ん~~~、まぁ珍しく鋼ネタバレを書く気になったというか、なんというか。
アンギャーってな事態になってしまったから書くわけですけども。
つまり文句っていうか、悲鳴っていうか、そんな話しか書けない訳ですよ。いちおう、流れを説明してから、独り言っつーか、アンギャー部分に行きますけども。
それじゃ、行かせていただきます。
まずは先月の話のまとめ。
・・・・・・金歯にホークアイを人質に取られ、人体錬成しろと迫られるマスタング。ホークアイは瀕死の重傷。だが、マスタングは人体錬成はしないと宣言する。そこへジェルソ、ザンパノ、メイチャン、ダリウスが奇襲を行い、ホークアイを奪還。ホークアイはメイチャンの錬丹術で治療され、形勢が逆転するかに思われた。しかし、ブラッドレイとプライドが登場し、ロイは錬成陣に磔にされてしまう。金歯の持っていた賢者の石は、ブラッドレイの手に渡る。プライドは金歯を拘束し、ロイの上に掲げた。そして、日蝕が始まった。
で、今月。
人柱を5人用意しなければならない時は迫っていた。本人に人体錬成を行う気がなくとも、”知識を持った錬金術師=キンブリー”とプライドが同化しており、人体錬成の構築式を持っている金歯もいる。「どこを持っていかれるのかな?」とブラッドレイ。プライドの力で錬成陣が発動し、マスタングは強制的に扉の世界へ飛ばされた。錬成されたのは金歯を中心とした複数の顔のようなものを持つ肉塊。
「安心したまえ、今ごろマスタング大佐は父上の所だ。五体満足かどうかは保障せんがね」ブラッドレイが、再び剣を構える。すでに深手を負っており、回復する様子は見られない。
「討ち取って名をあげるのは誰だ?キメラか?よそ者か?マスタングの犬か?それとも・・・全員でかかってくるか?」決死の覚悟の迫力に、相対するものたちは動けない。ザンパノが、この真下にこそ真の敵がいるのだろうということに気づき、スカーがブラッドレイに向っていく。
場面転換して、扉の前に放り出されたマスタング。扉は手袋に描かれている錬成陣というか、ホークアイの背中の刺青に似た、三角を上下に組み合わせた形と二匹の蛇?が絡み合う図。マスタングの背後と扉の間に立つ真理君は、身長が高く、プロポーション的にマスタングと同じくらい。
マスタングが振り返ると扉が開き、巨大な瞳が覗き、黒の触手が迫ってくる。
場面転換。すでに人柱として送り込まれているエド、イズミ、アルフォンス、ホーエンハイム(ただしホーエンハイムはお父様に飲まれて同化している)。その天井の錬成陣に異変が起こる。そこからブロックノイズと共に、瞳の中が描かれないマスタングが落ちてきた。同時にプライドも登場し、5人目を連れてきたことをお父様に報告する。
だがお父様はアルがこちらに来ていないという。アルである鎧は来ているが、動きはしない。
エドがマスタングに近づく。マスタングが何処だと問う。親玉のところだとエドは答え、何があったのかとマスタングに訊ねる。「真っ白い空間の大きな扉の前に放りだされて・・・」というマスタングに、エドが慌てて「どこ持ってかれた」と乱雑に手足の有無を確認する。だが、マスタングは「そこにいるのか、鋼の!!」と的外れなことを言い出す。「真っ暗で何も見えん。ここはどこだ?明かりは?」マスタングは「・・・・何も、見え・・・ん」とつぶやきながら、ふらりと歩き出す。状況からして、エドは見えていて、自分が見えていないだけだという原因に思い当たるが、信じたくない、そんな風に見える。マスタングの瞳の中は空白である。配管に足を取られ、転ぶマスタング。
それを見たプライドがにこやかに言う。「目が見えないのですか?それはいい。正直、今の国家錬金術師の中では、貴方の能力が一番厄介ですから」だが、プライドの頬にもブロックノイズが走り、体は長く持ちそうにない。頬を押さえながら、「そこで打ち拉がれていなさい」というプライドは、自分の最期を感じているような悲壮感がある。
お父様がいう。「真理は残酷だ。身の程をわきまえず、亡き家族を蘇らせ、母の温もりを求めたものは・・・立ち上がる為の足と、ただ一人の家族を持って行かれ、もう一人は温もりすら感じられぬ姿に。失くした子を求めれば、二度と子を与えられぬ身体に・・・。そして国の先を見据えた者は、視力を持って行かれ、その未来を見ることがかなわなくなった。人間が思い上がらぬよう、正しい絶望を与える。それこそがお前たち人間が神とも呼ぶ存在・・・”真理”だ」
(※ここのイズミの”失くした子”は、”亡くした子”の誤植か?)
場面転換。スカーが床に大穴を開けた。そこからザンパノたちキメラはホークアイ、メイと共に下の階へ。ブラッドレイとスカーの一騎打ちが始まる。「私の最期の相手は”破壊する者”か」と己の最期を悟ったようなブラッドレイ。スカーに名を問うと「・・・名はない。捨てた」と応じられる。「それは奇遇だな、私も己の本当の名を知らん。名無し同士殺し合うのも面白かろう」
場面転換。お父様の間の天井が、今度は物理的に破壊され、メイとシャオメイが飛び降りてくる。「私の家に穴を開けるとは・・・あの娘・・・」お父様がメイを睨む。
メイはアルフォンスが意識がないことに気づき、「起きテ!」と声をかける。アルフォンスの隣には、膝をつき、口元を押さえたマスタングと、それを介抱するイズミ。
場面転換。アルフォンスは扉の前にいた。目の前には扉と、ガリガリに痩せこけた自分の身体。ついに自分の身体と出会ったのだ。「身体・・・ボクの身体だ・・・」震えながら近づく鎧のアル。その前に来て、ガシャンと膝を突く。裸の自分へ手を伸ばす。
「ずっと待っていた。おかえり」アルの身体が握手を求め、にこりと笑う。
鎧アルの眼が光り、その腕をガッと掴んだ。「・・・なんだよ、この細い腕・・・骨と皮ばかりで・・・立っているのがやっとじゃないか・・・こんな・・・こんな身体で今、闘えるわけない!!」悔しがり、両手を地面に叩きつける。「みんな闘ってるのに・・・」
「肉体(ボク)とひとつになるのが嫌なの?」困惑する身体。「そんなわけないだろ!!ずっと!ずっとずっとずっと、元の身体に戻る事を考えてきた!!!それなのに!!」アルの慟哭。「今は・・・ダメだ・・・そんな身体じゃダメなんだよ・・・!!」
泣くように手で顔を覆うアルを、身体は黙って見ている。「あっちに戻りたい? その身体であっちに戻りたい?」顔を上げるアル。扉がぎぃぃぃと音を立て、開き始める。黒の触手が手を伸ばしてくる。「行くなら止めない」身体のうつむいた横顔の表情は伺えない。アルは扉の瞳に向って走り出す。触手がアルを掴む。
「ごめん!!また来るから!!もう少しがんばってて!!」扉を出ようとしながら、振り返って叫ぶアル。身体は寂しそうな、でも仲間を助けることを優先させたい自分を少し誇らしいと思うような、そんな顔で見つめる。「必ず来るから!!絶対!!約束する!!」閉じていく扉。身体は諦観の表情で目を閉じる。扉を通過するアルの瞳から涙のように光が流れる。
自分の魂を見送り、閉じていく扉を振り返る身体。「仲間を助けるために、長年探し続けた肉体を置いて行く・・・気高いボクの魂よ。君の容れ物として誇りに思う---けど・・・君が戻ることで、この世が絶望に満ちてしまうかもしれないんだよ。アルフォンス」ゴゥンと閉じた扉を背に、身体はぞっとするほど冷たく険しい目をしている。
場面転換。錬成光が、アルフォンスの鎧に落ちる。ドンッ、ガガガガとすごい音を立て、ボッと目に光が灯る。「ぶはぁ!!」大きな声を上げて、鎧のアルが起き上がった。
「アル!」「兄さん?!よかった戻れた!」アルは自分の置かれた状況に気づく。
お父様がにやりと笑う。「5人揃った!!!」
次号に続く。
こっから先は個人的な感想ですので、ネタバレだけで十分よって方はスルーしてね。
まずはマスタングの眼ね・・・・・・
アニメ1期でも、片目を奪われているので、原作でもなんらか目に障害を負うであろうということは予測できていた。(1期の制作陣は、あの時点でも原作の終わりを知った上で作ってたので)
イシュヴァール人という目の色が違う人種を大量に殺したってのもフラグっぽい。
右腕として置いているのがホークアイ=鷹の”目”ってのも、目が必要なんだっていうフラグっぽい。
エンヴィーの眼球を攻めまくっていたってのも、フラグっぽい。
お父様の言う「未来を見据えた者」なんて御託以前から、よっぽど目難の相が出てる(そんな相があるか知らんが)んだよな。
でも両目ってのは考えてなかった。両方の眼球を奪われた盲目の錬金術師ジュドーが居たから。ネタかぶるじゃん?だが見た感じ、眼球は奪われてないけど。
んじゃ、角膜を奪われたとか、水晶体を奪われたとか、網膜を奪われたとか、脳の第一次視覚野を奪われたとか、すげーピンポイントパーツだけど、そういうわけ???? 見た目、出血してないよね。おまけに痛みもないよね。(ズキンみたいな描写があるのは、ブラッドレイに刺された手。)
血も出ない、痛みもしないパーツって何?もっと抽象的な電気信号的な何かを奪われた?
あの描写では本当にパーツが欠落していて見えていないのか、はっきりしない。(脳の一部を持ってかれたんだったら、脳内出血で死ねるよな。)
第一、扉の通行料として身体という代価を払うのは前払いだったはずだ。だからジュドーは、真理を見ていなかったんじゃないっけ?
だけど、真理は見るもんじゃなくて、「脳みそに注入されるような感じ」とかエドが大昔に言ってた気もするし。
ジュドーが真理を見てないのは、錬成がレベル不足だったで、マスタングの錬成は成功していたってこと?だから、マスタングは見えないけど、脳に真理を注入されて理解しているってことになる。
しかし真理に出会ったなら、「見えない」という状況が、”真理の代価である”ことにもっと早く気づくべきだろうよ。だって、「扉を開けさせる」って予告されてるんだし。
真理を受け止めたショックをマスタングが感じている描写はない。目が見えないことを受け入れがたくて、動揺しているなんて・・・。「うろたえるな! 思考を止めるな! 生きることをあきらめるな!」って名言は、誰のセリフでしたっけ?(失笑)
と、まぁ、最近、めっきり流し読みしている私でも、こう・・・ぐちゃぐちゃ矛盾して見える展開にイライラするわけですよ。
これで手パン錬成が出来るんだかどうなんだかわからないが、焔をぶつける対象が見えなくては話にならない。これが本当の無能ですか、晴れの日も無能、そうですか・・・OTL
「未来を見据えたものが、見えなくなる」みたいにお父様に言われてますが、未来は目で見るもんじゃないじゃん。心の眼でしょ(笑)そこがホムンクルスの浅はかさ? ナウシカの大ババが「子どもたちよわしの めしいた目の代わりによく見ておくれ」って名シーンもあるわけですし・・・。
そもそも鋼には「復讐の連鎖を止めよう」みたいなテーマがある。登場人物たちは、それぞれの罪に対してそれなりの報いを受けているというか、色々なことを報いだとして覚悟を負っている。だけど因果応報が過剰だと、「因果応報ってのがあるから、復讐は止めようね。悪いことした人はそのうち罰せられるよ」っていう風に読めてきて、それはちょっと違うんじゃないの?と思う。
また、アルフォンスの肉体の方の話。肉体が真理だとしたら、全てを理解しているはず。あの場で世界を滅びから遠ざけたければ、アルが肉体を取り戻し、かつ真理の世界に閉じこもるのが正しかったとでもいうのか。そんな風に読み取れるモノローグ。これでは、世界は滅びて、アルは戻ってこれない可能性が高いという風に読める。もっとも「じゃ、また明日!いってらっしゃい!」とはいえないだろうが。これ以上の考察は、アル好きの方にお任せします。
こっからはハボロイ者としての愚痴。
下半身不随と盲目ですか。やってられないっすよね。ハボが五体満足なら、そういう萌えもあるかなぁと思わなくもないですが。
これじゃ、ロイがハボを背負って、「じゃ右に5歩、まっすぐ10歩、階段3段下りりてください~、右に手すりあるから捕まって~」とか言う二人羽織みたいなギャグしか浮かびませんよ!!なんて機動力の低い馬!あ、馬=マスタングか。OTL
こ、これで、どう萌えろと・・・・・・
え、うろたえるな、思考を止めるな、ですか?
先月号の終わりから、今月号の冒頭はブラロイで、プライドまで絡んじゃって、ハードプレイでドッキドキってな萌えでしたとか、そういう話???(す、すまぬぅ・・・)
でも、そろそろサークル終了の案内出したほうがいいかなって、本気で思いました・・・。すでに休眠サークルみたいなもんだし、一人サークルだから適当にやっときますけど。
来月は、皆既日食と、錬成陣発動、地上のマスタン組の動向あたりかなぁ? そろそろブレダにスポットが当たってもいいと思うの。一応、他のメンバーは見せ場終了してると思うし、ホークアイとハボックはリタイアみたいな終了印つけられてるから。ブレダは、ブレダじゃなきゃ!って感じになってないんだよなぁ。ラジオ局占拠と、ブラッドレイ夫人の扱い関係で終わり?!んな、まさか。その先のパターンを計算してこそブレダの知能だと思うんだけど。
ブロッシュに見せ場・・・?それは、どうかな。(w
あと半年くらいで終わるんですよね・・・鋼・・・・・・。これから、私は何に萌えて生きていけばいいのだろうなぁ。こういうビッグウェーブがないと、生活に張り合いがなくてなぁ・・・。(遠い目)
まぁ、来月最終回とかいうときが来たら、早読みオフ会をやりましょうかね>各位
万障お繰り合わせの上、ご参加ください(苦笑)
アンギャーってな事態になってしまったから書くわけですけども。
つまり文句っていうか、悲鳴っていうか、そんな話しか書けない訳ですよ。いちおう、流れを説明してから、独り言っつーか、アンギャー部分に行きますけども。
それじゃ、行かせていただきます。
まずは先月の話のまとめ。
・・・・・・金歯にホークアイを人質に取られ、人体錬成しろと迫られるマスタング。ホークアイは瀕死の重傷。だが、マスタングは人体錬成はしないと宣言する。そこへジェルソ、ザンパノ、メイチャン、ダリウスが奇襲を行い、ホークアイを奪還。ホークアイはメイチャンの錬丹術で治療され、形勢が逆転するかに思われた。しかし、ブラッドレイとプライドが登場し、ロイは錬成陣に磔にされてしまう。金歯の持っていた賢者の石は、ブラッドレイの手に渡る。プライドは金歯を拘束し、ロイの上に掲げた。そして、日蝕が始まった。
で、今月。
人柱を5人用意しなければならない時は迫っていた。本人に人体錬成を行う気がなくとも、”知識を持った錬金術師=キンブリー”とプライドが同化しており、人体錬成の構築式を持っている金歯もいる。「どこを持っていかれるのかな?」とブラッドレイ。プライドの力で錬成陣が発動し、マスタングは強制的に扉の世界へ飛ばされた。錬成されたのは金歯を中心とした複数の顔のようなものを持つ肉塊。
「安心したまえ、今ごろマスタング大佐は父上の所だ。五体満足かどうかは保障せんがね」ブラッドレイが、再び剣を構える。すでに深手を負っており、回復する様子は見られない。
「討ち取って名をあげるのは誰だ?キメラか?よそ者か?マスタングの犬か?それとも・・・全員でかかってくるか?」決死の覚悟の迫力に、相対するものたちは動けない。ザンパノが、この真下にこそ真の敵がいるのだろうということに気づき、スカーがブラッドレイに向っていく。
場面転換して、扉の前に放り出されたマスタング。扉は手袋に描かれている錬成陣というか、ホークアイの背中の刺青に似た、三角を上下に組み合わせた形と二匹の蛇?が絡み合う図。マスタングの背後と扉の間に立つ真理君は、身長が高く、プロポーション的にマスタングと同じくらい。
マスタングが振り返ると扉が開き、巨大な瞳が覗き、黒の触手が迫ってくる。
場面転換。すでに人柱として送り込まれているエド、イズミ、アルフォンス、ホーエンハイム(ただしホーエンハイムはお父様に飲まれて同化している)。その天井の錬成陣に異変が起こる。そこからブロックノイズと共に、瞳の中が描かれないマスタングが落ちてきた。同時にプライドも登場し、5人目を連れてきたことをお父様に報告する。
だがお父様はアルがこちらに来ていないという。アルである鎧は来ているが、動きはしない。
エドがマスタングに近づく。マスタングが何処だと問う。親玉のところだとエドは答え、何があったのかとマスタングに訊ねる。「真っ白い空間の大きな扉の前に放りだされて・・・」というマスタングに、エドが慌てて「どこ持ってかれた」と乱雑に手足の有無を確認する。だが、マスタングは「そこにいるのか、鋼の!!」と的外れなことを言い出す。「真っ暗で何も見えん。ここはどこだ?明かりは?」マスタングは「・・・・何も、見え・・・ん」とつぶやきながら、ふらりと歩き出す。状況からして、エドは見えていて、自分が見えていないだけだという原因に思い当たるが、信じたくない、そんな風に見える。マスタングの瞳の中は空白である。配管に足を取られ、転ぶマスタング。
それを見たプライドがにこやかに言う。「目が見えないのですか?それはいい。正直、今の国家錬金術師の中では、貴方の能力が一番厄介ですから」だが、プライドの頬にもブロックノイズが走り、体は長く持ちそうにない。頬を押さえながら、「そこで打ち拉がれていなさい」というプライドは、自分の最期を感じているような悲壮感がある。
お父様がいう。「真理は残酷だ。身の程をわきまえず、亡き家族を蘇らせ、母の温もりを求めたものは・・・立ち上がる為の足と、ただ一人の家族を持って行かれ、もう一人は温もりすら感じられぬ姿に。失くした子を求めれば、二度と子を与えられぬ身体に・・・。そして国の先を見据えた者は、視力を持って行かれ、その未来を見ることがかなわなくなった。人間が思い上がらぬよう、正しい絶望を与える。それこそがお前たち人間が神とも呼ぶ存在・・・”真理”だ」
(※ここのイズミの”失くした子”は、”亡くした子”の誤植か?)
場面転換。スカーが床に大穴を開けた。そこからザンパノたちキメラはホークアイ、メイと共に下の階へ。ブラッドレイとスカーの一騎打ちが始まる。「私の最期の相手は”破壊する者”か」と己の最期を悟ったようなブラッドレイ。スカーに名を問うと「・・・名はない。捨てた」と応じられる。「それは奇遇だな、私も己の本当の名を知らん。名無し同士殺し合うのも面白かろう」
場面転換。お父様の間の天井が、今度は物理的に破壊され、メイとシャオメイが飛び降りてくる。「私の家に穴を開けるとは・・・あの娘・・・」お父様がメイを睨む。
メイはアルフォンスが意識がないことに気づき、「起きテ!」と声をかける。アルフォンスの隣には、膝をつき、口元を押さえたマスタングと、それを介抱するイズミ。
場面転換。アルフォンスは扉の前にいた。目の前には扉と、ガリガリに痩せこけた自分の身体。ついに自分の身体と出会ったのだ。「身体・・・ボクの身体だ・・・」震えながら近づく鎧のアル。その前に来て、ガシャンと膝を突く。裸の自分へ手を伸ばす。
「ずっと待っていた。おかえり」アルの身体が握手を求め、にこりと笑う。
鎧アルの眼が光り、その腕をガッと掴んだ。「・・・なんだよ、この細い腕・・・骨と皮ばかりで・・・立っているのがやっとじゃないか・・・こんな・・・こんな身体で今、闘えるわけない!!」悔しがり、両手を地面に叩きつける。「みんな闘ってるのに・・・」
「肉体(ボク)とひとつになるのが嫌なの?」困惑する身体。「そんなわけないだろ!!ずっと!ずっとずっとずっと、元の身体に戻る事を考えてきた!!!それなのに!!」アルの慟哭。「今は・・・ダメだ・・・そんな身体じゃダメなんだよ・・・!!」
泣くように手で顔を覆うアルを、身体は黙って見ている。「あっちに戻りたい? その身体であっちに戻りたい?」顔を上げるアル。扉がぎぃぃぃと音を立て、開き始める。黒の触手が手を伸ばしてくる。「行くなら止めない」身体のうつむいた横顔の表情は伺えない。アルは扉の瞳に向って走り出す。触手がアルを掴む。
「ごめん!!また来るから!!もう少しがんばってて!!」扉を出ようとしながら、振り返って叫ぶアル。身体は寂しそうな、でも仲間を助けることを優先させたい自分を少し誇らしいと思うような、そんな顔で見つめる。「必ず来るから!!絶対!!約束する!!」閉じていく扉。身体は諦観の表情で目を閉じる。扉を通過するアルの瞳から涙のように光が流れる。
自分の魂を見送り、閉じていく扉を振り返る身体。「仲間を助けるために、長年探し続けた肉体を置いて行く・・・気高いボクの魂よ。君の容れ物として誇りに思う---けど・・・君が戻ることで、この世が絶望に満ちてしまうかもしれないんだよ。アルフォンス」ゴゥンと閉じた扉を背に、身体はぞっとするほど冷たく険しい目をしている。
場面転換。錬成光が、アルフォンスの鎧に落ちる。ドンッ、ガガガガとすごい音を立て、ボッと目に光が灯る。「ぶはぁ!!」大きな声を上げて、鎧のアルが起き上がった。
「アル!」「兄さん?!よかった戻れた!」アルは自分の置かれた状況に気づく。
お父様がにやりと笑う。「5人揃った!!!」
次号に続く。
こっから先は個人的な感想ですので、ネタバレだけで十分よって方はスルーしてね。
まずはマスタングの眼ね・・・・・・
アニメ1期でも、片目を奪われているので、原作でもなんらか目に障害を負うであろうということは予測できていた。(1期の制作陣は、あの時点でも原作の終わりを知った上で作ってたので)
イシュヴァール人という目の色が違う人種を大量に殺したってのもフラグっぽい。
右腕として置いているのがホークアイ=鷹の”目”ってのも、目が必要なんだっていうフラグっぽい。
エンヴィーの眼球を攻めまくっていたってのも、フラグっぽい。
お父様の言う「未来を見据えた者」なんて御託以前から、よっぽど目難の相が出てる(そんな相があるか知らんが)んだよな。
でも両目ってのは考えてなかった。両方の眼球を奪われた盲目の錬金術師ジュドーが居たから。ネタかぶるじゃん?だが見た感じ、眼球は奪われてないけど。
んじゃ、角膜を奪われたとか、水晶体を奪われたとか、網膜を奪われたとか、脳の第一次視覚野を奪われたとか、すげーピンポイントパーツだけど、そういうわけ???? 見た目、出血してないよね。おまけに痛みもないよね。(ズキンみたいな描写があるのは、ブラッドレイに刺された手。)
血も出ない、痛みもしないパーツって何?もっと抽象的な電気信号的な何かを奪われた?
あの描写では本当にパーツが欠落していて見えていないのか、はっきりしない。(脳の一部を持ってかれたんだったら、脳内出血で死ねるよな。)
第一、扉の通行料として身体という代価を払うのは前払いだったはずだ。だからジュドーは、真理を見ていなかったんじゃないっけ?
だけど、真理は見るもんじゃなくて、「脳みそに注入されるような感じ」とかエドが大昔に言ってた気もするし。
ジュドーが真理を見てないのは、錬成がレベル不足だったで、マスタングの錬成は成功していたってこと?だから、マスタングは見えないけど、脳に真理を注入されて理解しているってことになる。
しかし真理に出会ったなら、「見えない」という状況が、”真理の代価である”ことにもっと早く気づくべきだろうよ。だって、「扉を開けさせる」って予告されてるんだし。
真理を受け止めたショックをマスタングが感じている描写はない。目が見えないことを受け入れがたくて、動揺しているなんて・・・。「うろたえるな! 思考を止めるな! 生きることをあきらめるな!」って名言は、誰のセリフでしたっけ?(失笑)
と、まぁ、最近、めっきり流し読みしている私でも、こう・・・ぐちゃぐちゃ矛盾して見える展開にイライラするわけですよ。
これで手パン錬成が出来るんだかどうなんだかわからないが、焔をぶつける対象が見えなくては話にならない。これが本当の無能ですか、晴れの日も無能、そうですか・・・OTL
「未来を見据えたものが、見えなくなる」みたいにお父様に言われてますが、未来は目で見るもんじゃないじゃん。心の眼でしょ(笑)そこがホムンクルスの浅はかさ? ナウシカの大ババが「子どもたちよわしの めしいた目の代わりによく見ておくれ」って名シーンもあるわけですし・・・。
そもそも鋼には「復讐の連鎖を止めよう」みたいなテーマがある。登場人物たちは、それぞれの罪に対してそれなりの報いを受けているというか、色々なことを報いだとして覚悟を負っている。だけど因果応報が過剰だと、「因果応報ってのがあるから、復讐は止めようね。悪いことした人はそのうち罰せられるよ」っていう風に読めてきて、それはちょっと違うんじゃないの?と思う。
また、アルフォンスの肉体の方の話。肉体が真理だとしたら、全てを理解しているはず。あの場で世界を滅びから遠ざけたければ、アルが肉体を取り戻し、かつ真理の世界に閉じこもるのが正しかったとでもいうのか。そんな風に読み取れるモノローグ。これでは、世界は滅びて、アルは戻ってこれない可能性が高いという風に読める。もっとも「じゃ、また明日!いってらっしゃい!」とはいえないだろうが。これ以上の考察は、アル好きの方にお任せします。
こっからはハボロイ者としての愚痴。
下半身不随と盲目ですか。やってられないっすよね。ハボが五体満足なら、そういう萌えもあるかなぁと思わなくもないですが。
これじゃ、ロイがハボを背負って、「じゃ右に5歩、まっすぐ10歩、階段3段下りりてください~、右に手すりあるから捕まって~」とか言う二人羽織みたいなギャグしか浮かびませんよ!!なんて機動力の低い馬!あ、馬=マスタングか。OTL
こ、これで、どう萌えろと・・・・・・
え、うろたえるな、思考を止めるな、ですか?
先月号の終わりから、今月号の冒頭はブラロイで、プライドまで絡んじゃって、ハードプレイでドッキドキってな萌えでしたとか、そういう話???(す、すまぬぅ・・・)
でも、そろそろサークル終了の案内出したほうがいいかなって、本気で思いました・・・。すでに休眠サークルみたいなもんだし、一人サークルだから適当にやっときますけど。
来月は、皆既日食と、錬成陣発動、地上のマスタン組の動向あたりかなぁ? そろそろブレダにスポットが当たってもいいと思うの。一応、他のメンバーは見せ場終了してると思うし、ホークアイとハボックはリタイアみたいな終了印つけられてるから。ブレダは、ブレダじゃなきゃ!って感じになってないんだよなぁ。ラジオ局占拠と、ブラッドレイ夫人の扱い関係で終わり?!んな、まさか。その先のパターンを計算してこそブレダの知能だと思うんだけど。
ブロッシュに見せ場・・・?それは、どうかな。(w
あと半年くらいで終わるんですよね・・・鋼・・・・・・。これから、私は何に萌えて生きていけばいいのだろうなぁ。こういうビッグウェーブがないと、生活に張り合いがなくてなぁ・・・。(遠い目)
まぁ、来月最終回とかいうときが来たら、早読みオフ会をやりましょうかね>各位
万障お繰り合わせの上、ご参加ください(苦笑)
>真理の間
ジュドーだけが、サイドで作られた話だからつじつまが変なのかしら?