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片腕ガンマンvs盲目ドラゴン

C級映画鑑賞記やら日々の出来事をつらつらと・・・。

「リスボン特急」を観た

2009年11月22日 20時17分41秒 | ホラー&アクション映画
原題:Un Flic
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
出演:アラン・ドロン、リチャード・クレンナ、カトリーヌ・ドヌーブ
製作:1972年 フランス=イタリア合作映画
時間:96分
種類:UNIVERSAL(日本)
画質:★★★★★

今回紹介する作品は、1972年に日本でも劇場公開されたフランス映画「リスボン特急」です。

当時は、美男子の代名詞であった俳優、アラン・ドロン。
美男子なのに何故か悪役が多かったアラン・ドロンが、刑事を演ずるという事で話題にもなった作品。
当時、高校生であった私も劇場に観に行ったのでありました。

左:シモン(R・クレンナ) 運転手・ルイス(マイケル・コンラッド)

人けのない海岸沿いの道を一台の大型セダンがゆっくりと走って来て止まる。
低く垂れ込めた雲の隙間から突然降り出す大粒の雨。
動き出すワイパー。
時折挿入される荒れ狂う波の映像。
大型マンション(何故か人が住んでいる気配がない)の一角にある閉店間際の銀行に大型セダンからトレンチコートに身を包んだ男達が吸い込まれていく。
映画の冒頭のシーンだ。

最近のフランス映画は、アメリカ映画っぽくハデで明るくなったように感ずるが、当時フランス映画といえば、”暗くて重い”という印象を持った物で、チンケなイタリア娯楽映画好きな私だが、この極端に”くら~い”フランス映画も何故か嫌いではなかった。

原題の「Un Flic」を直訳すれば”刑事”。
おそらく作品の主要舞台がリスボン行きの特急の中という事でこのような邦題が付いたと思われるが、私的には、この部分がこの作品の中で一番いただけない部分ではないかと思ったりもします。
名匠J・P・メルヴィルの作品だが、当時の評価はイマイチ芳しくなかったように記憶しています。

ラスト、早朝の街角でドロン扮するコールマンは、犯人である自分の友人であるシモン(R・クレンナ)を撃つ!
シモンは、銃を持っていなかったのである
わざと撃たれたシモン・・・

シモンがトレンチコートの胸に手を入れた瞬間コールマンは・・・

無言で次の事件に向かうコールマンとモーランド(ポール・クローシェ)
コールマンの心の中は・・・

このエンディングに流れるイザベル・オーブレの曲がまた実にもの哀しげでいつまでも頭の中に残っているのであります。
当時映画館の席で、映像が終わっても流れているこの曲を周りが明るくなるまで聴いていた記憶があります。
しかしDVDのエンディングでは、残念ながら途中で歌が終わってしまいます。

最後まで聞きたいというお方は、「コロンビエ・ドリームス」という海外版CDの15トラックめにこのI・オーブレの「事が起こるように」が収録されていますので聞いてみてください。






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