ウィーン歩き・その3(楽友協会~オペラ座)

2015-04-02 23:17:05 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

 

  こんにちは

  桜の花が大満開になりました。皆さん、如何お過ごしでしょうか。

  毎年満開の桜を見るたびに、来年こそは隅田川のお花見周遊船に乗ろうと固く決意するのですけど

  今年もまた見送ってしまいました。春のうららの隅田川・・来年も見送りそうな気がします。(笑)

 

  今日は、ウィーン歩きの3回目をお送りします。

  夕食にはまだ時間がある日暮れ近い頃に、ウィーン楽友協会まで散歩に出かけました。

  楽友協会って、かた苦しい名前ですけど、中には素晴らしい黄金のコンサートホール(Goldener

  Saal)や小ホールなどが入っています。

 

  ご存知のように、ウィーンは音楽の都。

  世界中から、オペラやコンサートを聴くためにクラシックの音楽ファンが集まってきますが、なかでも最

  も有名なのは、ウィーン国立歌劇場(オペラ座)と楽友協会です。

  この二つは、観光バスでは大体下車して写真タイムなどをとって説明しています。

  今回は、そのウィーン国立歌劇場にも行ってみたいと思います。楽友協会から徒歩7、8分ですので。

 

       

  ↑上の写真は、メイン道路から少し外れた通りですけど、市電の路面電車が走っていました。

  市内の交通手段は路面電車と地下鉄とバス、タクシーです。

 

  ↓楽友協会に到着。

  ここは、日本でもお馴染みのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地(ホーム)。

  毎年元旦にNHKテレビで中継生放送される「ウィーン・フィルハーモニー・ニューイヤーコンサート」

  は、ここの大ホール(黄金ホール)で開催されています。↓

       

 

  ↓道路を挟んだ建物の前で、何かテレビの収録をやっているのを見つけました。

  近寄ってみますと・・日本のかたでした。アナウンサーなのかな?      

         

  近くにいた日本人の旅行者のかたが、お正月のニューイヤー・コンサート用の収録をしていて、解説

  をする音楽評論家だと小声で教えてくれました。

          

  「それでは、ご案内しましょう」と言って、後ろの楽友協会へ入ってゆくシーンを繰り返し撮っているの

  です。現地スタッフに依頼して撮影するのですね。

        

  ↑時間をかけて。寒いのにコートも着ずに、大変ですね。この日は2013年12月12日。

  帰ってから元日にニューイヤー・コンサートを見ますと、音楽評論家の奥田佳道さんと分かりました。

  ただし、このシーンはカットされていました。寒かったのに、お気の毒!

  ところで、上の写真の後方に写っている緑色のドーム屋根の建物は、観光スポットのカールス教会

  です。ズーム・アップして。↓

      

  ↑イスラム教のモスクに付属しているミナレットのような細い円柱が立っていて、異教の建物のように

  見えますけど、キリスト教会です。1739年に完成した、バロック建築の傑作と言われています。

  カール6世が、猛威をふるったペストの伝染病の終息を祈願して建てさせた教会です。

 

  ↓下の写真は、先ほどお話しした楽友協会の黄金の大ホール。

  NHKのニューイヤー・コンサートでご覧になったかたもいらっしゃることでしょう。  

        

         
                                        (Yahoo画像から)

  ニューイヤー・コンサートの時には、↑上のようにお花で飾られて装いも新たに。

  ↑細長いシューボックス型の、1700人以上入るホール。

  1階2階のバルコニー席がコの字型にホールを取り囲んでいます。

  思いがけずチケットが入手できましたので、友人とウィーン・フィルの演奏を聴きに行きました。

        

  各柱の彫刻や天井画も素晴らしくて、美術品の中でオーケストラの演奏を聴いている気分でした。

  さすがにここの聴衆は厳しい。

  日本のように、一応のお愛想の拍手などはしませんでした。

  こういう場所で音楽が成長してゆくのだな・・と思いました。

 

  さてこのとき、コートを預けるクロークで、友人がお財布をスラれてしまいました。

  100ユーロ―(1万4千円くらい)ほどでしたので、被害は少ないほう。

  パスポートが入っていたら大変なことになるところでした。

  この楽友協会も国立歌劇場も、クロークは紳士淑女のようなスリが多いそうです。

  チケットを切ってもらう前にクロークに預けますので、スリもチケット無しで入ってこれるのです。

  しかも預けるのに1ユーロ―支払うため、お財布を出しますから、どこにしまったのか見ているのだ

  そうです。正面がクローク。↓

        

 

  さて、散歩に戻りましょう。

  楽友協会から北に少し歩きますと、リング(Ring リンクとも言う)と呼ばれるウィーンのメイン

  道路に出ます。リングはウィーンの中心部分を囲んでいる、ほぼ円形に近い環状道路。

  昔の城壁を壊した跡地を道路にしたもので、そこを路面電車(トラム)が回っています。

  リング内は直径約2kmくらいですのでウィーンの中心エリアはそれほど広いものではなく、しか

  も観光スポットのほとんどがリングの中かその周辺にありますので、とても回り易い街です。

  ウィーンの旅行者はリピーターが多いというのも、そういった便利さが人気の一つなのでしょう。

  楽友協会はそのリングの南のほう、リングの少し外にあります。

 

  ↓下の写真、リングに入って左へ行けば、すぐ先の右側に緑色の長い屋根の建物、国立歌劇場(オぺ

  ラ座)が見えてきます。     

       

  ↓ウィーン国立歌劇場に着きました。リングに面しているほうが正面入口です。

       

  世界三大歌劇場の一つ。

  学校のように大きな建物の中には、ホールのほかに稽古場、大道具小道具を製作する部屋、舞台

  衣装を仕立てる部屋など、オペラやバレエのために必要な場所が揃っているそうです。 

  指揮者の小澤征爾さんが2010年まで音楽監督をなさっていました。

  内部の様子やオペラ上演の様子などは、いずれまたの機会に。

  なお、2回目の「カフェ・デーメル」でお話ししたカフェ・ザッハーは、この歌劇場の裏手、ホテル・ザッ

  ハーの1階にあります。

 

  みなさん、素敵な春の日、桜の花をお楽しみ下さいね。

 

                              

 

  

         

  

    


最新の画像もっと見る