車へと戻る道で祭り神輿を担ぐ大人と子供、僧侶の方々。
笑顔で清めの塩をまく。
おそらく家族なのだろう、楽しそうに会話をして手を振る。
日常の一シーン。
車へと戻ってどうしようか考えた。
カフェに前日電話をしているので、翌日の法話があるか確認しよう。
母親が心配しているので家へ帰らなければならないが、この、時間は、自分の時間としてやらなければならないことがあるのだ。
またナビで、カフェへと向かいます。
丁度おなかも減っていたので食事をしようと思っていましたが、ケーキのカフェでした。
焼チーズケーキとホットコーヒーを注文する。
しばらく落ち着いてから「昨日電話したものですけど、明日の予定はどうですかね?」と聞いてみる。
「あ、今日こられたんですか?」
「ええ、今日は、あの、朝の座禅会に参加してきました」
「そうなんですね、明日はあると思いますが、一応、聞いて見ますね」
と言ってくれました。
老師の語録が本棚に置かれていたので、読んでみる。
どうも、老師のお父さんも有名な方らしく、その新聞記事か何かの切り抜きがファイリングされていた。
パラパラと眺めているとカフェの方が「これ、もらいました」と老師の言葉が書かれた小さなパンフレットのようなものを見せてくれた。
「いや、ないです」
「じゃあ、あげます」
「ありがとうございます」
と、いうことで、それを読みながら時間をすごす。
しばらくすると老師に聞いてくれたようで、今から会って来たらどうですかと言われました。
「え!? それは、ちょっと一体一は勇気が・・・・・・汗」
「そんな怖い人ではありませんから、大丈夫ですよ」ニコッと優しい。
「あ、じゃあ、行ってみます」
「そうしたら、明日も来てもらっても大丈夫ですし、台風が不安でしたら、帰ることもできますね」という、なんという親切心!
これぞ仏の心ではないのだろうか。
ということで、予想外の展開で、その日に会うことになりました。
またもやナビで設定して向かいます。
お寺へ着いて、お邪魔すると奥様が出て見えていたので「あの、老師が会ってくれると聞いたのですが・・・・・・」と超テンパッタ状態で、話します。
「ああ、そうですか」と言って「老師」と中へ入られます。
「どうぞ」と呼ばれたので、恐る恐る中へと入らせていただきます。
縁側にテーブルと椅子が2脚置かれており、そこに案内されました。
奥様がお茶を出してくれます。
「あの、悟りについてですが」と本題を切り出しました。
そのあとで2時間半くらいの会話で様々に教えてくださり、帰りには、DVDも貸してもらえるという恐れ多い、というか、めちゃめちゃ優しい人でした。
しかも車まで見送りに来てくださって「お気をつけて!」と言ってもらいました。
なんという親切心!
しかも突然、なんの約束も無く、ただカフェに現れた、この僕に、この心遣いと、しかも、僕の人生での最難関の疑問であった、真理についても諭してくれるという。
正に老師!
あまりの感動に、我を忘れてしまいましたw
要するにスッキリとして、問題が無く、特にやるべきこともなくなるという、ただ、この生かされている自己であるしか、元々ないのだという、そのところです。
僕が聞いた主なことは、
無我とは何か。
死の恐怖とは如何に克服すべきか。
この2点が個人的には主な疑問でしたが、もちろん会話の流れの中で、この問題を切り抜けていくことが、目的でした。
様々な話しをしていたので、正確な記憶はできていませんが、その話をしている時に、普通に話している、その話しているだけのときがあります。
あれ?
いま話しているだけですよね?
老師「そうだ」
僕「理解しようという働きがなければ、そこですよね」
老師「そうそう」
僕「てことは、何も問題はないということですか」
老師「そうそう、悟りだ、なんだって、全部、考え方の世界じゃない」
そういう認識が働く前に、もう、あるじゃない。
生まれてからずっと。
縁によってあるんですね?
そうそう、お釈迦様が言ったことは縁によってあるってそれだけじゃない。
縁起って言うけど、そこがね。
ということは認識がこけたらそこだけってことですね。
そうそう。
思いも、ただ起こっているんじゃない。
え? 思いもですか?
そうそう、それを自分の思いだと思ってる。
自分の思いだと思うから、良いとか悪いとか判断してるんじゃない。
ただそれだけのことじゃない。
じゃあ、この外の世界に証されるというだけではないのですか。
思いは難しいからね。
とりあえず、5感のことを言うわけで、最初はね。
思う前に思いがあるんじゃない。
それに対して、いいとかわるいとかやってるわけでしょう。
はい。
ということは、何もしないこと?
そうそう、この機能は機能のままにあるんだから、それに手を加えない。
なるほど!
腑に落ちましたw
めっちゃすっきり爽快です。
悟るも何も最初から悟ってる。
それが僕の最終回答です。
ああ、すっかり、その、解けましたw
<おわり>
笑顔で清めの塩をまく。
おそらく家族なのだろう、楽しそうに会話をして手を振る。
日常の一シーン。
車へと戻ってどうしようか考えた。
カフェに前日電話をしているので、翌日の法話があるか確認しよう。
母親が心配しているので家へ帰らなければならないが、この、時間は、自分の時間としてやらなければならないことがあるのだ。
またナビで、カフェへと向かいます。
丁度おなかも減っていたので食事をしようと思っていましたが、ケーキのカフェでした。
焼チーズケーキとホットコーヒーを注文する。
しばらく落ち着いてから「昨日電話したものですけど、明日の予定はどうですかね?」と聞いてみる。
「あ、今日こられたんですか?」
「ええ、今日は、あの、朝の座禅会に参加してきました」
「そうなんですね、明日はあると思いますが、一応、聞いて見ますね」
と言ってくれました。
老師の語録が本棚に置かれていたので、読んでみる。
どうも、老師のお父さんも有名な方らしく、その新聞記事か何かの切り抜きがファイリングされていた。
パラパラと眺めているとカフェの方が「これ、もらいました」と老師の言葉が書かれた小さなパンフレットのようなものを見せてくれた。
「いや、ないです」
「じゃあ、あげます」
「ありがとうございます」
と、いうことで、それを読みながら時間をすごす。
しばらくすると老師に聞いてくれたようで、今から会って来たらどうですかと言われました。
「え!? それは、ちょっと一体一は勇気が・・・・・・汗」
「そんな怖い人ではありませんから、大丈夫ですよ」ニコッと優しい。
「あ、じゃあ、行ってみます」
「そうしたら、明日も来てもらっても大丈夫ですし、台風が不安でしたら、帰ることもできますね」という、なんという親切心!
これぞ仏の心ではないのだろうか。
ということで、予想外の展開で、その日に会うことになりました。
またもやナビで設定して向かいます。
お寺へ着いて、お邪魔すると奥様が出て見えていたので「あの、老師が会ってくれると聞いたのですが・・・・・・」と超テンパッタ状態で、話します。
「ああ、そうですか」と言って「老師」と中へ入られます。
「どうぞ」と呼ばれたので、恐る恐る中へと入らせていただきます。
縁側にテーブルと椅子が2脚置かれており、そこに案内されました。
奥様がお茶を出してくれます。
「あの、悟りについてですが」と本題を切り出しました。
そのあとで2時間半くらいの会話で様々に教えてくださり、帰りには、DVDも貸してもらえるという恐れ多い、というか、めちゃめちゃ優しい人でした。
しかも車まで見送りに来てくださって「お気をつけて!」と言ってもらいました。
なんという親切心!
しかも突然、なんの約束も無く、ただカフェに現れた、この僕に、この心遣いと、しかも、僕の人生での最難関の疑問であった、真理についても諭してくれるという。
正に老師!
あまりの感動に、我を忘れてしまいましたw
要するにスッキリとして、問題が無く、特にやるべきこともなくなるという、ただ、この生かされている自己であるしか、元々ないのだという、そのところです。
僕が聞いた主なことは、
無我とは何か。
死の恐怖とは如何に克服すべきか。
この2点が個人的には主な疑問でしたが、もちろん会話の流れの中で、この問題を切り抜けていくことが、目的でした。
様々な話しをしていたので、正確な記憶はできていませんが、その話をしている時に、普通に話している、その話しているだけのときがあります。
あれ?
いま話しているだけですよね?
老師「そうだ」
僕「理解しようという働きがなければ、そこですよね」
老師「そうそう」
僕「てことは、何も問題はないということですか」
老師「そうそう、悟りだ、なんだって、全部、考え方の世界じゃない」
そういう認識が働く前に、もう、あるじゃない。
生まれてからずっと。
縁によってあるんですね?
そうそう、お釈迦様が言ったことは縁によってあるってそれだけじゃない。
縁起って言うけど、そこがね。
ということは認識がこけたらそこだけってことですね。
そうそう。
思いも、ただ起こっているんじゃない。
え? 思いもですか?
そうそう、それを自分の思いだと思ってる。
自分の思いだと思うから、良いとか悪いとか判断してるんじゃない。
ただそれだけのことじゃない。
じゃあ、この外の世界に証されるというだけではないのですか。
思いは難しいからね。
とりあえず、5感のことを言うわけで、最初はね。
思う前に思いがあるんじゃない。
それに対して、いいとかわるいとかやってるわけでしょう。
はい。
ということは、何もしないこと?
そうそう、この機能は機能のままにあるんだから、それに手を加えない。
なるほど!
腑に落ちましたw
めっちゃすっきり爽快です。
悟るも何も最初から悟ってる。
それが僕の最終回答です。
ああ、すっかり、その、解けましたw
<おわり>
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