最近つくづく思うこと・・・↓
平成25年6月25日、安倍総理は総理大臣官邸で第1回となる再チャレンジ懇談会に出席しました。
本日の懇談会では、再チャレンジを果たした方から経験談の発言があった後、意見交換が行われました。
安倍総理は本日の発言や意見交換を受けて、次のように述べました。
「皆様、本日は、大変お忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。
政界というのは割りと再チャレンジ可能な社会です。左側にいる寺田さんも山際さんもこないだまで落選していて、加藤副長官も落選の経験者で、私の父親も落選したのですが、私自身も総理をやめるともう2度とないなと言われておりまして、私の病気に合った画期的な新薬ができるなど幸運にも恵まれまして、私ももう一度、総理に復帰することができたわけです。
しかし、社会全体は、さきほど内田先生がおっしゃったように、なかなかそういう経験者を受け入れにくい。
今日、皆様のお話を伺っていて、そうした1回、2回、3回という失敗、あるいはまた障害がある、そういう壁を乗り越えていくということが大変難しい社会であるということは、改めて分かった次第です。
皆様の話を聞いて、再チャレンジ政策を進めていく上において、何が大切か、何が問題か、という様々なアドバイスをいただいたような気がしております。また、改めて御礼を申し上げたいと思います。
「活力ある日本」を作り上げていく上においては、今日、お話を伺っていて、失敗あるいは障害という壁にぶつかった経験というのは、大いなるキャリアだと思います。そういう方々をしっかり活かしていく社会であって初めて、全員が参加するということによって、日本は活力を取り戻していけることができるのだろうと思います。
今日、お集まりいただいた皆様はそうした壁を突破されたのですが、実際はなかなかその壁を突破しようと苦しんでいる方の方が圧倒的に多いだろうと思います。つまり、日本はそういう人材を活用しえていない。そういう皆様にとって、人生の目標に向かって進んでいくことが、なかなかできていない社会だということを、我々ももう一度よく認識をしながら、どうすればそうした障害を取り除く、ハードルを取っていくことができるのか。そういう方々の背中を押すことができるかどうかということが、我々の仕事なのだろうと思います。
その中でいくつかスタートして行きたいと思います。
ニート等の若者の皆様についても、就労した後のキャリア・アップも大切だということを今日、承知したわけで、こうしたニートの方のキャリア・アップ支援のための事業を開設をしていこうと思います。
さらには、行き過ぎた個人保証が再チャレンジを妨げています。一回失敗したら烙印が押されるわけですが、ウォルト・ディズニーは5回会社を倒産させているわけですが、ウォルト・ディズニーが日本にいたら、ディズニーという大きな会社ができていなかったということでありますから、一定の条件を満たす場合には、経営者の保証を求めないとするガイドラインを策定していきたいと思います。また、オリンピック、パラリンピック、それぞれ文科省と厚労省という分け方がいいのかということも考えていく。
障害者の皆様に対するきめ細かな就労支援ということも極めて必要でございますから、それを推進をしてまいります。このため、障害者が就労する企業への発注拡大を進めていきたいと思います。
今後、稲田大臣を中心に関係各省庁において、今日の皆様のご意見を踏まえながら、施策の実施に努めていきたい。そのことによって、若者も女性も男性も失敗した人も、障害がある方にとっても、ハードルのないチャレンジのできる社会にしていきたいと思いますので、今後ともアドバイスを、どうぞよろしくお願いいたします。」
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