Kamu Number Theoryと相似象

英文サイト. Kamu Number Theory では言及しない相似象のことなどはこちらで。

4-3-4・時空の双対性理論(2)電気の海(後編)

2023-04-15 16:44:42 | 量子コンピューター
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4-3-4・時空の双対性理論(その2)電気の海(後編)

Ⅴ、Kamu電気の海は時空、タキオン、光を創る
Ⅵ、Ama電気の海(ディラックの海)は電子を創る
Ⅶ、電子スピンは磁気と核力を生む(Mitsugo素量子)
Ⅷ、ホイーラーの予言・万物は情報である

      (前編)
Ⅰ、ディラックの海とAma電気の海
Ⅱ、モンスターKamu電気の海
Ⅲ、反変ベクトルと共変ベクトルの実体はKamu電気
Ⅳ、Kamu電気は創造的な情報システム



Ⅴ、Kamu電気の海は時空、タキオン、光を創る

14、タキオンの生成


◇Kamu電気と時間量(反変ベクトル)空間量(共変ベクトル)
Kamu電気が時空を作るメカニズムは ” Ⅲ、反変ベクトルと共変ベクトルの実体はKamu電気 ” で見てきました。反変ベクトルはKamu電気の『集積量=容積量』、そして共変ベクトルはKamu電気の『持続的波動=電気波』だったのです。

◇エンタングルメントとアマハヤミ
次に 〈アマハヤミ〉についてです。 ”§4「対向消滅 → 即 → 対向発生」で見てきた正反対向発生は「ドミノ倒しの原理」です ” と記しました。ここで『 → 即 → 』と記しました。アマハヤミの実像を考える上で、この「即」がヒントを与えてくれます。量子論で言えば「エンタングルメントの即時性」若しくは「量子テレポーテーションの即時性」と言うことになると思います。

◇現象界ではテレポーテーションは完成しない
スピン公理であるKamu公理K-2、と互換重合のKamu公理K-5、とを併せて総体として考えると、そのまま「量子もつれ」あるいは「量子エンタングルメント」になります。ただし、Kamu電気の世界では量子テレポーテーションは必要がなくなります。なぜなら、Kamu電気共変ベクトルが情報を「即」に伝達してくれるからです。一方、量子テレポーテーションの場合、量子エンタングルメントだけではテレポーテーションを完成することは出来ないので、追加で必要になるのが古典通信手段と言うことになるのです。つまり「現象界ではテレポーテーションは完成しない」のです。

◇早い素粒子はアマハヤミ
ローカルなAmaの世界では『 → 即 → 』は超光速ではあるけれど有限な速度と考えます。タキオンはギリシャ語で「速い」という意味だそうです。アマハヤミも同じように「Amaの早い〈ミ=モノ=情報量〉」あるいは「Amaの超光速通信素量子」と言うわけで、両者は同じような名称を与えられているのです。

◇虚数質量のタキオンとD√-1虚数次元のアマハヤミ
更に、両者とも虚数と深いつながりがあります。「虚数質量のタキオン」と「D√-1虚数次元のアマハヤミ」という共通性です。アマハヤミは光の前駆〈sHi〉として潜象界に姿を現します。つまりタキオンは光の前駆である〈D1ヒ・Hi〉より前に〈sHi=D√-1アマハヤミ〉として現れます。〈sHi〉の小文字の s は〈Hi〉の前駆状態の事を〈small-Hi〉と表示しています。こうした理由から最初に現れた『素粒子アマハヤミ』と言われています。おそらく、タキオンも同じように最初に現れた素粒子ではないかと見られるのです。

◇〈虚数次元のアマナ〉から生まれるアマハヤミ
”§12Kamu電気とAma電気の入れ子構造” で〈アマナ〉について記しましたが、この入れ子構造から〈アマハヤミ〉が生成されることが解っています。このことは、その名称からも推測されることですが、もともと『虚数次元の〈アマナ〉のAmaハヤミ』とも言うわけです。虚数次元の潜象は他にも〈アマヒ〉や〈フトヒ〉などありますから、アマハヤミの発生源は沢山あります。しかし、ひときわ人間やこの世界にとって重要なのが、この〈アマナ〉から発せられるアマハヤミなのです。


15、「静かなKamu電気の海」から「渦巻くAma電気の海」へ

◇ヒカリ〈Hi〉の発生
タキオンの正反(Kamu系タキオンとAma系タキオン)が〈Amana〉と〈Kamuna〉からの情報(エネルギー)を補給されて正反重合発生原理のフトマニ(Kamu公理K-7)によって〈Hi〉が発生します。繰り返しますと、正反〈sHi〉の重合が〈アマナ〉と〈カムナ〉の共役によって〈前駆ヒカリ〉が生まれます。〈前駆ヒカリ〉はKamu電気の海とAma電気の海との境界に位置しています。このようなKamuにもAmaにも親和性を持った独特の物性を持つ〈Hi〉が発生することになります。この境界型の特性を持った〈Hi〉を〈ホホヒカリ〉と相似象では表現しています。

◇光〈Hi〉の渦Utsu がAma電気の海を生み出す
いよいよ、ペンローズの『渦 → スピノール → ツイスター』の世界に入ってきます。Kamu電気の海はどちらかというと比較的に「静かな海」でした。しかし、潜象世界における重合と遷移が進行し、いよいよアマハヤミが生まれる段階に至って静かな海から逆巻く海へと遷移して行きます。Kamu電気の海のこの変遷は「渦巻くAma電気の海〈フキヲ〉」が登場する前触れでもあります。この渦(Utsu)からついに『前駆光〈Hi〉』が現れるのです。ということは、逆に「前駆光〈Hi〉がAma電気の海を生み出す」と言ってもよいのです。

◇光の前駆状態〈ヒ Hi〉
Kamu電気の海が〈Hi〉を生み出すまで遷移が進行したとき、それはAma電気の海が生成されることを意味しています。〈Hi〉は光の前駆状態であり5段階の入れ子構造の最初の物性です。〈Hi〉は〈sHi〉の重合によって生成されます。そして〈sHi〉はアマハヤミなのです。アマハヤミが持っているスピンはここでは光子渦へと発展して行きます。Kamu電気の海が静かな海から渦巻いている状態になりました。この〈渦Utsu〉がローカルなAma電気の海へと遷移して行きます。

◇ヒカリは万物を生む
光が万物の基礎である、、は、Ama電気の海の発生を表現するとすれば、ごく自然な事柄なのです。ヒカリから私たちに馴染み深い物質は生成され、生命質が形成されるのです。しかし一方で、舞台裏のKamu電気の海は私たちには見えないままなのです。更に、核として入れ子状態のAma電気の海も潜態ですから姿を見せないままです。そして〈ヒカリ〉といえど前駆状態の〈Hi〉は潜象なのです。


16、光の多変化位相とファインマンの仮想光子

◇光の多変化集積位相
光はKamu次元Dで表現される5段階の遷移を繰り返して観測可能な光へ物性遷移します。これを光の多変化集積位相とも言います。これを一覧してみましょう。
①〈Kamu電気波〉=D1 ヒ〈Hi〉前駆ヒカリ『ホホヒカリの共変ベクトル』
  *(電磁波ではありません、電気波です)
①〈Kamu電気渦〉=D1 ヒ〈Hi〉光子渦『イゴキヒカリミ』
  *(ペンローズのツイスターがイメージとして合っている)
②〈Ama電子波〉=D2 フ〈Hu〉前駆電子『カフシヌ』〈フHu=アワ+サヌキ〉
  *(〈Ama電気・アワ+サヌキ系〉の共変ベクトル)*注
②〈Ama電子波〉=D2 フ〈Hu〉前駆電子『イカツマクハヒ』
③〈Ama電磁力波〉=D3 ミ〈Mi〉素量子『カカリミ』
  *(電磁波ではありません「電気・磁気・核力」から構成された光波動)
③〈Ama電磁力輻射波〉=D3 ミ〈Mi〉素量子『ヒカリハタヒコ』
  *(アマハヤミと向力・番力との干渉から輻射発生した光で電磁波ではありません)
④〈Ama光量子〉=D4 ヨ〈Yo〉現象系前駆光『カカホ』=観測可能な前駆光量子の光 →
      電子から光量子に互換されて発生(光電効果及びコンプトン効果で観測)
⑤〈Ama電磁力波・光量子〉=D5 イ〈Yi〉現象系光『ヒカリカカリミ』=観測可能な光
  *(可視光線)
このヒカリの5種はすべて同じモノの位相として認識されるのです。これが光子の5段階入れ子構造の姿になります。D1からD4までが「前駆光子の4種」になります。
    *注・〈フ〉を『Hu』と表記するのは「訓令式表記」と呼ぶのだそうです。〈Hi〉の次を〈Fu〉とすると「ha hi fu he ho」となり一貫性が欠けるのです。そこで、日本語をローマ字で書くときは基本的に訓令式を使うことに決まっているのです。訓令式は 日本人が 日本語をかくためにつくった日本語らしいつづりかたで、ヘボン式は外国人が日本語をよむためにつくった英語風のつづりかた、と説明されています。

◇ファインマンの仮想光子
有名なファインマン遷移図式に登場する『仮想光子』を、この光の多変化集積位相から眺めてみたいと思います。そもそもの発端は、光子が ” D ドイチが発見した平行宇宙への扉 ”だったという展開でした。そこで引用したのが「日経サイエンスの2013年7月号では『揺らぐ(現象とその背後との)境界 非実在(潜象)が動かす実在』と題して ” 量子光学者のアスペ(Alain Aspect)が実際に単一光子を使って実験したところ,「ベルの不等式」は破られたという結論に到達したのです。」(括弧内は私による補足)
4-3-1・光子が開く潜象世界(1)


◇進化し遷移する光量子と4光子随伴
『有名な”ファインマン・ダイアグラム”は「想像を超える準光子」の存在を前提に描くことができました。ファインマンはこの光子を ”仮想光子” としてダイアグラムの中に設定しました。ファインマン・ダイアグラムは進化(遷移)する光子の未来像を想定していたかのように感じさせます』。
以上はこのブログからの引用になりますが、更に引用になります『「非実在=光子の影=光子の背景」 → 『潜象=虚数』 → 『虚数^2=1=現象前駆光子』、へという遷移プロセスを描くこととなります。ここで、「前駆光子」と名付けているものが「光量子」として観測にかかってくる物性に成長するのには、潜象段階からKamu次元で数兆回に渡る重合を5回行い、別の物性へと5回もの遷移を重ね、光量子に成長する必要があるからなのです』。

◇Ama電気の海は平行するKamu電気の海への扉
仮想光子と虚数の関係を簡潔に表しているのが谷村省吾の論文でした。これも引用です『それは、「ベルの不等式の破れを代数的量子論で分析する」と題されるもので、実験抜きでも理論的に証明できるというものです。いよいよ来たか!、、谷村の証明は簡単に言ってしまえば「虚数」を使えばいいというものです』。光子は虚数の申し子である ” タキオン〈sHi〉”の重合によって生まれました。これは〈Hi〉の生成履歴書のようなものです。
リンク 谷村省吾論文


Ⅵ、Ama電気の海(ディラックの海)は電子を創る

17、Ama電気の海における〈Awa〉と〈Sanuki〉


◇現代科学が準粒子として電子〈アワ〉と反電子〈サヌキ〉を公式に認める!
次は『Ama電気の海〈フキヲ〉』が表現する世界です。〈フキヲ〉はKamu次元ではD2次元である事はすでに記しました。これに関連するものが〈Awa〉と〈Sanuki〉です。このブログではすでにアワとサヌキについて ”(その1)7 潜象・虚数・エレクトロンホール” で触れています。そこでは ”エレクトロンホール、正孔つまり潜象の〈Awa〉を準粒子として科学的に存在を公式に認める。このような新たな機運が最近になって明瞭になった、というのが「準粒子概念」が現れた裏舞台です” と記しました。潜象〈アワ〉を準粒子として理論的に認めようではないかという現代物理学者からの提案です。
リンク:(その1)7 潜象・虚数・エレクトロンホール
リンク:準粒子

◇〈正孔=Awa〉と〈電子=Sanuki〉
Ama電気の海が最初に生み出した素量子が〈Awa〉と〈Sanuki〉です。どちらもKamu次元D2ですから共に潜象です。
〈Sanuki〉は電子ですが、今のところKamu次元D2の『前駆電子』です、これも現象電子になるまでに4段階の遷移が必要ですから4重の入れ子構造になっています。
この4重の入れ子構造が生み出すのが【サヌキ型系の電子=『①陰電荷電子・電子』と、『②陰子=反陽子』の2種へ】、また【アワ型系の正孔=③『陽電子・正孔』と、④『陽子=プロトン』の2種】の4種、つまり4つの物性位相と言うことになります。〈ヲ〉の4相というのはこのことなのです。


18、サヌキ型電気量子とアワ型電気量子

◇電子=Sanuki → 反プロトン
電子は今の段階では「サヌキ型電気量子」といいますが、それには「正反対向の4相」という物理が背景にあるのでこのような呼び方をします。つまり、遷移する段階、D2からD5へ遷移して行く過程で電子は【サヌキ型電気量子 → ① D2 電子1 と② D5 反プロトン 1847】へと成長し物性分岐をして行きます。この数字 1 と 1847 は「電子の質量 1」に対して「反陽子の質量 1847」になるということです。ここで「質量」と呼んだものはAma電気の「反変ベクトルのスカラー量」のことです。

◇正孔=Awa → (正)プロトン
正孔は「アワ型電気量子」です。こちらも「正反対向の4相」という物理によって、【アワ型電気量子 → ③D2正孔1と④ D5プロトン1847】へと遷移して行きます。「正孔1のKamu次元」はD2、ですが、「プロトン1847の次元」はKamu次元D4になります。遷移するごとに質量も大きくなることが解ります。特にKamu次元D4という次元は「D4時間座標軸」が成立する過程の次元ですので、〈トキ〉の反変ベクトルが強く作用して「質量=Ama電気微子の集積」が大きくなるのだと見られます。

◇フキヲの4相
【サヌキ型電気量子 → ① D2 電子 と、② D5 反プロトン】と【アワ型電気量子 → ③D2 正孔と、④ D5プロトン】この4種の電気量子が生成される物理を『フキヲの4相』といいます。〈ヲ〉はもともと「①〜④相の4種」という意味合いで使われたものです。この辺の説明は、線形代数の回りくどい説明のようですが、その煩雑さを〈ヲ〉の一声で済ませるのが相似象の特徴です。このことは、相似象は「抽象度が高い」と表現しても過言ではないと思います。

◇フキヲとダイアド
フキヲの4相とは、結局「二価一組の偶構造」であり、このことをベクトル解析では『ダイアド』ともいいます。これを私たちは『Ama・Kamu正反二価一組の偶構造』として受けとめています。線形代数ではベクトル a, b のテンソル積を a ⊗ b で表し、二項積テンソルとしてこの偶構造を表現しています。数学的にはこの様なテンソル解析(ダイアド)として進めますが、〈Sanuki〉と〈Awa〉二項のダイアドでは図式的に「①〜④相の4種」と要約して理解していれば十分だと思います。


19,Kamu電気の海とAma電気の海の境界

◇プロトン1847はAma電気の海
電子はD2からD4へと次元遷移してもKamu電気への親和性から質量に変化はありません。一方、同じ電子がAma電気の歪性から遷移すると、プロトンへ物性遷移します。これは公理系がKamu公理系からローカルなAma公理系へと交代したから起きた物性の2つの変化です。これは電子がKamu公理系の下で遷移したのに対して、プロトンが「Ama公理 A-5 imatachi」 に基づく次元遷移をしたことに原因があります。いま、これを詳しく説明すると長くなるので、とりあえずAma電気の海ではAma公理系が素粒子(この場合、プロトンなど)の生成に関与する、と理解して頂きたいと思います。

◇2つ公理系が重なる「公理Yata:飽和統計分配関数」
電子がKamu公理系の支配を受けているのは、Kamu公理 K-8とAma公理 A-1が同じ〈Yata=飽和カスプ型分配関数〉として重複する境界点にあるからなのです。つまり、「電子」は「プロトン」とは違い、「Kamu電気の海とAma電気の海の境界」に位置する物性を持つのです。言い換えれば、電子は〈ヒHi=光の前駆状態=Kamu電気の海〉、つまりKamu電気と生成過程で直接関係があるのだと、ここでは理解して頂くしかありません。「公理系」については稿を改めてまとめて説明したいと思いま

    Kamu公理系K-1〜7
    Kamu公理系K-8
    Ama公理系A-1〜8


Ⅶ、電子のスピンは磁気と核力を生む(Mitsugo素量子)

20,電子のすごいスピン


◇虚数世界の正反回転
このブログでは「万物は回転する・ペンローズの宇宙大航海時代の羅針盤」の中で「虚数世界の正反回転」が極めて豊かな世界を切り開くことを見ました。”虚数世界の回転といえば、スピンあるいはスピノールという量子力学の虚数スピン概念がある”わけです。 複素数の世界における量子スピン概念は直感的に理解するのが難しいことで有名な世界です。そして、サヌキ型電子もアワ型電子も共にこの量子スピンの世界の存在なのです。


◇物理的に「角度 → 粒子のスピン」だけが重要
相似象ではこの量子スピンをごく日常的な表現ですが、『回って〈マワリ〉・同時に・廻る〈メグル〉』と表現します。このブログでは ” 特異点(潜象世界)では長さや時間が意味をもたなくなり、物理的に重要なのは「角度=共形幾何学 → 粒子の回転」だけになる、というペンローズの当初の理論に立ち戻ってしまう ”と述べました 。事実、Kamu次元D1からKamu次元D4に至るまで時空は互換重合状態です。この前駆状態の時空が独立した時間軸と空間軸になるにはKamu次元D5になるまで待たなければならないのです。いまは、物理的に「角度 → 粒子の回転」だけが重要になるのです。
 リンク 物理的に重要なのは「角度=共形幾何学 → 粒子の回転」だけ



21、電子の3種の集積位相 ①電子 ②磁気 ③核力

◇磁気Makumiは電子の回転集積位相
正反スピンが物性の分かれ目です、ここで初めて『磁気』が現れます。『サヌキ・スピン右旋のイカツミ電気物性』そして『アワ・スピン左旋のマクミ磁気物性』です。発電機の構造をイメージしてみると、これが発電の原理であることが理解出来ると思います。磁石を回転させると磁極の正反と電子の正反が対向逆流し〈ウズ〉を巻くことになります。実はこの物理は電子が生まれるときにもありました。それは『前駆光子渦』が発生し、この渦の正反対向集積位相から〈アワ〉と〈サヌキ〉と呼んでいる『素量子または素粒子』が生まれたのです。そして今度はこの渦(Utsu)から『磁気』が発生するのです。

◇電子の磁気モーメントは電子のスピンで生まれる
電子(と言うことはAma電気)の3種回転集積位相の1つとして磁気の発生があるというのが相似象の考え方です。《巻く身=捲く実〜マクミ》を電子のスピン物性との関連から「磁気」と理解したのです。つまり磁気は電子の回転から生まれたのでした。そして〈ミ〉の声音符解析から、これが『素量〜クオーク』であると理解しました。あくまでも磁気は「Ama電気の3種回転集積位相=素量」であることから、独立した電子のような「正反単極子=素粒子」ではない、という結論になったのです。

◇電子渦を包む容器〈カラミKarami核力〉1
電子渦には回転エネルギーが生み出す収縮力が渦の拡散を防ぐ「境界浸透膜」を生み出します。この外膜が、Amaの超微粒子から形成されて『殻=容器』となって電子の形状維持を支えて居ます。これは、内部だけを〈加圧、収縮、旋転〉する〈カムナ〉のチカラの分身〈アマナ〉の機能です。この殻のことを〈カラミ〉と呼びます、素粒子論では『核力』と呼んでいるものとほぼ同じ物性を持った素量です。カラミ素量はD2電子から重合遷移した物性でD3次元へと遷移した〈ミ=素量=素量子〉と呼んでいるものです。

◇電子渦を包む容器〈カラミKarami核力〉2
〈カラミ〉が『核力』であるという理由ですが、《カラ=境界浸透膜= 容孔壁 》は内部を《カラミ=加圧力、収縮力、旋転力、粘着力》をもって《形相維持=粒子性=形状の持続》を行っているからなのです。ここで、核力の「ネバリ=粘着力物性」は聞き慣れないものと思います。ところが、「粘性係数に関する議論や,クォーク・ グル―オン・プラズマを通して超弦理論と流体力学 が直接結び付くという話題は特に興味深い」という2012年の記事をご覧ください。
リンク:2012年の記事

◇3種のクオーク位相〈ミツゴMitsugo〉
相似象では〈ミツゴ〉と呼んでいる『Ama電気の3種集積位相= ①電気素量 ②磁気素量 ③核力素量=ミツゴ』は、電子に随伴する素量として3つ組み「一体のモノ」と見なしています。これはクオーク理論で示されている素粒子モデルとよく整合しています。クオーク理論の進展は初期のモノより現在の〈カラミ=核力=グル―オン〉が加えられたものの方が、より〈ミツゴ〉に近づいて居ると感じさせてくれます。

◇〈ミツゴMitsugo〉は生命を解明する鍵になる
クオーク理論では指摘されることのない事柄ですが、実は〈ミツゴ=クオーク〉は生命の誕生に深く関わっています。このことは、〈カムナ〉と〈アマナ〉とが共役的に構築している「ミクロ共変ベクトル通信システム」を見れば一目瞭然なのです。なお、〈ミツゴ〉のKamu次元は電子の D2 から遷移したものなので Kamu次元D3 になります。



Ⅷ、ホイーラーの予言・「万物は情報である」

◇ファインマン、ペンローズ、Dドイチの系譜
このブログでは、最初に「万物は粒子である」というファインマンの思考を追ってみました。次いで「万物は回転する」というペンローズの生物分野までも取り込んだ、先進的で説得力のある理論に寄り道して、最後に「万物は情報である」というDドイチの物理哲学に至りました。

◇量子コンピューターのパイオニア
この3人は共に量子コンピューターのパイオニアとしてその名を刻んでいる物理学者です。いわば量子コンピューターの申し子とでも言える3人がそれぞれ個性的であることも共通したところです。

◇ホイーラー”今はすべては情報であると思っている”
「万物は情報である」と主張したのはホイーラーが最初のようです。晩年のホイーラーは自伝のなかで”最初私はすべては粒子であると思い,次にすべては場(波動)であると思い,今はすべては情報であると思っている”(抄訳)と語っている。(名伯楽逝く~日経サイエンス2008年7月号より)
リンク・名伯楽逝く~日経サイエンス2008年7月号

◇ジョン・A・ホイーラー(1911~2008)John Archibald Wheeler
ホイーラーの教え子であるDドイチは当然ながら師の教えを受け継いだと思われます。ホイーラーの名前はいくつか表記があって混乱を来しているそうなので本名を表示しておきます。ジョン・A・ホイーラー(1911~2008)John Archibald Wheeler

◇粒子と場と情報を統一するモノ
さて、宇宙万象は一体何モノなのでしょうか?いっそのこと、量子論がたどったように万物は「粒子」であり同時に「波動(場)」、と、、、そして、更にこれを延長して、宇宙万象が「情報」である、と 、、では、これらを量子論の拡張として統一的に表現出来る方法があるのでしょうか。つまり、粒子であって、波動であり、同時に情報であるようなもの、、?

◇相似象では〈キ=気=電気=情報〉で統一する
『すべて「物質の性質」や、「人間、社会の現象」は、99%まで電気支配として説明し得る。これは、コジツケではない、ということは電気は、『Ama・Kamuのハタラキ』を意味し、Ama・Kamuは、人間や自然や宇宙の存在のすべてに優先して存在して居るものであるからである』。これは宇野多美恵が相似象に記述した言葉ですが、もともと楢崎皐月の思想を彼女なりに要約したものなのです。


           前編に戻る
    Ⅰ、ディラックの海とAma電気の海
    Ⅱ、モンスターKamu電気の海
    Ⅲ、反変ベクトルと共変ベクトルの実体はKamu電気
    Ⅳ、Kamu電気は創造的な情報システム


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今回は長文となりましたので2回に分けて掲載いたしました。
次回は「時空の双対性理論(3)」として「Kamu公理系、Ama公理系」について説明を行いたいと思います。


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Kamu Number Theory
https://kamu-number.com/
copyrght © 2023.Allright Rserved Masaki Yoshino


4-3-4・時空の双対性理論(2)電気の海(前編)

2023-04-15 15:55:11 | 量子コンピューター

量子コンピューターという思想
(その4)万物は情報である─ドイチの万物の量子コンピューター
4-3・光子が開く潜象世界(4)


4-3-4・時空の双対性理論(2)電気の海(前編)
     
     (前編)
Ⅰ、ディラックの海とAma電気の海
Ⅱ、モンスターKamu電気の海
Ⅲ、反変ベクトルと共変ベクトルの実体はKamu電気
Ⅳ、Kamu電気は創造的な情報システム
      (後編)
Ⅴ、Kamu電気の海は時空、タキオン、光を創る
Ⅵ、Ama電気の海(ディラックの海)は電子を創る
Ⅶ、電子スピンは磁気と核力を生む(Mitsugo素量子)
Ⅷ、ホイーラーの予言・万物は情報である



Ⅰ、ディラックの海とAma電気の海

1、現代物理学を潜象界へ拡張

◇ディラックの海
電気の海と聞けばすぐに思い浮かぶのが”ディラックの海”だと思います。ディラックの発見は従来の物理学からの脱皮を促す大きな第一歩でした。これによって物理学は確実に潜象の世界に向かって拡張されて行きました。同時に、反電子の空孔物性は半導体の物性理論を導くものとなりました。現代物理学の潜象界への拡張は驚くほど豊かな成果を生んでいます。

◇ディラックの冒険
反電子、若しくは反物質というフィジカル・イメージを創造したディラックの勇気はハイゼンベルグなど友人たちの力添えが大きかったと思います。ヴェイユのように思いがけず孤独のまま、1人で潜象の世界に踏み込まなかったディラックは幸いでした。ディラックの海は(潜象系)反電子の広大な海にポカリと孤独な(現象系)電子が浮き上がっている、まーそんなフィジカルイメージでしょうか?


2、ディラックの海とフキヲ(Fukiwo)

◇フキヲの海 Ama Fukiwo See
相似象ではディラックの海を〈 Ama Fukiwo See 〉と呼んでいます。カタカナだと〈Ama・フキヲの海 〉です。このアマ・フキヲの海は潜象であり、Kamu次元ではD2になります。(D0からD4までが潜象)〈フ〉はD2の数字2を表現していますが、同時に「正反2つ」の表現でもあります。次に、『ヲ』ですが『入れ子の正反』つまり4相の状態を表現しています。入れ子の正反とは、{ ±電子 と ±正孔 }の「ダイアド4相」のことです。ここでディラックの反物質という概念はテンソル解析(ダイアド演算)になってくるのですが、これを「ダイアド4位相」を呈していると表現します。


◇電子とElectron Hole
「電子と正孔Electron Hole」を相似象では〈サヌキSanuki〉と〈アワAwa〉とよんでいます。これは、「サヌキ=電子」と「アワ=正孔」となります。この「サヌキ電子」は入れ子構造になっていて、4段階の遷移を繰り返した後に通常の測定可能な「現象電子」になります。つまりサヌキは4重の入れ子構造です。すでに触れました「光子」の5段階の入れ子構造より1段階少ないことになります。(光子と電子の質量は次元遷移しても変わりません、その理由は §19,Kamu電気の海とAma電気の海の境界、で説明します)



3、電流の謎と反物質

◇電子は流れない
ディラックの偉大さは、この「正孔電気ホールを物理学的に突き詰めること」を行ったことでした。実用的で身近な電気を私たちは熟知していると思い込んいます。ところが、『電流』という現象を一つとっても、その説明に行き詰まってしまいます。このブログでは電流の謎について、小寺克茂の解説と研究を引用しました。ところが、ディラックの海を使えば電流の謎が解明出来ます。電子は電線の中を流れているのではないのです。

 リンク (ミクロとマクロの間)川の流れと、電線を流れる電気の物理」
 リンク 小寺克茂「電流と電子の速度」

◇電流の謎と電気の海
電線の内部は反物質の海だとイメージしましょう、つまり電線の内部は反物質からなるディラックの海だったというわけです。エレクトロン・ホールは電子と『対向』することによって『対消滅』した次の瞬間に新たな電子を『対向発生』します。あらたに発生した電子は隣の正孔と次々と『対向消滅・即・発生』をドミノ倒しのように引き起こして行きます。このドミノ倒しの速度は電線の物性と深く関わっているのです。この『対向消滅・即・発生』を〈フトマニの物理〉と言います。

◇〈フトマニ〉の物理
粒子加速器で高エネルギーの粒子を標的に衝突させる実験は有名ですが、この衝突の瞬間に何が起こっているかを追及してきませんでした。衝突の結果現れた発生粒子の軌跡の観測と解析にとどまっているわけです。実はフトマニの物理で解ったことは、{ ±電子 と ±正孔 }において新たな粒子の発生には〈Ama電気の海=アマナ〉と〈Kamu電気の海=カムナ〉の共役が絡んでいるのです。〈アマナ〉と〈カムナ〉は、この後の「 §8,入れ子構造の遺伝関係は保形形式」で触れます。衝突でいきなり次の粒子が発生するのではなく、潜象の関与があればこそ《対向 (衝突)→ 消滅 → 潜象 → フトマニ → 潜象 → 発生》という物理プロセスが行われます。

◇電流の〈フトマニ〉と〈イマタチ〉の物理
〈フトマニ〉はKamu公理K-7になります。なお、電流のような巨視的で統計的現象の世界における問題の場合に必要な物理は〈イマタチ〉です。〈イマタチ〉はAma公理A-5に該当するものです。公理全般については今後このブログで説明を予定しています。〈フトマニ〉の公理は現代物理学では認識されていないものですので、馴染みのないものと思います。電流の物理を理解するにはこの公理が前提となります。いわば反物質、若しくは潜象の世界を理解する為に必須の物理と言うことになります。



4、「対向消滅 → 即 → 発生」という〈フトマニ〉公理

◇電子がドミノ倒しによって運ばれる
電流は、電子の移動ではなく、正孔と電子との『対向衝突消滅 → 即 → 対向衝突発生』によって隣の電子がドミノ倒しのように連続して発生してゆく過程とみるのです。これは神経細胞の「電気興奮」が、次々に移動する現象も、刻々の細胞内電気の海との『対向+衝突』により、刻々の現況条件に対応して発生していると見るのです。つまり、正孔は、伝導電子のように、実質で「電荷担体」として振舞うことができる、とも言えるわけです。

◇対向消滅即重合発生という物理(Kamu Axiom K-4 Mukahi)
「正反対向発生」という簡単な表現で「対向消滅 → 即 → 対向発生」という現象を括ることが出来ます。正反対向発生がドミノ倒しの原理です。このことを「対向によって摂動力が起きる物理」とも表現出来るのです。『対向・消滅・発生の原理フトマニ』は潜象界と現象界の対向相関があるような場合は現象面だけが見えて、潜象部分は隠れて見えない(観測出来ない)という問題が頻発します。私たちが観測するのは表面の電流だけということになります。ここで、『対向』のことを〈ムカヒ〉と呼びます。

◇〈ムカヒ〉の物理
〈フトマニ〉の物理で触れたプロセスをここでもう一度検討します。〈ムカヒ〉の物理をこのプロセスに加えれば、《対向衝突 → (ムカヒ)→ 消滅 → 潜象 → フトマニ → 潜象 → (ムカヒ) → 対向発生》と、より精密になります。何故、高エネルギーの粒子が「衝突」すると新たな粒子が発生するのか?という疑問はこの〈ムカヒ〉の物理で理解することが出来るのです。この理解を推し進めると、電子のスピンが生み出す「電子渦」が集積位相をもって多様な素粒子を生み出すことも理解出来ると思います。

◇正反対向発生という概念は現代物理学には存在しなかった
電流の問題がボルタの実験以降200年近く謎のまま経過した背景としては、『正反(潜象対向)発生』という概念が現代物理学には存在しなかったからだと思います。従って、ディラックの海の発見はようやくこの壁を乗り越えた業績だったのです。現代物理学がこれによって現象物理の限界を超えて潜象物理へと脱皮できました。「Axiom K-4 Mukahi」は「全ての観測出来る物象は現象と潜象の対向によって発生する」と要約できるのです。この『Mukahiムカヒ』と呼んでいる物理はKamu公理系の重要なもののひとつです。

◇表舞台と裏舞台
電流の場合を見れば、ディラックの海は舞台裏の仕掛け、電子は舞台の上で演じている役者、その演出は「正反対向発生」という演出原理、という例えが出来ると思います。観客の私たちは表舞台だけを「観察」して” 電流 ”と表現しているのです。この正反対向発生に於ける『正・反=フト=「アマナ・カムナ2相フ」の「ト対偶」』という関係はあらゆる場面で効いてきます。物質と反物質、電子と正孔、消滅と発生、現象と潜象、プラスとマイナス、などこの「正反対向発生」の中に含まれているのです。



Ⅱ、全宇宙球スケールのKamu電気の海 - Kamu Fukiho See

5、モンスターKamu電気の海


◇モンスター電気の海
さて、次は「ディラックの海」を遙かに超えるスケールの大きなモンスターな海の話になります。相似象では、全宇宙球スケールの電気の海が存在する事を主張します。これはディラックの海を『Ama Fukiwo See』と呼んで、〈ヲ=4相〉に位置づけた事と関連しています。

◇銀河系スケールのAma電気の海
ディラックの海は最大スケールとして銀河系、そして最小スケールとして素粒子の世界なのですが、こちらのもう一つの壮大な海は全宇宙球に満たされた「モンスター電気の海」なのです。そして、このモンスターからディラックの海は生まれました。つまり、まずKamu電気の海があって、そこからAma電気の海が生まれた、と言う関係にあります。


6、壮大な電気の海が持つ超巨大機能

◇楢崎皐月が解明したモンスターKamu電気の海
まず詳しい説明をする前に、このモンスターKamu電気の海が、どの様な「働き」をしているかを見ておきたいと思います。あらかじめ、このモンスターな海がどの様な機能を持つかを理解しておけば、自ずとフィジカルイメージが浮かんでくるからです。

楢崎皐月によれば、
①始元量を分解したり構造させて創造する巨大な「エネルギーの生産機能」
②諸粒子を(素粒子から天体まで)はじめ「諸物質を創造する機能」(生命体を含む)
③潜象から現象へ「親和する機能」、同時に現象から潜象へ「親和し回帰する機能」
以上ですが、『超巨大機能』のどれもが私たちの思考範囲をはるかに超えるものばかりだと思います。

◇全宇宙的な電気の海 ”Kamu Fukiho See”
ディラックの海を大きく包み込むこのモンスター電気の海の名称ですが、まず”〈フキホ〉Fukiho"について説明いたします。すでに、ディラックの海は”Ama Fukiwo See”であることは見てきました。そこで” Fukiwo”を「フキ・ヲ」と表記しました、今度は「フキ・ホ」になります。〈ヲ〉と〈ホ〉の違いです。ここで、〈ヲ〉は4相を表し〈ホ〉は親和性を強調するものです。実は正確な表現は〈フキヲ〉は〈フキホ・ヲ〉を短縮したものです。

◇〈フキホ〉について
〈フ〉はすでに見ましたが、正反2相です。〈ka〉と「kaの反」が〈ma〉です、これで正反2相となります。この〈フ〉が〈キ〉を生み出すというのです。〈キ〉とは『気』という漢字で表現されることがあります。東洋医学では『気』をよく扱って居ます。そこでは「宇宙の気」とか「元気」とも「電気」とも表現されるもののことです。

◇カタカナ表記の説明
電気の海の名称にカタカナ表記は必須なのですが、背後には相似象の深遠な世界があります。その説明に要する範囲は広大なもので、このブログの趣旨からはかけ離れたものとなります。そこで、このブログでは以上のような極く簡単な説明で済まさせて頂きたいと思います。不足部分、若しくは公理の全体像はこのブログの中で今後補ってゆきます。


7、〈Kamu〉と〈Ama〉について

◇KamuとAmaの違い
” Kamu Fukiho See ”と” ディラックの海Ama Fukiwo See ”の違いで決定的に明確なのは、このKamuとAmaなのです。「宇宙球の”外部との境界”と”内部世界”で構成される〈Kamu〉」と「宇宙球”内部だけ”の〈Ama〉」という関係です。現象親和性として〈Ka〉から分岐したものが〈Kamu〉です。その分岐の動機はKaの自覚的で自発的な『歪み』性なのです。この歪み性はKamu公理-1(Makatama)として重要なものです。素粒子論では「南部の自発的対称性の破れ」として、この「歪性の物理」を理論として確立されています。

◇〈Kamu〉は有限な宇宙球「全体」
従って、〈Kamu〉は有限な宇宙球「全体」をしめすものですが、なおかつ〈Ka〉との一体性も境界部分で保持しています。この〈Ka〉との一体性は宇宙球外部との境界(これを〈Kura〉と呼んでいます)を共有することで成り立っています。平行宇宙方程式では、〈Kamu〉を〈ka〉と小文字で宇宙球全体の有限性を表示しています。

◇〈Ama〉と〈ma〉について
一方Ama Fukiwo Seeで表記されている〈Ama〉ですが、〈Ama〉はあくまでも〈Kamu〉からの互換重合体として〈Kamu〉の現象親和性を遺伝的にもって正反対称遷移分岐したものです。従って〈Ama〉は〈Ka〉との直接の繋がりはありません。あくまでも〈Kamu〉または〈ka〉と〈Ama〉は正反対偶の存在です。

◇平行宇宙方程式における〈ma〉
〈Ka〉は無限界ですが「〈ka=Kamu〉は境界領域を加えた有限界」です。その〈ka〉から分岐遷移した〈Ama〉は当然のこと有限界です。〈Ama〉から分岐遷移した〈ma〉は〈Ama〉から現象親和性として分岐遷移したものです。これが平行宇宙方程式に表示してある〈ma〉です。ここまでの説明は図式で見れば一目瞭然なのですが、文章として説明するといささか回りくどくなります。

◇超巨大な〈Kamu〉とローカルな〈Ama〉の入れ子構造
「万物は球体である」というイメージを具現している宇宙球全体を指し示す〈Kamu〉と、現象親和性の強い〈Ama〉はお互いに球体という相似性を維持しながらも部分と全体の入れ子の遺伝関係を持っています。(◇「楢崎皐月が解明したモンスターKamu電気の海」の超巨大機能・をご覧ください)



8、入れ子構造の遺伝関係は保形形式

◇部分と全体の入れ子構造の遺伝関係は保形形式
部分と全体の入れ子の遺伝関係のことを『保形形式』と呼んでいるのですが、Kamu電気とAma電気の関係では〈ka〉の一部である微分素量の〈Kamuna〉と、〈ma〉の微分である〈Amana〉が相互に入り込む(入れ子構造)になります。〈Amana〉はローカルな物性として、存在する全ての原子核を構成しているのです。つまり、原子核内部は「微分Ama電気の海」なのです。

◇Kamu電気の海は全宇宙球の始元状態
ある宇宙球が「1つのもの」として統一的にかつ安定的に存在するためには、全体を統括する『超巨大機能』が必要なことは極く自然に理解されることと思います。そのような機能が欠けていては全宇宙球が安定的に存続出来ずに、崩壊してしまうからです。それが楢崎皐月の提起したKamu電気の海が持っている3つの超巨大機能だったのです。



Ⅲ、反変ベクトルと共変ベクトルの実体はKamu電気

9、情報供給を行う倉(クラKura)としての〈Ka〉

◇時空を構築するKamu電気
無限界の〈Ka〉から有限界〈Kamu〉が受け取る膨大なエネルギーは、必要なだけ補給され、持続が可能な範囲で補給されます。補充するのが宇宙球外部〈Ka〉と内部〈Kamu〉との境界領域です。この境界領域を〈クラKura〉と呼んでいます。これまではこのエネルギーを単なる熱エネルギーのようなものとしてイメージしてきました。ところが、単なる熱エネルギーでは時空互換重合量子が素粒子の生成、若しくは物質を生成する原動力であるためには決定的に認識が不足しているものがあることが明らかです。

◇Kamu電気とエントロピー
物質を生成する原動力として、ここまで解明していなかったものは「情報」です、これを解明する糸口が ” Kamu電気の海・Kamu Fukiho See ”と明記されている〈Fukihoフキホ〉という物性物理の相似象解析なのです。相似象解析は声音符解析とも言われ、長い時間かけて解読したものの応用編とでもいうものです。この応用編は解読の結果を『検証』するものとしても役立つものなので、首尾一貫性が示されれば解読の正しさが解るのです。

◇Kamu電気イキと時間量トキ
先ほども触れましたが〈キ〉はエネルギーだけではなく、エントロピー(情報)を示しているのです。どうしてか?、、
時間のことを〈トキ〉と表現しています、そして時間量(トキ)の微分量は〈イキ〉と表現しているのです。
ここから次のような関連が相似象では精細に解明されています。
《トキ → イキ=イカツ(前駆電気) → 〈キ〉 → タマ・イキチ=宇宙球Kamu電気 → Kamu情報量エントロピー》
《トキ=反変ベクトル=Kamu電気容積量=Kamu情報量エントロピー》
以上の一連の関連が浮かび上がってきます。この論理的な過程は次の相似象による〈キ〉の声音符解析から導かれた結果を総合したものです。
なお、『タマ・イキチ』は《「タマ=宇宙球」「イ=始元」「キ=電気」「チ=Kamu情報」》という「声音符解析」の結果なのです。



10、反変ベクトルのスカラー量(容積量)

◇Kamu電気の微分集積体と積分
〈トキ〉の声音符解析から分かったったことは、〈トキ〉は〈Kamu電気の微分集積体〉なのです。更に、〈トキ〉について導かれることは、反変ベクトルのスカラー量(容積量)はKamu電気の微分集積体(Kamu電気の積分)から成り立っていることが解ってきました。平行宇宙方程式に積分記号が現れるのはこのような工程を反映したものとなっています。(因みに、算術より微分・積分が先に発生しているのです)

◇始元量を創るモンスターKamu電気
Kamu電気の海から生成された〈トキ〉は、容積量の実質をなすものがKamu電気であり、始元量を分解したり構造させて創造する超巨大な機能を持つ「情報」そのものだったのです。前回§16で記しましたが ”時空は始元量から発生” します、その始元量を創るのがモンスターKamu電気なのです。(前回の ”Ⅳ,光の速さは5段階可変 §15、添字は前駆状態の表示◇時空はエネルギー量子”)

◇〈イマ〉は時空の最小単位
こうして解ったことは、始元量もしくは潜象の時空を創造しているのはKamu電気のもつ「情報」なのです。潜象系時間はその「始元微分情報素量〈イ〉」の「積分容積量=反変ベクトル」であり、一方で「潜象系空間素量〈マ=間〉」は〈Ka〉から供給される〈エネルギー情報〉の「持続」から生まれる電気物性の「継続」によって引き起こされる〈ツラナミ=共変ベクトル〉、つまり波動なのです。〈イマ〉は時空の微分最小単位である物性としての意味がこれで明らかになりました。(前回の記事”§11,相対性理論と双対性理論◇時間量子の最小単位 Ima”の「砂時計」というフィジカルイメージ)

◇始元微分量子〈イマ=今=Ima〉
〈イマ〉という素量子がいかに小さいか、モンスター級の小ささだと考えられるのも「始元微分」という事情を考えれば納得が行くものだと思います。始元量を構成する〈イマ〉はモンスターKamu電気が生み出す宇宙で最も小さい量子なのです。一方で、〈イマ〉の波動はモンスター宇宙全体に即時に波及するモンスター級の早さ、超微波動を持つと考えられるのです。



Ⅳ、Kamu電気は創造的な情報システム

11、Kamu電気の入れ子構造 1

◇Kamu電気の情報システム
前回の ”§18、モンスター宇宙の観測情報(Ryu-Takayanagi formula 笠・高柳公式)”で ” 情報という観点に絞って考えれば、宇宙は極めてクリアーな存在として眺めることが出来る” と述べました。今回はこの《情報=エントロピー=物質》という考え方を前進させることが出来ます。エントロピーについてはこのブログの”2-2.時空互換重合量子とペレルマンのエントロピー”で触れましたのでご覧頂きたいと思います。
リンク:2-2.時空互換重合量子とペレルマンのエントロピー

◇Kamu情報システムの構造は入れ子構造
Kamu電気という驚くべき情報親和型の概念を使えば、宇宙が創造的な情報システムによって創られていることが明確になるのです。これは、このブログでは今回が初登場となる〈Kamunaカムナ〉と〈Amanaアマナ〉が主役です。この概念は、潜象世界から生命をも含んだ最も身近な物性世界への入り口でもあるのです。更に、『〈Kamuna〉と〈Amana〉によって形成される入れ子構造』という視点からその情報システムの構造を知ることが出来ます。


12、Kamu電気の入れ子構造 2

◇〈アマナAmana〉
本記事の ”§15、超巨大な〈Kamu〉とローカルな〈Ama〉”において「Kamu電気とAma電気の関係では〈ka〉の一部である微分量の〈Kamuna〉と、〈ma〉の微分量である〈Amana〉が相互に入り込む(入れ子構造)になります。」と記しました。アマナは全ての原子核を構成しています。物質といわず生命質を含めて全て存在するモノには〈アマナ〉が核として内在するのです。私たちが馴染んでいる原子核の実体はこの現象親和性が強い「潜象〈アマナ〉」であると考えることが出来ます。

◇原子の中の〈核〉が〈アマナ〉
原子を潜象の世界から見ると、全ての原子に〈アマナ〉が核として組み込まれています。実は、〈アマナ〉が核となって原子を創っているというのが潜象側から見たときの筋なのです。と、言うことは〈アマナ〉のあるところに原子が生成されると考えなければならないと言うことです。原子を構成する〈アマナ〉はそれに必要な「情報」を〈Ama電気〉から分有しているのです。つまり、〈アマナ〉とは『〈Ama電気〉アマの〈ナ〉分身』という意味で生まれた概念です。

◇〈カムナKamuna〉
一方〈Kamuna〉は〈アマナ〉に随伴する「ミニ・Kamu電気の海」つまり超小型の電気の海として〈アマナ〉に連れ添う配偶者状態で原子の周辺にあって「随伴」しています。正反(正をアマナ、反をカムナ)の対偶が核を形成して、全ての原子の物性物理を決定しています。このようなことから、「対偶もしくは随伴 adjoint, adjunction」を理解することが『正反対向発生・フトマニ』の物理を理解する入り口であると言われるのです。

◇〈Kamuna〉はKamu電気の海の分身
Kamuの巨大な規模に対してローカルな〈Kamuna〉は、どちらかと言えばAmaの物性に近いモノです。Kamuが壮大な重合と遷移を行う中で、〈Kamuna〉の様な分身を生み出したのです。これは、Ama電気の海を生み出す動機とも成ってきます。これは『渦巻くAma電気の海』へと今後展開して行きます。「Kamu電気の海」が「Ama電気の海」を作り出すきっかけは、この『渦』の発生です。



13、Kamu電気による〈Kamuna〉と〈Amana〉情報システム

◇〈カムナ〉はKamu電気の海の分身
この対偶する〈Kamuna〉と〈Amana〉は元々Kamu電気由来です。〈Kamuna〉は〈Ka〉の系統、〈Amana〉は〈Ma〉の系統ですが、Ama電気の海が形成されるまではどちらもKamu電気の一部なのです。このことが『反変ベクトルと共変ベクトルの実体はKamu電気』という意味合いになります。また” §7、超巨大な〈Kamu〉とローカルな〈Ama〉”で記したことは電気の海でも同じなのです。

◇〈アマナ〉と〈カムナ〉の交信は共変ベクトル通信
〈カムナ〉はKamuと同様な位置づけで、〈アマナ〉を入れ子状態に置いて、相互に『情報の共有=共変ベクトルの交換=電気波通信』をしているのです。つまり共変ベクトルは〈アマナ〉と〈カムナ〉の交信に主体的な役割を果たしています。ここで交信される実体は、ミクロの世界でもマクロと同じKamu電気の交換なのです。もともと〈カムナ〉は現象世界に派遣されたKamu世界の中継基地のような役割を担っていると考えられるのです。(「電気波」については、この後の § 16、光の多変化位相とファインマンの仮想光子)

◇量子もつれとミクロ共変ベクトル通信システム
Kavli IPMUの大栗博司が2015年に公開した「量子もつれが時空を形成する仕組みを解明~重力を含む究極の統一理論への新しい視点~」は重要な成果だと思います。これは、私にはKamu電気情報システムと強い関連があるように思われるのです。大栗博司は「量子効果から時空が生じる仕組みはよく理解されていませんでした」と記されています。時空の双対性理論から見れば、時空はKamu電気のベクトルとして理解されるわけです。そして、量子通信は『時空互換量子のミクロ共変ベクトル通信システム』つまり《〈Amana〉〈Kamuna〉》が担っているという見解になります。

リンク 大栗博司・量子もつれが時空を形成する仕組みを解明~重力を含む究極の統一理論への新しい視点~

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           後編に続