水の都ヴェネツィア(水上交通について)

2015-10-09 22:48:01 | 旅行 ・ 装飾吊り看板

  

 

  こんにちは

  二人目のノーベル賞受賞に一人盛り上がって、テレビの受賞報道を予約録画し各局ハシゴしました。

  今年のお二人は、これまでの科学研究者に抱いていたイメージの幅が少し広がって、楽しく拝見。

  子供の頃、勉強が嫌いだったなんて~

   

  さて、前回のヴェネツィアの運河の続きを始めましょう。

  初めてのかたは「運河その1」のほうも合わせてご覧頂くと、ヴェネツィアの様子がもっとよくお分かりに

  なることと思います。

 

  前回もお話ししたように、さして広くないヴェネツィア市内には150以上の大小運河があり、400以上

  の橋が架かっているそうで、自動車やオートバイ、自転車も乗り入れ禁止。乗り物は船だけ。

 

  住民は生活に不自由ではないのかしらと思ったのですけど、それほど不自由でもないようなのです。

  幸い、旅行のグループの中に、ヴェネツィアに半月ほど滞在したことのあるかたがいらして、知りたいこ

  とを教えて頂くことができました。

  ヴェネツィアの風景も入れながら、教えて頂いたことを思い出しながらお話しします。

 

  まず、市民の交通手段はヴァポレットと呼ばれている水上バス、水上タクシー、そして自家用船。

  ゴンドラは昔は市民の重要な脚だったのですけど、人間が漕ぐので時間がかかり実用的ではありません。

  なので市民は利用せず、ゴンドラはもっぱら観光客専用だそうです。

  

  ↓下の写真は、その水上バスです。

  大運河の桟橋の乗り場から乗客が水上バス(真ん中)に乗り込んでいるところ。

  ここは大運河(カナル・グランデ)にある終点の水上バス乗り場だそうです。                           

          

  でも、↑上のように桟橋から乗るのは例外で。

 

  ↓写真左下のように、運河に突き出た小型の四角の建物がスタンダードな水上バス乗り場でした。

  どこの乗り場もこの建物になっているのですぐに分かるそうです。中に入って待つ人もいました。

  路線図も時刻表もあるそうです。地上のバスと同じですね。チケットもここで買うのでしょう。           

          

 

  水上バスの乗り場があるのは大運河だけ。なので、バスを降りた後は目的地まで歩くしかありません。

  もっとも、大運河は逆S字型に大きく湾曲しながらさして広くない市内の中央を縦断していますので、

  最寄りの乗り場で降りて、どこでも徒歩10分以内で目的地に着けることになっているそうです。

 

  ↓下は、先程のカナル・グランデの水上バス乗り場からさらにゴンドラに乗って進んだところです。

  このあたりの景色はとても綺麗です。

  後ろのドーム屋根の美しい建物は、カトリックのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。                         

                                  

  ゴンドラの船頭さんのことをゴンドリエーレと呼ぶそうです。

  たまにスピードの出る船が通るとゴンドラが大揺れします。

  いま落ちたら死ぬしかない。スリル満点。でも船頭さんが上手にさばいて。 

  大運河を出ますと外はアドリア海、ではなく、またまた外に海のような大運河があるのです。

  ほんとうに運河、運河、運河でした。

 

  ↓海のようですけど、ここも運河です。

  下のようなフェリーに乗ってアドリア海に出て、イタリア対岸のクロアチアに行けるということでした。

  はあ・・海は遠いんだ・・

          

 

  市内へ戻りましょう。

  どの建物も、運河に面したほうにも玄関口を持っていて、船を使えるようになっていました。

  ↓下はレストランの入口です。ゴンドラを降りて入ってゆくのですね。

  斜めの赤線の入ったポールはたぶん舟を繋ぐため。ゴンドラが停まる所によく見かけました。            

                       

              

 

  ゴンドラでゆきますとヴェネツィアの民家の様子などが見れて楽しかったのですけど、10月でも運河

  の臭いが気になりました。冬場は臭いませんが。夏場はちょっと・・?

 

  ↓下は、ゴンドラ乗り場です。「GONDOLE」と書いてある緑の立て看板は乗り場の共通標識。

  市民はほとんど利用しませんので、観光客ばかりが待っています。

  ちなみに乗船料金は特に決まっているわけではなく、船頭さんと事前に交渉するのだそうです。

  イタリア語が喋れない人はどうするのでしょうね(笑)。相場は一艘40分80ユーロ(11200円)。         

          

  ↑ 街中運河ばかりで、どこへ行くにも上のような階段付きの太鼓橋を渡って運河を越えなくてはなりません。

  自動車やオートバイ、自転車を持っていても使えないでしょう。身障者用の車椅子も見かけないそうです。

      

  ↓なんといっても、市民の脚は自家用船。大体、各戸に一台はあるというのは日本の車と同ですね。

  下のような、船尾に船外機が付いた自家用ボートが主流で、性能の良いヤマハやホンダなどの日本製

  が圧倒的に多いそうです。イエーイ!d(⌒∇⌒)b

          

  自家用ボートに乗って休日は近くの島にレジャーに出かけたりするそうです。

 

  ↓こんな路地運河にも船着き場がありました。自家用船が止まっています。

  正面の建物に、船のための運河側玄関口(アーチの)が見えますね。

          

 

  ↓商店街からいきなり運河です。緑色の標識がありますのでゴンドラ乗り場ですね。

  この通りは土産物店が並んでいました。ベネツィアはレースの本場です。

         

  

  ↓下の写真、右は駐車場、いえ駐船場??なのでしょうか、自家用ボートが何艘も停めてありました。

  こちらでは、警察はパトロール船、消防車は消防艇、救急車は救急艇、運搬船に宅配用の船まで、どん

  な船でもあるそうです。  

          

                 

  ↓ヴェネツィアは、どこを撮っても映画のワンシーンのような、旅情溢れる水の都でした。

  多少水の暮らしの不便さはあっても、この街で暮らす満足度はほかの都市では得られない濃いものが

  あるように思えました。

          

 

  急に冷え込んで、秋らしくなりました。体調を崩さないようにどうぞお気を付けください。

 

 

                                 

      

 

  

    

           


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