去年のエジプト大使館主催アラビア語講座卒業式で、アラディーン・カルテットで演奏した事がきっかけで、本日、在日本エジプト大使館で、大使主催のレセプション・パーティーで演奏してきました。
きっかけは、常味さんから紹介していただいた事から、卒業式で演奏し、その演奏を見ていた大使が気に入ってくださって、今回のお仕事が決まりました。
ヒシャム大使は、大の音楽好きとの事。私が卒業式で歌った「バハラム・ビーク」が良かったらしく、
今日のレセプションでは「Gamil Gamal(ガミール・ガマル)」「Bahalam Biek(バハラム・ビーク)」「Sawah(サワー)」を歌ってきました。
集った方々は、エジプトに行った事のない方々のようで、勿論初めて見聞きする音楽と楽器に興味を持ったようで、熱心に楽器や音楽の説明をメモされている方々がいたり、どこでコンサートを聞けるのか、とか反響は上場で、大使もご満悦のようでした。
しかし、ここで落ちが。
実は、先週の土曜日の夜に、風邪(インフルエンザ?)を貰ってしまい、声が出なくなるという事態に!
前回、風邪で声が出なくなったのは、23年前の高校3年のとき。
風邪を引いたというのに「大会前だから来い!」という、男子校らしい強引さでブラスバンドの合宿に参加し、担当楽器のクラリネットを吹いているうちに、全く声が出なくなりました。
流石に、この事態に顧問の先生も無視できず、「夕方の合奏時間まで時間があるから寝てろ」という命令に従い、朝からずっと寝ていたら、夕飯時には完全に回復(笑)
という経験があるため、日曜を一日寝てたら治るだろう、なんて考えたら、甘い甘い。
日曜日、月曜日共に、無理して発声して、やっとシャガレ声が出るくらいに悪化。
火曜日に少し回復したものの、歌えず、結局本番当日の水曜日は午前中は寝て安静。
結局、物凄いハスキーボイスで歌ってまいりました。
レセプションに集った方々は、年齢層が高い方々だったので
「今日は、風邪を引いてしまい、まるで金田一耕介の犬神家の一族に出てくるスケキヨみたいな声ですが」と挨拶をすると割と受けていました(笑)
ペタシ君、瑞穂嬢は、「逆に新鮮で、いつもよりイイ」と、私がどれだけ悩んでこの日を迎えたか、想像すらしないであろう、無神経なコメントをくれてましたが、
ともあれ、アラディーン・カルテットのメンバーの誰もスケキヨの事を知っておらず、
声の回復といい、映画ネタと言い、自分も年を食ったなぁ、と、つくづく思ったのでした。
写真:またもや、会場とか大使と記念撮影とかを完全に忘れて、演奏終了後、お弁当を皆で食べている所
