麻乃はいつも 風のように走った

引退した競走馬を引き取りました。


脚を壊した麻乃は
もう二度と走れません

兄が逝きました。

2020-05-14 10:03:00 | 日記




おはようございます。

昨日お昼頃、兄が亡くなりました。
危篤から一時持ち直していましたが
病には勝てませんでした。

兄は兄弟の中では1番頭が良かったのに
大学受験に失敗してから家を出たまま
以後は父を嫌い、家に寄り付かず
アウトローの様な生活を続けていました。

父は医者でしたが厳格で
「獅子は子供を谷底に突き落とし
這い上がって来た子だけを育てる。」
などと宣い、
飴抜き、鞭100%の不器用な教育。
結局、子獅子は誰も這い上がって来ず、
兄はギャンブル好きのアウトロー人生。
私はヤンキーから動物愛好家へ。
(ここまでが前妻の子)
上の弟は三浪させてどうにか
私立の医大に突っ込んだものの
1年で辞めたいと言い出し退学。
下の弟は私立高校からストレートで行ける
私立大学に入ったもののやはり中途退学。
(この2人は後妻の子)
父は無能な子供達に失望し、
以後自分の趣味の世界に没頭。
母は父のご機嫌伺いに忙しく
無意識にも前妻の子と我が子を差別。
(前妻である実母は再婚しアメリカ在住。
兄、私が幼い時より父の意向により絶縁。)

とこの様な家庭環境なので
私と兄は早い時期に家を出ており
以後実家には寄り付きませんでした。
兄と私も疎遠で連絡も取り合って
いなかったんです。
何年かに一度は電話が掛かって来ましたが
決まって必ず「お金送って。」でした。

まぁでも、兄は幸せだったんじゃないかと思います。
世の中には
「蟻🐜さんタイプとキリギリス🦗さんタイプ」が
いると思うんですけど、
兄夫婦は揃って「キリギリスさん🦗タイプ」で
だからこそキリギリス人生🦗を全う出来た訳でして。

兄はお金の事で散々実家に迷惑掛けて来ましたが、
私からみると最後まで家族の愛情を欲しがっており、
それが叶わぬ辛さの発露が
ギャンブル生活だった様な気がします。
早々と家族の愛を諦めて
動物達に支えて貰った私とは対照的に
最後まで兄は「愛を乞う人」でした。
だから今、本当の意味でやっと
兄は楽になれたんだと思います。

天国でまた飴無しの父に会わないと
いいんですけど。
それとも父は天国ではポケットに一杯、
キャンディ🍬持っているのかな。