ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

本日、席に余裕あり!!~ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.13

2010-03-28 12:30:34 | 音楽

Alla100328

さて、今年初の横浜サムズ・アップです!

本日、お席、余裕があります!

今回は、金沢から駆けつけで参加するNicol嬢をお招きいたします!

今回は、新曲たっぷりの盛りだくさんの一夜になります!

実は、カヌーン奏者をゲストに入れる予定でしたが、色々あって無しになった分、リーダーである、ウード奏者の私、松尾賢、ヴァイオリンの瑞穂を フューチャリングした曲もあり、

ルカさん、ダリアさん、それぞれ、新曲、しかも他では生演奏では絶対に聴けない曲でおどります!

更に、アブドゥル・ハリム・ハーフェズの歌を唄います!

お時間のある方、または、どうしようかな、と迷っている方、

是非是非お越しください!

損は絶対にありませんよ!

3月28日(日)
「ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.13」
@THUMBS UP(サムズ・アップ)
横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3階
TEL : 045-314-8705
FAX : 045-323-2558
http://<wbr></wbr>www.sto<wbr></wbr>vesyoko<wbr></wbr>hama.co<wbr></wbr>m/thumb<wbr></wbr>s/

横浜駅から横浜駅から徒歩3分!
JR、京急、東急からは南通路西口出口を目指してください。
西口5番街の先、ハマッコならばみんなが知ってる映画館「相鉄ムービル」の3階です。
東京からも30分圏内。終電のチェックは忘れずに。

Open/17:00~
Show/18:00~ 2stage
Charge/前売り2,800yen/当日3,300yen

ベリーダンス /
Ruka、Dalia、Nicole

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
瑞穂/ヴァイオリン
佐々木憲/アコーディオン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
宮城康夫/ダフ


当日席あります!~本日はベリーダンスと音楽の夜 第四十七夜

2010-03-27 01:15:15 | 音楽

Alla100327

本日は、アラディーン主催の月例ライブ「ベリーダンスと音楽の夜 第四十七夜」です。

今回は、初の共演となる「万里亜」さん、名古屋で活躍する「Amani」さん、そして、おなじみの「落合ゆみ」さんをお迎えいたします。

実は、今回のショーの企画は万里亜さんによるものです。

楽屋でのショーを見に来ていた万里亜さんとご挨拶した際に、是非出てみたい、という申し出があり、その時に色々と話しあって今回のショーが実現し ました。

その縁もあり、名古屋で活躍するAmani さんをお迎えするわけですが、こういったご縁の繋がりは大切ですね。

実際、生演奏でのベリーダンスのショーを行いたいと思っても、中東の音楽を本格的に演奏できるミュージシャンが非常に少ない上、西洋楽器では演奏 できない音階があるため、どうしても普及しずらい部分があります。

まず楽器自体が購入しづらい上、演奏方法を知っている奏者も少ない。

楽譜はインターネットで購入することはできても、果たしてその曲がどう演奏されているのか、その音源を手に入れること自体も、とても難しい。

ダラブッカ奏者はどんどん増えていますが、まだまだ中東のミュージシャンに比べてみれば、その域に達している奏者は数えるほどです。

日本では、まだまだそういった状況ですが、そんな中でも生演奏とのベリーダンスのショーを行いたいダンサーと共に共同でショーを企画しよう、とい うコンセプトで行ってきているのが「ベリーダンスと音楽の夜」です。

本日も、出演するダンサーの皆さんが、アラディーンの豪華な演奏で、素晴らしいパフォーマンスを披露いたします!

お席はまだ余裕がありますので、お時間のある方々は是非お越しください!

3月27日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.47」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607
http://<wbr></wbr>www.rak<wbr></wbr>uya.net
Open/18:00~
Show/19:30~ 2stage
Charge/3,500yen

ベリーダンス /万里亜、落合ゆみ、Amani(名古屋)

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
瑞穂/ヴァイオリン
佐々木憲/アコーディオン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
宮城康夫/ダフ


花鳥風月~Sadie に感動!

2010-03-07 03:59:08 | 音楽

3月の楽屋で出演していただくことになっている落合ゆみさんのご招待で「花鳥風月」の公演を見させていただきました。

見ごたえある素晴らしいショーでした。

やっぱり、あれだけ構成とかライティングとかテンポとか演出がしっかりしていると、良いですね~。前半の創作の部分も「花鳥風月」を意識されていて、更なる発展を感じました。

さて、Sadie のパフォーマンスは圧巻でした!

とにかく、パーツの独立した動きが凄い!更にタイム感が正確で、ドラム・ソロの部分などは本当に凄い!の一言。

昨年来日したスヘイル・カスパーが力説していた「ラクス・シャルキィとは・・・」、というお手本のような Sadie のパフォーマンスでした。

振り返って考えてみると、一番最初に「凄い!」と思ったベリーダンスは、トルコ人のハーレ・スルタンのダンスで、彼女のコントロールされた、それでいて情熱的なダンスに、ひたすら感動したことを覚えています。

まさか、その頃は、今みたいに本格的にウードやダラブッカを演奏するとは思いませんでしたが(笑)、

私が凄いな、と思うダンサーは、皆共通するものがあって、それぞれ個性は違いますが、その共通するものをあげると、

ボディ・パーツの個々のコントロールの凄さがあげられます。

特に、ベリーダンス(腹踊り)とニック・ネームがつくぐらいのお腹の動きや、リズムに正確に合った身体表現。

相当な練習量なのだろうな、とつくづく思います。

これは、中東での音楽やダンスの共通の指導法だと思うのですが、レッスンの指導方法が、基礎とヴァリエーションだということです。

例えばダラブッカで言えば、マクスームならマクスームの基本的な叩き方を師匠が教え、弟子がそれを叩けるようになると、そこから師匠がさまざまなヴァリエーションを叩いて見せていきます。

それを弟子が苦心しながら学び体得して自分の技量にしていくわけです。

つまり、そのヴァリエーションの幅の広さがその奏者の力量に直結すると言うことになる訳で、

単純にパラパラ叩いて見せているようでも、実際のマスター・クラスの奏者と、見よう見まねでパラパラ叩いている奏者とでは、その音楽との整合性には格段の差が現れてきます。

そういった意味でも、Sadie のダンスは非常に説得力があって、感動しました。

頑張って、ああ成りたい!と喚起させるようなミュージシャンに私もなりたいですね。


ベリーダンスと音楽の夜 第四十六夜 後記

2010-03-03 06:55:29 | 音楽

立ち見が出るほどの、久しぶりの超満員、御礼の「ベリーダンスと音楽の夜 第四十六夜」でした!

お越しになっていただいた皆様、本当にありがとうございました!

水戸からお越しいただいたCaren さん、情熱的なパフォーマンスでしたし、

Sadia さんは、勿論、良く知っている仲でもあり、流石の貫禄で「ラクス・シャルキィ」を披露して頂き、こちらも安心して演奏して望めました。

Jasmine さんは、こちらのアイデアと、ご本人のアイデアをうまく融合させて見ごたえあるパフォーマンスでしたし、

Izumi さんは、テクニックも素晴らしい上、オリエンタル、フォルクロアー、ジプシーと、3曲とも華やかなパフォーマンスを披露していただきました。

更に、大半のお客様は Izumi さんの方の生徒さんでした。Izumi さんと、生徒さんの絆が強く感じられました。

さて、前回の日記で御知らせしたとおり、イブラヒム・ル・オリヤーンのサマーイ・バヤティで、Izumi さんがマフムード・レダの振り付けを披露して頂いたのですが、素晴らしい出来になって満足しました。

ちなみに、バヤティというマカーム(音階)はレ、ミ(4分の1♭)ファ、ソ、ラ、シ♭、ド、レ、と言う音階で、西洋の12音階の楽器では完璧に表現できません。

唯一、フレットの無い楽器、ヴァイオリンや、ウッド・ベースなどだと表現できます。

アラディーンでは、フルートのテディさんには、指使いとかキーを余分に抑えてもらったりして、4分の一音程を出してもらったり、

アコーディオンの佐々木君には、弾く場所をアレンジしてもらって再現しています。

と言うことで、録音したプレイバックを聞くと、エジプトの楽団が演奏しているように重厚な演奏が表現で来ていて満足しています。

日本では、こういった古典曲であるサマーイやロンガ、バシュラフなどの良い音源が手に入らないばかりか、演奏&表現方法を知っている演奏者は、日本を代表するウード奏者の常味さんと、その門下以外、私は知りません。

楽譜はインターネットのおかげで簡単に手に入るようになりましたが、その楽譜は基本的な音の配列が並んでいるだけで、メモ書きのようなもの。

奏者によって演奏する表現も変わってくるわけですが、好き勝手に演奏されるわけではなく、その曲のテイストを十分に理解したうえでの表現なので、

その曲のルールにのっとって演奏されない限り、訴える物の無い演奏になってしまいます。

そういう意味でも、今回、Izumi さんのリクエストでサマーイ・バヤティを演奏できたことで、またアラディーンも一歩成長したな、と思いました。

ともあれ、アラディーンでは、オスマントルコ時代に作曲されたオリエンタル古典音楽、エジプトの近代音楽、トルコのジプシー音楽、中東のポップス、東ヨーロッパのジプシー音楽、

と幅広い音楽を演奏していますが、その根底にある共通するモノを大切にしながら、発展していきたいと思っています。

更に成長していくアラディーンを、皆さんご期待ください!