土崎港曳山祭りは秋田市土崎港に伝わる由緒あるお祭りで
(土崎神明社例祭)で毎年7月20日~21日の両日に行われ、400年近い歴史があります 国の重要無形民俗文化財に指定されております。
毎年奉納される「曳山(ひきやま)」の台数はその年によって違いますが、今年は24で、「港ばやし」にのって練り歩く壮大なお祭りです。
「曳山」の作りは剛(正面)と柔(裏面)からなり、剛(正面)の台の上に戦場場面などを作り、歴史上人物の迫力満点の武者人形を飾り付けられたもので
壮観な曳山となっております。
曳山の剛(正面)です 肴町(さかなまち) 全町内は昔ながらの旧町名で表示されています
小鴨町(おがもまち)戦場場面
旭日町2区
加賀町
高さ4.5メートル、重さ5t の曳山の柔(裏面)を紹介します
柔(裏面)には、お囃子方が乗る櫓が設けられ 太鼓、鐘、笛、つづみ、などで(港ばやし)を奏でます、またお祭りの間、曳山は神様の御分霊を乗せ練り歩きます
そして、にぎやかに囃子たてることにより、町中にただよう『災いをもたらす怨霊や悪霊』を曳山に封じ込め、祭が終わるとすぐに曳山を解体することにより
怨霊や悪霊を町から追い払うのです。
曳山行事には見る人を楽しませるため、『曳山を華やかに飾り』、『見る人を圧倒するような迫力のある人形を乗せ』、『大きく高くし』、『歌や踊りを披露する』
といった沢山の工夫があります。 また、柔(裏面)の上にはにはおどけた人形を飾りつけ、その脇に、政治、経済、社会、文化を大胆な切り口で風刺した
「見返し」が掲げられております
港ばやしには、現在、「寄せ太鼓」「湊ばやし」「あいや節」「湊剣ばやし」「加相ばやし」の五つの曲があり、土崎港ばやし保存会(港和会、娯笑会、しぶき会、若波会)、旭鳳会によって保存・伝承されています。
今回めずらしく女性の太鼓たたきさん を見る事ができました (旭日町1区)
さて次に登場するのは 曳山とともに披露される踊りは祭にとって大切なものです、町内ごとに工夫を凝らした踊りも楽しみの一つです
年齢に関係なく!老も?わかきも、揃いの着物で踊りを披露します
扇子や花笠であでやかに踊ります
秋田美人もチラホラ
いいね、イイネ!!
チビッコ達も参加して一役かってきます
ちなみに、政治、経済、社会、文化を大胆な切り口で風刺した「見返し」は土崎駅前にも掲げられております、これを楽しみにくる方も多いそうです。
曳山24台の 見返し は選考委員会で 選ばれます
ちなみに、今年は下記の 見返し が選ばれました
最優秀賞 |
世界遺産 願う心で 曳山(やま)奉納 |
南幕洗川 |
優秀賞 |
秋田(アキタ)から 絆深(キズナフカ)めた 六魂祭(ロッコンサイ) |
鉄道社宅 |
優秀賞 |
なぜできぬ 火山と女房(ヨメ)の 噴火予知 |
旭町二区 |
21日のこの日は気温33度快晴の中3時間30分に及ぶ写真撮影でしたが24の曳山を全部紹介することはできませんでしたが、
いくらかでも 土崎曳山祭りの様子は届きましたでしょうか、また機会がありましたら是非実際に見て楽しんでいただけたら嬉しいです。
地元の人間としてこのような文化が400年も伝承されている事を嬉しく誇りにおもいます。ちなみに私も、私の子供も幼少のころ参加しました。
それでは みなさま 暑い夏を楽しく元気に過ごしましょうね ごきげんよう