

福岡、相武台でのショー後記

2011-04-07 02:25:14 | 音楽
Fukuoka110401
4月1日に福岡のNPOのラテン文化センター「ティエンポ」さんの主催のイベントに参加してまいりました。

福岡は、5年前に行ったきりになっていて、久しぶりだったので懐かしかったです。

3年前に共演したモモイさんも駆けつけていただき、差し入れまで頂き恐縮でした。

さて、ラテン文化センターということで「ティエンポ」の建物内は公用語がスペイン語で(笑)、ティエンポの生徒さんもスペイン語がペラペラの人も多く、久しぶりに英語ではない外国語をたっぷり聞きました。

ショーはモモイさんの所のHa-chan、Sakiさん、RominaのCDのパフォーマンスと、我々の演奏、そしてRominaが我々の演奏で踊るという内容でした。

個人的には、Rominaのパフォーマンスが好きでした。彼女の抜群のリズム感とテクニックは本当に素晴らしくて、感動しました。ちょっと日本人には真似出来ない物がある気がします。

ところで、ティエンポの主催のサンチャゴさんと話していたら、共通の知り合いが居る事が発覚!その話でかなり盛り上がりました。

縁とは不思議ですね。

福岡でのショーを終え、次の日は東京へ帰り、座間市相武台のイタリアン・レストラン「ラ・リチェッタ」でYasminaさん主催のショーで演奏しました。

福岡では、ペタシ君とのデュオという渋い演奏でしたが、こちらは、7人編成での豪華な演奏でした。

更に、Yasminaさんが「バイード・アンナック」で踊るとき、生徒さんのマコさんが歌うというパフォーマンスもあり、こちらもかなり充実したショーでした。

今回、我々の演奏で踊ったYasminaさん、Lienさん、春香さん、それぞれ素晴らしいパフォーマンスを披露していただきました。

こちらでの特筆すべき所は、楽屋のような本格的な音響設備が無かったため、ウードを巨大なギターアンプ「ボグナー」(店長のブログでそう書いてあった。)で音を出して弾いた事(笑)

実は最近、スタジオでのリハーサルで、マーシャルのギターアンプを使う羽目になり、渋々使った所、ジャズ・コーラスよりも音が自然なのが判明。

チューブ・アンプのクリアなトーンは、ウードの独特な太くて乾いた感じの音に合う気がします(私だけかも?)。

ともあれ、皆さん、お疲れ様でした!!

今回もCDがたくさん売れました。この売り上げの半分を義援金として寄付させていただきます!

写真:福岡のホテルにて。微妙な時間にホテルについたため、周りの飲食店は悉く準備中になってしまい、近くにスーパーで「ご当地物」で昼食を取ったときの写真。

左から:おばいけ(鯨の脂肪)、贅沢巻き(海苔巻き)、鳥の酢もつ、タイラ貝