こんにちは
しばらくご無沙汰しました。みなさん、お元気でしょうか。
今回の旅行は、ローマ以北の北イタリアを回ってきました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をどうしてもまた見たくて。
「最後の晩餐」を見る予約チケットが確保できていて、しかも美術作品を中心に見
て回る、希望通りのツアーがありましたのでそれを利用しました。
イタリアは、南のほうはナポリを中心にカンツォーネなどの音楽はたくさんあるので
すけど、美術作品は際立ったものはほとんど無くて、北イタリアに集中しています。
この旅行は、ルネサンス発祥の地フィレンツェでゆっくりできたのが魅力でした。
駆け足ですけど、主な都市ををかいつまんでご紹介してゆきたいと思います。
↑ 成田から写真のスイスエア機でスイスのチューリッヒまで飛び、そこで小型機に
乗り換えてアルプス山脈を越え、イタリアのミラノへ。写真はチューリッヒの空港。
ミラノから観光が始まりました。
アルプスの上空にさしかかった時にはまだ夕焼け空で、切り立った山頂の白い
根雪の上に深紅の絵の具をどろりと落としたように夕映えが照りつけていて、底
から上がってくる群青色の暮色とのせめぎ合いの色彩がまるで絵画のようにすさまじ
く美しくて強烈でした。
今回の観光の中で一番印象に残った、と言うのも変ですけど、いきなり圧巻から
始まったという感じです。
イタリアの上空に入りますと、もう夜の闇に包まれていました。
↓ようやくまた来れた、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会。
付属修道院の食堂の壁に、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が描かれているのです。
左側のクリーム色の建物がその壁画を見るための入場口になっています。
一月にはあった、クリーム色の建物の右側、一階の窓下に飾られていた「最後の晩
餐」の大きなレプリカが何故か今回は無くなっていました。(あったほうがいいのに)。
1999年に、最先端の技術を駆使して20年かけた修復が完成しました。
実は、この人気作品の観覧は十年以上も満員御礼状態になっていまして、予約を
取らないと見ることができない上に、壁画の保存上、一回につき25人という人数
制限があり、しかも15分間しか見れないのです。
現地のガイドさんによりますと、未だにチケットを取るのは大変、とか。
↑ 「最後の晩餐」。中央のイエス・キリストと12人の弟子たち。イエスの向かって
左に座っている女性に見える人物が問題になっている最年少弟子のヨハネ。
実は、この人はヨハネではなくてイエスの妻マグダラのマリア(女性)であり二人の
間には子供(女の子)もいた、という説が推理小説「ダ・ヴィンチコード」で描かれ、
ヴァチカンも頭を抱える7000万部の世界的な大ベストセラーになって映画化され、
この絵を見たい人が激増したのです。
向かって左から四番目の、ヨハネに手を突き出している人物は弟子のペテロ。
イエスの亡き跡を継いだペテロもやがて磔の刑に処せられます。
このペテロのお墓の上に建てられたのがヴァチカンの中心サン・ピエトロ大聖堂で、
ぺテロはイタリア語ではピエトロと読むそうです。
「最後の晩餐」につきましては、当ブログの今年6月16日の「ダ・ヴィンチ作・最後
の晩餐」に詳しく書いていますので、よろしかったらご覧になってください。
今回は、このサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会の礼拝堂に入ることができて、
写真撮影もOKでしたので予約時間を待っている間に撮ってきました。
ルネサンス時代のゴシック建築だそうです。↓
イタリアに来た目的が初日で終わってしまって、拍子抜けした気分に・・
下の写真は、有名なミラノのドゥオーモ(正面)がある、ドゥオーモ広場。
ミラノのドゥオーモは白大理石で造られており、世界最大級のゴシック建築だそう
です。繊細な装飾にレースを連想するような、爽やかで美しい大聖堂でした。
画面左手前の建物は修復中なのか白いビニールで覆われていますけど、商店街
の巨大アーケードになっている「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエレ2世」。通称「ガレ
リア」。 このアーケードを真っ直ぐに通り抜けますとオペラ・ハウスのスカラ座のあ
る広場に出ます。↓
↓ ガレリアの中。ミラノ・ファッションのお店やブランド店、レストランなどが並んでお
り、この建物は世界遺産になっています。モザイクの床が素晴らしい。
次は、麗しき水の都ヴェネツィアです。↓
船で、サン・マルコ広場などのあるヴェニス観光の中心街へ向かいました。
ビルのような大型旅客船も停泊していて、お互いに手を振りあってラブ・コール。
↓ゴンドラに乗って狭い運河から海のように広い運河へ出て、また狭い運河に戻っ
て約30分の遊覧。広い運河の先はアドリア海です。
船頭さんが「マンマミーア!」と言ったので、あ、知ってる、「なんてこった!」という
意味。ミュージカルに「マンマミーア」ってあるので、とグループの人たちに講釈。
こちらでは普段でもマンマミーアという言葉を使うようです。
英語では、なんてこった「オーマイゴッド」神さま!と言うのにイタリアでは「マンマ
ミーア」私のお母さん!と言うのは、イタリアの男性はマザコンが多いからではない
か、やはりとっさの時に本性が出るんですよね、と誰かがシニカルな意見を言って。
イタリアの男性ってほんとうにマザコンが多いらしいのです。
↑ 驚きました?これだけ見ますとちょっと気味が悪いですよね。
ヴェネツィアのマスケラという仮面です。
二月下旬から三月頃にヴェネツィアではカーニバルが開かれ、さまざまなマスケラ
とコスチュームで仮装し、先ほどのドゥオーモ広場などに集まって大騒ぎをするそう
です。わたしならこれを選ぶ、というマスケラの写真を撮りました。
街中が興奮と熱狂に包まれて、観光客の飛び入り参加もOKだそうでグループの
中に以前やったことのあるかたがいらして、お話を聞きました。
面白そうです。思いきり仮装して大騒ぎ、やってみたいですね。
マスケラの写真もいろいろ撮ってきましたので、その内にまたご紹介いたします。
お喋りしている間に、こんなに長くなってしまいました。
残りの街はまた次に続けたいと思います。
もっと記事を短くして、更新の回数を増やさなくては、と考えているところデス。