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ザ・コレクション・ヴィンタートゥール

2010年12月25日 23時41分03秒 | アート
今日は雪がちらつく激寒の中、兵庫県立美術館で開催中の「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」を見てきました。

スイスのヴィンタートゥールという、小さな町にある美術館のコレクションなんですが、良い作品ばかりでかなり見ごたえありました。

全8章に別れているんですが、
第一章の「フランス近代:ドラクロワから印象派まで」では、ドラクロワはもちろん、コロー、モネ、ピサロ、シスレー、ルノワール、ドガなどの作品がありました。
シスレーの「朝日を浴びるモレ教会」という作品が印象的でした。
明るい陽光が画面から溢れ出ていました。

第二章の「印象派以降の時代」では、ゴーギャン、ゴッホ、ルドンなど。
特に、ルドンの植物画が良かったです。
青い花瓶に色とりどりの花や葉が描かれているんですが、ルドン特有の輝く色彩が植物画にぴったりです。

第六章の「表現主義的傾向」は、私が大好きなクレーとカンディンスキーの作品がありました。
そういえばクレーはスイスの画家でしたね。
意外なところでは、ココシュカの風景画がすっごく良かったです(あまり風景画のイメージはなかったので)。
窓から見える町並みを描いた作品でしたが、空も町も生き生きと躍動感に溢れていました。

第七章の「キュビズムから抽象へ」も、私が大好きな時代です。
ピカソ、ブラック、レジェなどの作品が面白かったです。
さらに、ル・コルビジェという建築家がいるんですが、この人の絵画作品がきていまして、それもすごく面白い作品でした。
建築家らしいというのか、空間を意識させる作品でした。

第八章の「素朴派から新たなリアリズムへ」では、ルソー、マグリット、ジャコメッティなど。
今回初めて知った画家ですが、ジョゼフ・シーマという人の作品が良かったです。
ある詩からインスピレーションを得て描いた、崖と崖の上に乗っている巨大な岩の絵だったんですが、神秘的な静けさがあって、「詩」から連想したというのがよくわかる作品でした。

他にも、ドイツとスイスの近代絵画を紹介する章もあったりして、幅広くて飽きのこない内容でした。



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