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ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

怪我の功名(ウードの右手の位置と角度)

2008-02-10 01:27:22 | 音楽

8日のマルマラカフェにお越しくださいました皆様、真にありがとうございました!!

最終的に満員になりまして、感謝、感謝です!!

但し、この日の私は右手のコンディション&体調が良くなかったのです。

というのも、前日、アラディーンのリハが5時間ぶっ続けであり、しかもインフルエンザを患ったというメンバーもいたりして、朝起きたら右目が微妙に腫れていて・・・。

特に前回の日記で書いた、師匠から教わった撥の持ち方が、5日のライブ後から、なんとなく「違和感」を感じていて、

結局右手の親指に相当な負荷が掛かったらしく、リハ中から親指に通じる筋が痛くなってきて、

ライブ中は、更にダメージが大きくなってきて、コントロールがうまく出来なくなってしまいました。

「これじゃ、今まで出来たフレーズが弾けないじゃないか!!」と自分に怒りと焦りを感じ、「どうすればいいのか??」と思った瞬間、

「何故このリーシャ(撥)が長いのか?」
「何故、リーシャを握るような持ち方をするのか?」

という疑問がわき、その直後に、右手首の角度と位置が、自然に突然、決まったのでした!!

(って分かったからといって、突然うまく弾けるようになった訳ではありませんので、念のため。)

実はこの出来事は、曲を演奏している最中に起きた事で、きっとお客さんには分からないほど、物凄い短い時間だったのですが、

私にとっては、忘れられない、ちょっとした事件でした。

この1年以上、ズ~ット悩みに悩んできた「ウードの右手」ですが、

ここに来て、ようやく、ダラブッカを同じように「セオリー」を掴む事が出来ました!!

ギターの時も、ダラブッカの時も相当悩みましたが、この二つの楽器を通して学んだ事は、

「正しい弾き方は、長時間弾いても、どこも痛くならない」

「正しい軌道が分かれば、高速フレーズも簡単に弾く事が出来る」

「正しい弾き方がマスターできれば、必要な筋肉以外はリラックスした状態でいることができ、かつ瞬発力フレーズを、いつでも取り出すことが出来る。」

後は反復練習のみ!!

下手すると、腱鞘炎スレスレだった右手も、この「悟り」のお陰で「疲れ」で終わりました。

やっぱり苦しみを通り越さないと、技術はマスターできないということですね。