又七の不定記

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フライフィッシングとクロスカントリースキーと蘭の栽培の好きな又七の不定記

ノット考

2013-11-12 21:57:11 | 釣り

 フライフィッシングをメインに楽しんでいるときにはノットにはさほど気を使っていなかった。

 大物釣りといってもたかだか数キロまでの魚しか相手にしないし、結び目が高速でガイドをすり抜けて行くようなこともない。使用するリーダーマテリアルもナイロンかフロロカーボンのモノフィラメントで、ほとんどの場合サージェンツノット、結び目を小さくしたいときにはブラッドノット、ダブルラインはビミニツイストか三つ編み、ショックティペットとクラスティペットの繋ぎはオルブライト。これで十分だった。

 

 しかし、スピニングタックルでPEラインを使うようになって少し状況が変わってきた。

 PEラインは滑るのだ。しっかり結んだつもりでもすっぽ抜けてしまう。

 それでもイカ釣りではPEラインとナイロンリーダーをオルブライトで結んでもなんら問題なかった。一方ここ数年、広島市内の河口を賑わせているハマチ、ブリ狙い。これは投げるルアーの重さもさることながらしゃくりの負荷がとても大きい。当然ノットにかかる負荷も大きいはずだ。とりあえずPEとナイロンリーダーの接続にオルブライトノットを使ってテスト中であるが、今のところノットのすっぽ抜け問題は出ていない。とはいえ魚が掛かってからの負荷は先日釣ったエソしか体験していないので、本命のブリでどうなるか、まったく持って不安である。

 

 っで、ノットの処方をいろいろと勉強していくうちにあることに気づいた。

 基本的にはFGノットは三つ編みでPRノットはビミニツイストなのだ。

 な~んだ簡単じゃん。なんで皆あんなややこしい作業しとるんじゃ?っと思ったが,実際に作業してみるとさにあらず。1本のナイロンリーダーでダブルラインを作るときの三つ編みやビミニツイストはコツを覚えてしまうととても簡単なのだが、PEラインとナイロンラインの接続に使おうとするとかなり厄介なのだ。ラインの支持がうまくいかない、つまりラインのテンションが保てないのだ。これまでダブルラインを作るときにはループにした部分を足で踏んづけて作業していたのだが、これはそこを切って捨ててしまう部分だからできたことで、PEラインにナイロンリーダーを結ぼうとするとメインのPEラインを踏んづけないといけない。結ぶのが目的ではなく魚を釣る手段として結ぶわけだからメインラインを踏んづけるなんてできないよね。

 

 そういうわけで、定法のややこしい作業でFGノットでPEラインとナイロンリーダーを結んでみた。

 FGノットはオルブライトノットに比べて結び目は確かに細い。しかしいざキャストしてみると、ガイドを通るときの抵抗はオルブライトノットと比べてそんなに優位性があるとは思えない。キャストのときにリーダーをスプールへ巻き込まない位置に結び目が来るように長さを調整している限りはどちらでも良さそうだ。スプールへ何回転か巻き込むような場合にはライントラブルの発生頻度に違いが出てくるかもしれない。

 

 破断強度は自分で調べることができないので、インターネット上で誰かが行った実験データを調べるしかなかったが、そこに示されている結果を見る限りではFGノット、PRノットの方がオルブライトノットよりも優れているようだ。

  となると、やはりFGノットやPRノットをマスターした方が安心して大物とのファイトに望めるというものだ。

 

 ちなみに、バックラッシュのようなライントラブルがあった場合、解ければ解きたいのもだが、解く過程でラインを傷つけてしまう可能性が大きいことと、いつ起こるかわからないナブラに対していち早く準備を済ませておきたいことから、解くよりは切った方が早いのは誰もが思うことであろう。

 この場合、リールから出ているラインが少なければ特に悩むことなく手で手繰り寄せてルアーを回収して、縺れたところから先のラインを切り捨てればいいのだが、これが何十メートルもの長さになると手で手繰り寄せたのではルアーの回収に時間もかかるので、いったん切って結びなおしてリールを巻いてルアーを回収する方が効率がいい。しかしこの後で結んだところまでラインを取り出して切り捨ててとなるとこの作業時間も馬鹿にならない。できればそのまま釣りを続けられるような、キャスティングの邪魔にならない強いノットを考えたいものである。

 今のところ改変ブラッドノットでどうだろうかと思っているところであるが、やはりこの結び目に起因した二次トラブルは避けられないだろう。

 

 ブラッドノットはビミニツイストやPRノットと同じ巻き戻し摩擦系ノットなのだがPEラインを普通にブラッドノットで結ぶとすっぽ抜けが多発する。そこで結び終わりのラインをくぐらす回数を増やしたり、編み込みしたりですっぽ抜けが相当改善されるのだが、巻き戻し摩擦系ノットは結び目が最も太い部分でライン5本分の太さとなるので、ライン3本分の幅とライン2本分の厚みで済む三つ編みの方がライントラブルがもっと少なくなることは容易に想像できる。

 まだ実践はしてはいないが、シチュエーションとしては釣りの最中なので、竿を脇に挟んでトップガイドからラインが出ている状況での結束作業であるから竿を使ってラインのテンションを保つことができる。たぶん三つ編でみきると思う。切れた部分を重ね合わせて両側から三つ編みを行うのだ。

 

 とはいえ、作業のスピードを考えるとスペアスプールなり予備リールの携帯が正解だろうな。

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1 コメント

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堀田式のFGノットなら、現場でもできるよ (P-20)
2013-11-16 15:21:08
自分は堀田式で編み込んで、SFノット
リーダーが5号くらいの太さがあれば、
1分もあれば十分じゃ
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