
ケアの現場が、ありえないほど複雑な相互作用の場であることが分かる「驚き」と「発見」の書。
当代随一の目利きとして知られる人間行動学者であり、「かえる目(もく)」というバンドのボーカルである著者は、
ある時から認知症高齢者のグループホームに通い詰めることになります。
会話分析、ジェスチャー研究、コミュニケーション身体論……
これまで研究してきたことが一挙に、目前で、毎日のように繰り返されているからです。
この夢のような状況に感激した著者は、
ベテランケアワーカーの「神対応」から、研究者のピント外れゆるふわ介護まで、
あらゆる動作をビデオに収めて一コマ一コマ分析してみると……
そこで見つけたのは、頭で考える前に反応している“かしこい身体"だった!
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図書館から借りて読了。
何気ない行動言動が心理学社会学で分析されている面白さ。
技量のある人とそうでない人の差って観察眼だったり
対象者に興味があるか否かだよなーと思ったりする。
自戒のことば。