こんにちは
皆さんお元気でしょうか。
わたしは腰を痛めてしまって、さんざんです。
今回の水上人形劇は、ベトナムに行ったことのあるかたは皆さん観ていらっしゃるようです。
わたしも友人と、一度はベトナムの民族芸能を観るのもいいかな、ということで参加しました。
発祥の地は北部のハノイ。ハノイで盛んな娯楽で、千年の歴史があるそうです。
ホン河(紅河)流域の農民たちが豊作を祈って行っていた人形劇がやがて庶民の娯楽になり、そ
して観光客用のアトラクションに発展しました。
↓下はホーチミン唯一の専用の劇場「ゴールデンドラゴン水上人形劇場」です。
↓入口で頂いたパンフレット。
裏は、ベトナム語と英語、フランス語、日本語、韓国語、中国語のプログラムになっています。
ベトナム語は意外にもアルファベットを使います。200年前に新しく作られたベトナム語です。
越南(えつなん)というのはベトナムの漢字名。中国の南を越えた地という意味だそうです。
600人弱が入るくらいの芝居小屋風の劇場の中は、ほぼ満席。
いろんな国の観光客や国内旅行のベトナム人などが団体で入っていました。
幕が開くと、水の入った溜め池がデンと構えている極彩色のユニークな舞台が現れます。
まずはデウさんの口上から。「皆々様!」と言っている感じ。
ベトナム語ですから何を言っているのか分からない。でも仕草がユーモラスで面白い。
人形劇は17編の短い物語から成っていて、全部で40分くらいですので1演目2、3分。
ストーリーが分からなくても、すぐに次の物語の人形が登場して目先が変わるので飽きません。
全体にコミカルな感じ。ベトナム人のお客さんたちは途中何度か笑っていました。
↓池の両サイドではご覧のようにベトナムの民族楽器を演奏し、息つく暇もないほど早いテンポ
で民謡風の歌を歌ったり台詞を喋ったりして人形劇の雰囲気を賑やかに盛り上げます。
日本の民族芸能のお囃子(はやし)みたいな感じ。人形たちはそれに合わせて動きます。
↓左サイドの楽器演奏者兼歌手兼声優。なかなかの熟練者です。
↓同じく右サイド。鉦(かね)や太鼓に横笛も。
では、人形たちをご覧ください。
↓水牛を使って田畑を耕す農民。
↓田植え。溜め池は土地にもなり、河や湖にもなります。
↓キツネ狩り。なかなか度胸のありそうなたくましい農村の女性でした。
ホン河の魚釣り。漁師の爺さま?
武将のような人たちが船に乗って登場。
↓先頭は王様のようです。この顔は中国や日本の芸能にもありますね。
↓途中省略しまして、ラスト近くの仙女の踊り。
静かで平和な舞踊は、次の激しい龍の戦闘シーンを引き立てるため。
フィナーレは火を吹く龍と水を吐く龍(右)との闘い。
東京ディズニーシーにもこんな水上アトラクションがあったっけ・・と思いながら。
↓人形劇が終りますと、建物の中から人形を操作した人たちが次々に登場。
どうやって人形を操るのかは、人形劇の家系にだけ代々伝えられてゆく門外不出の秘伝なの
だそうです。
皆ずぶ濡れなので、水に潜って操作するのだけは確か。
↑オールスタッフが勢ぞろいでご挨拶。
なんという素朴で純真な人形劇でしょうか。
ベトナム独特の音楽もとても良かった。是非もう一度観てみたいと思いました。
ほぼ毎日、夕方から1日3回公演。毎回8割以上のお客さんが入っているそうです。
ついに東京も桜の開花宣言をしましたね。
これから日本の最も美しい季節に入ります。
では、またお出かけください~