Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

アメリカ同姓婚の合法化

2015-07-08 00:00:00 | 【アメリカ】RN(看護師)
1週間ほど前の事ですが
アメリカの連邦最高裁が同姓婚を全州で認める判断を下しました

今まで、結婚に関する法律は各州の方針によって定められており
同じアメリカという国でも
A州では同姓婚OKだけれども、B州では禁じられている、という状態でした。
これが国(全50州)を通して統一される事になります。

この最高裁の判断、RNとして働くえいやにも他人事ではありません。
ICUという職場柄、重篤な状態の方をたくさんお世話します。
患者さんが意識不明の場合、家族に治療の決定権があるわけですが
これが同性カップルだと複雑になる場合があるんです。

例えば、30年もの間パートナーとして一緒に住んでおり
事実上の夫・妻(配偶者)だとしても
法的な関係が無い為に治療方針の決定権が無い。
そうなると、患者さんの血族が決断を下すんですが
高齢だと親や兄弟姉妹は他界している事が多く、
また、子供がいない事がほとんど。
最終的に甥や姪、いとこ、はたまた甥・姪・いとこの子供などに連絡を入れて
どういった治療をするのか決めてもらうんですが
何十年も患者さんと会っていなかったり
遠い親戚であれば全く面識の無い場合もあります。

いきなり病院から連絡が来て「決断を」と言われても困りますよね?
目の前に30年連れ添っているパートナーがいるのに
パートナーには何の決定権もない。
色々もどかしいです、当事者も医療関係者も。

今回の同姓婚合法化によって
こういった弊害が解消されるのは喜ばしい事です


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