電話の向こう、担当のTさんは穏やかな口調で言った。
「すごく良い作品になりましたね。しかし今回はあえてデビューは見送りました。次こそは狙いましょう。」
そうか、次か…次、ね。
その後、促されていくつか原案を出すものの、Tさんからかんばしい返事はもらえず。ペンは一向に進まない。
「あれ?私何が描きたいんだっけ…」
頻繁だった電話やFAXのやりとりもやがて途絶え、私も机に向かう事がなくなった。
Tさんが言っていた。
「漫画において大切な事、それは描き続ける事です。」
私は描き続ける事が出来なかったのだ。
一念発起してわずか一年足らず、私は再び進むべき道を見失ってしまった。
そんな折、ふとしたきっかけでダーツバーでバイトする事になった。
バーといっても実のところ「飲み屋」と呼ぶのがふさわしい、安い焼酎のキープボトルが壁面を埋めているような店だった。
ある時、店の掃除をしていた私は分厚いカクテルブックに目を止める。(そんな店でも一応メニューにはカクテルがあった)
昔リカーショップで働いた経験もあり少しは知識もあったが、ページをめくれば知らないカクテルやリキュールが次々と現れ、思わず見入ってしまう。
へぇ…こんな世界もあるんだな。
それから数ヶ月後の深夜、私はバーテンダースクールに入学すべく、東京行きの夜行バスに乗っていたのである。
30歳を目前にした、あまりにも無茶で馬鹿げた上京物語の始まりである。
この続きはいつか漫画にしてこのブログにUpするつもりです(^_^;)
ここから先がもう悲惨で(笑)
乞うご期待!
「すごく良い作品になりましたね。しかし今回はあえてデビューは見送りました。次こそは狙いましょう。」
そうか、次か…次、ね。
その後、促されていくつか原案を出すものの、Tさんからかんばしい返事はもらえず。ペンは一向に進まない。
「あれ?私何が描きたいんだっけ…」
頻繁だった電話やFAXのやりとりもやがて途絶え、私も机に向かう事がなくなった。
Tさんが言っていた。
「漫画において大切な事、それは描き続ける事です。」
私は描き続ける事が出来なかったのだ。
一念発起してわずか一年足らず、私は再び進むべき道を見失ってしまった。
そんな折、ふとしたきっかけでダーツバーでバイトする事になった。
バーといっても実のところ「飲み屋」と呼ぶのがふさわしい、安い焼酎のキープボトルが壁面を埋めているような店だった。
ある時、店の掃除をしていた私は分厚いカクテルブックに目を止める。(そんな店でも一応メニューにはカクテルがあった)
昔リカーショップで働いた経験もあり少しは知識もあったが、ページをめくれば知らないカクテルやリキュールが次々と現れ、思わず見入ってしまう。
へぇ…こんな世界もあるんだな。
それから数ヶ月後の深夜、私はバーテンダースクールに入学すべく、東京行きの夜行バスに乗っていたのである。
30歳を目前にした、あまりにも無茶で馬鹿げた上京物語の始まりである。
この続きはいつか漫画にしてこのブログにUpするつもりです(^_^;)
ここから先がもう悲惨で(笑)
乞うご期待!
編集さんからの電話に胸は高鳴る。しかし世の中そんなに甘くはない。話はこうである。
「君はなかなか見込がある。マンツーでアドバイスするから、次の作品を描いてみろ。」
マジッすか?喜んで!
それからは電話とFAXでのやりとりが始まる。何せデビューがかかっているんだから、私も必死。当時の担当のTさんのちょっと東北訛りの言葉に叱咤激励されながら、夢中で描き上げました。うん、我ながらイイ作品になったぞ!やれるだけの事はやった、後は結果を待つだけだ。
そしてある日の夕方、待ちに待った電話が…
〈つづく〉
長くてスイマセン。イーモバイルの修理がもうしばらくかかりそうで…^_^;
ちなみに↑のはその時の作品の扉絵です。
「君はなかなか見込がある。マンツーでアドバイスするから、次の作品を描いてみろ。」
マジッすか?喜んで!
それからは電話とFAXでのやりとりが始まる。何せデビューがかかっているんだから、私も必死。当時の担当のTさんのちょっと東北訛りの言葉に叱咤激励されながら、夢中で描き上げました。うん、我ながらイイ作品になったぞ!やれるだけの事はやった、後は結果を待つだけだ。
そしてある日の夕方、待ちに待った電話が…
〈つづく〉
長くてスイマセン。イーモバイルの修理がもうしばらくかかりそうで…^_^;
ちなみに↑のはその時の作品の扉絵です。
漫画の話をするとジャンルは何?と聞かれます。や、フツーですよ、普通の恋愛漫画。「レディースコミックじゃないの?」って……私一体どう思われてるんだろう?
とりあえずデビューしなけりゃ話にならない!どうせなら有名な紙面を飾りたい、と私が選んだのはK社の某メジャー誌。
嬉々として投稿するも、箸にも棒にも引っ掛からない結果に。根拠の無い自信に溢れていた私は否応なしに身の程を知らされます。
悔しい…けどこれが現実だ。気を取り直し2作目、今度はどうだろうか…
そわそわと待つだけの日々、そこに一本の電話が。
「K社編集部の者ですが…」
うっそー!〓もしやデビュー!?
〈つづく〉
とりあえずデビューしなけりゃ話にならない!どうせなら有名な紙面を飾りたい、と私が選んだのはK社の某メジャー誌。
嬉々として投稿するも、箸にも棒にも引っ掛からない結果に。根拠の無い自信に溢れていた私は否応なしに身の程を知らされます。
悔しい…けどこれが現実だ。気を取り直し2作目、今度はどうだろうか…
そわそわと待つだけの日々、そこに一本の電話が。
「K社編集部の者ですが…」
うっそー!〓もしやデビュー!?
〈つづく〉
まんが道
2009-08-21 | バー
実家の物置を整理していたら、昔描いた漫画の原稿が出てきました。
「ぎゃー!なんじゃコリャー!」
懐かしいやら恥ずかしいやら、しばし悶絶しながら眺め入ってました。
小学生の私の将来の夢は漫画家でした。初投稿が高校一年生(確かマーガレット)賞金10万円もらってかなり浮かれてたのを覚えています。
しかし高校を卒業して就職してみると、周りには楽しい遊びがいっぱい。車を買い、お酒を覚え、男友達も増え、私の夢はいつしか忘却の彼方に押しやられてゆきます。
月日が流れ、いくつか職を転々とし、私は次第に焦りはじめました。このままでいいのか?一体自分には何が出来るのか?
うをーーー!
このまま歳取るのはイヤだーーー!!
そして手に取ったのが紙とペン。その時私は28歳になっていました。
「よっしゃ、いっちょやったるかい!」
思い立ったら矢も盾もなくやりたくなる性格の私は、再び真っ白な原稿用紙と向かい合う事になります。
〈つづく〉
「ぎゃー!なんじゃコリャー!」
懐かしいやら恥ずかしいやら、しばし悶絶しながら眺め入ってました。
小学生の私の将来の夢は漫画家でした。初投稿が高校一年生(確かマーガレット)賞金10万円もらってかなり浮かれてたのを覚えています。
しかし高校を卒業して就職してみると、周りには楽しい遊びがいっぱい。車を買い、お酒を覚え、男友達も増え、私の夢はいつしか忘却の彼方に押しやられてゆきます。
月日が流れ、いくつか職を転々とし、私は次第に焦りはじめました。このままでいいのか?一体自分には何が出来るのか?
うをーーー!
このまま歳取るのはイヤだーーー!!
そして手に取ったのが紙とペン。その時私は28歳になっていました。
「よっしゃ、いっちょやったるかい!」
思い立ったら矢も盾もなくやりたくなる性格の私は、再び真っ白な原稿用紙と向かい合う事になります。
〈つづく〉
「バーテンダーさんはいつ飲みに行くんですか?」
と聞かれる事がしばしあります。
「やっぱりお休みの日ですか?」
そうですね。でも週に一度の休みを飲みにばかり費やすのもアレなんで…
「アフター5」
仕事あがり、まさに5時からの時間。
ただ皆さんと違うのは、PMではなくAMだということ。
そんな時間からいったいどこで飲むの!?
…あるんですよねーそういうお店が。
私はたまたま仕事場が近かったので、上司に拉致られよく歌舞伎町に行ってました。
場所柄お店には困りません。アフターのホストやホステスさんが多いので、明け方でも賑わってます。
銀座にだってあるんですよ。6時頃行くとバーテンダーのたまり場みたいになってるお店とか。
どうしようもない時はファミレスって手もありますね。早朝、ロイ○やデ○ーズで宴会やってる同業者を見かけたりもします。
(余談ですが知人は朝のファミレスでバカ騒ぎして出禁になってました(-_-;)
5時から飲みはじめて12時。これがPMなら当たり前なのに、AMだと奇異の眼差しを投げかけられてしまう…
昼間っから酔っ払ってる私達を見かけても、暖かい目で見過ごしてやって下さいませ。
と聞かれる事がしばしあります。
「やっぱりお休みの日ですか?」
そうですね。でも週に一度の休みを飲みにばかり費やすのもアレなんで…
「アフター5」
仕事あがり、まさに5時からの時間。
ただ皆さんと違うのは、PMではなくAMだということ。
そんな時間からいったいどこで飲むの!?
…あるんですよねーそういうお店が。
私はたまたま仕事場が近かったので、上司に拉致られよく歌舞伎町に行ってました。
場所柄お店には困りません。アフターのホストやホステスさんが多いので、明け方でも賑わってます。
銀座にだってあるんですよ。6時頃行くとバーテンダーのたまり場みたいになってるお店とか。
どうしようもない時はファミレスって手もありますね。早朝、ロイ○やデ○ーズで宴会やってる同業者を見かけたりもします。
(余談ですが知人は朝のファミレスでバカ騒ぎして出禁になってました(-_-;)
5時から飲みはじめて12時。これがPMなら当たり前なのに、AMだと奇異の眼差しを投げかけられてしまう…
昼間っから酔っ払ってる私達を見かけても、暖かい目で見過ごしてやって下さいませ。
今年はホントに夏が短かったですね。朝夕なんてもう秋の気配ですから。
バーテンダーやってると昼夜逆転なので昼間にレジャーに出掛ける機会(いや気力か)がなかなかありません。
昔話で恐縮ですが、私の田舎は海が身近だった事もあり、小さい頃から夏は海!海だ海~!だったんですね。
砂浜でバナナボートとかじゃないですよ。基本、岩場で巣潜りです。日本海だし。浜茶屋なんて無いですよ。潜ってとった魚介がごちそうです。
(どんだけ田舎!!)
そんなわけで、人で溢れかえった関東のビーチにはどうしても行く気にならず。上京してからは全く海と縁遠くなってしまいました。
シュノーケルを長時間くわえて顎が痛くなる、あの感覚が懐かしい…
近年、夏がどんどん短くなってきている気がします。海を懐かしむ気持ちが余計にそう感じさせるのでしょうかね。
久々真っ黒に日焼けしてーーー!
けど30過ぎてるからやめときます(笑)
バーテンダーやってると昼夜逆転なので昼間にレジャーに出掛ける機会(いや気力か)がなかなかありません。
昔話で恐縮ですが、私の田舎は海が身近だった事もあり、小さい頃から夏は海!海だ海~!だったんですね。
砂浜でバナナボートとかじゃないですよ。基本、岩場で巣潜りです。日本海だし。浜茶屋なんて無いですよ。潜ってとった魚介がごちそうです。
(どんだけ田舎!!)
そんなわけで、人で溢れかえった関東のビーチにはどうしても行く気にならず。上京してからは全く海と縁遠くなってしまいました。
シュノーケルを長時間くわえて顎が痛くなる、あの感覚が懐かしい…
近年、夏がどんどん短くなってきている気がします。海を懐かしむ気持ちが余計にそう感じさせるのでしょうかね。
久々真っ黒に日焼けしてーーー!
けど30過ぎてるからやめときます(笑)
突然ですが…
・元ヤン
・元族
・武闘派
はい、のっけから穏やかでない。
コレはあくまで私統計ですが、
【バーテンダーはこのいずれかの条件を満たしてる人が多い】
イマドキの若い衆はさておき、私ら世代(30~40代)のバーテンダーの昔話を聞いていると、高確率で↑のワードがヒットするんですよ。
(武闘派というのはボクシングとかいわゆる格闘技系スポーツ経験者)
今では様変わりしたと言われますが、バーテンダーって軟派に見えて実は職人気質の強い超タテ社会なんですよね。
ある意味、↑の条件を満たしてる人の方が、この世界には向いているのかもしれないですね。
あ、私は違いますよ言っときますが(笑)
・元ヤン
・元族
・武闘派
はい、のっけから穏やかでない。
コレはあくまで私統計ですが、
【バーテンダーはこのいずれかの条件を満たしてる人が多い】
イマドキの若い衆はさておき、私ら世代(30~40代)のバーテンダーの昔話を聞いていると、高確率で↑のワードがヒットするんですよ。
(武闘派というのはボクシングとかいわゆる格闘技系スポーツ経験者)
今では様変わりしたと言われますが、バーテンダーって軟派に見えて実は職人気質の強い超タテ社会なんですよね。
ある意味、↑の条件を満たしてる人の方が、この世界には向いているのかもしれないですね。
あ、私は違いますよ言っときますが(笑)
こにきて、ブログを見て下さる方の数が意外に多いまま推移している事に少し驚いた。
イラストも何もない、まずい文章だけのブログをわざわざ見てくれる物好きな人なんてそういないだろうと思っていたので。
……
………ん?
ちょっとまてよ?
それってもしかして、
【私のイラストなんかあろうが無かろうが大して影響ない】って事だろうか?
ガ~~~ン!
(↑懐かしい表現法。)
そうでない事を祈りたいです(笑)
早くEMOBILEの修理終わんないかなぁ~~~。
イラストも何もない、まずい文章だけのブログをわざわざ見てくれる物好きな人なんてそういないだろうと思っていたので。
……
………ん?
ちょっとまてよ?
それってもしかして、
【私のイラストなんかあろうが無かろうが大して影響ない】って事だろうか?
ガ~~~ン!
(↑懐かしい表現法。)
そうでない事を祈りたいです(笑)
早くEMOBILEの修理終わんないかなぁ~~~。
悪戦苦闘
2009-08-14 | バー
最初このペンタブに挫折したせいで、ブログの開設が大幅に遅れました。(イイワケですが…)
おぼつかないながらも何とか絵らしきものが描けるようになったものの、
誰でも簡単にブログが開設できます、なんてウソつけ!と思わず言いたくなるくらいの悪戦苦闘っぷり。
何時間もかけた記事が一瞬にして消える、という事が一度や二度じゃなかったですね。
その都度、パソコンに向かってキレていた私。コリない奴です、我ながら。
おぼつかないながらも何とか絵らしきものが描けるようになったものの、
誰でも簡単にブログが開設できます、なんてウソつけ!と思わず言いたくなるくらいの悪戦苦闘っぷり。
何時間もかけた記事が一瞬にして消える、という事が一度や二度じゃなかったですね。
その都度、パソコンに向かってキレていた私。コリない奴です、我ながら。