仕事で広島へ行ってきました。
仕事の旅はけっこう多いのですが、たとえ1泊でも日帰りでも、プライベートでも仕事でも旅は旅。制限はあるもののできるだけ楽しむことにしています。朝9時半からのインタビューの仕事だったので、前日に広島泊、夜打ち合わせ・・・ということは・…早く出ればかなりの時間観光できる!なんとか時間をつくって、他のスタッフよりかなり早く羽田を発ちました。
広島ははじめてではないけれど、宮島や厳島神社には行ったことがありません。そこで今回はピンポイントで宮島を目指しました。世界遺産というのは、どうもね、という感じだけれど、海の中に建てられた厳島神社、というのは一度見てみたい。あの鳥居っていう形にけっこう惹かれる。結界みたいで、あのオレンジがかった赤色の仰々しさもいい。
広島駅からJRで宮島口駅へ。宮島へ渡る前に、ガイド本で調べた穴子メシが美味しいというフェリー乗り場近くの「うえの」で腹ごしらえしよう。付近にはすでに香ばしい穴子を焼く匂いが流れていて、人がそちらへ引き寄せられていく。店と同じくらいの広さがある待合部屋には何組もお客さんがいっぱい。雑誌『サライ』で紹介されたせいか、大人気。
40分後、やっと名前を呼ばれる。どういうわけか「きょうはお弁当の日です」といわれて、メニューはひたすらお弁当だけ。カウンター席の隣に座った近所のおばあちゃんとお話しながら食べる。友だちがここの穴子メシを食べたら元気がでた、と言うので来たんだそうだ。確かに元気なさそうなおばあちゃん。果たして穴子メシで元気をとりもどせるか・・・・。
きたきた!穴子メシ。
穴子のアラのスープでご飯を炊いているとかで、味が染み込んでいて、上にはこうばしく焼きあがった穴子がびっしり。さすがの味。でもなんせ弁当箱にぎっしり穴子メシのみなので、3分の2くらいでお腹いっぱい。
となりのおばあちゃんも「多いわねえ」「ちょっとお高い(1450円)のがねえ」などとぶつぶつ。でも食べ終わると確かに私も元気になって、いざ宮島観光へ!という感じになった。おばあちゃんも心なしか足取りがしっかりしたみたい。
出発寸前のフェリーに飛び乗り、10分後には宮島へ到着。たった10分とはいえ、島へ渡る感じがいい~な。
きょうの宮島観光のポイントは、というと・・・
厳島神社を見ること
穴子メシを食べること(済み)
ご当地限定の「目玉おやじ」ストラップを見つけること
宮島が元祖の名物「もみじ饅頭」をいろいろ食べ比べること
厳島神社観光&お守りを買うこと
五重塔のそばにある塔の丘茶屋休憩。「力餅」を食べること
もし時間が許せば、弥勒山、水族館ともみじ公園に行くこと 、などなど。
風は冷たいけれどお天気は上々。対岸の広島市方面が、海の向こうに見渡せるなかなかきれいな風景を見ながら、仲見世通りへ、観光スタート。
いきなり1軒目からもみじ饅頭の焼きたて有りの看板。すぐ食べたかったので1個購入、こしあん入り70円。歩きながらぱくっ。みたところはあまりぱっとしないもみじ饅頭だったが、う、うまいじゃん。
ふつうあんこものを1個食べると、当然ながらお茶など一口欲しくなるものだが、甘さがすごく良い加減なので、それがない。
海岸に沿って厳島神社まで、だらだらと続く土産物屋をゆっくり見て歩く。もみじ饅頭の店はすべてチェック。ちなみに宮島で買ったもみじ饅頭屋さんは下記のとおり。
やまだ屋、藤い屋。ミヤトヨ本店。みや離宮。鶴亀堂。木村屋。にしき堂。博多商店。 この中では藤い屋というのがいちばん大きいようで、広島駅や空港の中にも店がある。しかし味は中庸。広島名物「もみじ饅頭」とは、こんなものです、という味。
変わりあんモノでけっこう好きだったのが、抹茶と炭入り。特に「やまだ屋」の抹茶は、まわりのカステラ風生地も薄緑色の抹茶味で、あんの味もさっぱり美味しかった。鶴亀堂は、お年寄り二人がやっているちょっと地味目、でも老舗風の雰囲気があったので期待したが、アンがさらしすぎなのかあまり白っぽかったのと、そのわりにいちばん甘みが強く、あまり好きになれなかった。けっこうなじませるのが難しいのがチーズで、冷めてチーズが硬くなっている。温めてトロっとさせて食べればけっこう美味しそうだ。 紅芋は甘過ぎ。
8店12種のもみじ饅頭を食べ比べた結果、広島宮島名物 もみじ饅頭とは?
発祥地:広島県宮島
形態:もみじを形どっている径6センチ、厚み1.5センチの饅頭 。店により焼き型に多少違いがあるものの、葉の数はすべて7葉。例外として宮島サンリオのキティちゃん型もある。
皮:卵、小麦粉、砂糖からできているカステラ風。炭粉を混ぜ込んだものもあり。
アン:こしあんを中心に、つぶし、抹茶、クリーム、ブルーベリー、チーズ、紫芋、栗、レモン、アップルなどなど多種多様。こしあんは、おみやげのあんこモノとしては、よくさらしてあり、色が薄め、味もさっぱりしていて後をひく。
価格:1個70円~100円
販売方法:店先で焼いているところが多く、お客はその香りに寄っていく。1個から買 えるのも魅力。
感想:もみじ饅頭は、1個の分量といい味といい値段といい、持ち帰り安い重量といい、親しみやすさ、まんまのわかりやすいネーミングといい、満足感のある饅頭である。そのあんこモノおミヤゲ力は、5段階評価で3,5。
はぁ・・・ちょっと胃がもたれたような。でも家に帰ってもまだ食べてまーす。
さて、厳島神社ですが、さすが世界遺産の貫禄。
ちょうど干潮時だったので、あたりには緑色の生海苔の香りが漂い、潮の引いた海底を人々が縦横に歩き回っていました。やっぱりこれだけの建築物郡が海の中に建っているというのはすごい!
ここは漂着物の「陶片」が採集できる所なので、長靴があれば陶片拾いをしたいところでもあった。しかし風景的には、満潮の時に来た方が良かったような。青い海に赤い神社がきっと美しかったろう・・・。
目玉オヤジストラップは、10種類のうち6種買いました。1箇所の目玉密度としては過去最高。ここでも広島のおみやげに対する「本気」が感じられました。中にはフロッキー加工したもみじ饅頭の真ん中にオヤジがいるという手の込んだものも。
五重塔近くの茶屋で、きな粉をまぶした力餅をいただき、
もう5時過ぎたので、帰りのフェリーに乗ることにしました。弥勒山や水族館には行けなかったなあ。
夜、スタッフと合流し、打ち合わせかたがた、懐石料理をいただく。タイのしゃぶしゃぶが美味しかったー!
翌朝は、10時30分に仕事終了。同行の代理店の方(広島出身)と、出発前にお好み焼きを食べることに。せっかくだから原爆ドームへ、とお誘いいただき、タクシーでドームへ。ここも世界遺産。記念碑的な場所にはあまり興味がないのですが、来てみるもんだ、と思いました。
原爆ドームは、人間のおろかさも、悲しみも痛みも・・・すべてを突き抜けたように、静かに凄惨な美しさをたたえていた。元安川のほとり、芽吹いたばかりの柳がそばで揺れていました。
路面電車でタクシーの運転手さんに教えてもらった穴場的なお好み焼き屋へ。鉄板のすぐ目の前のカウンター席に座ると、広い鉄板の上にはずらりと焼きあがったお好み焼きが。
焼き方をつぶさに観察しながらいい匂いの中で、もうすぐかなぁ、
と見ていたのですが。しかし、1枚焼くのに、けっこう時間がかかることが次第にわかってきた。私たちのはまだ焼き始めてもいない。もしかして・・・飛行機の時間に間に合わないのでは・・・という、とても受け入れがたい予感がし始めたところで、ご主人のそばで手伝っていたおにいちゃんが・・・あぁっ!焼きあがったばかりの一枚を落っことしちゃった!
この瞬間、私たちは目の前でジュージュー焼かれるお好み焼きを見ること40分にして、無念にも、食べずに店を出ることを決意したのでした。
あぁぁぁ・・・・
広島駅からのバスに飛び乗り空港へ。そこでお好み焼き有名店の「さっちゃん」を発見。 20分後、良かったぁ!
ついにお好み焼きを食べることができたのでした。
もう15分しかないけど、穴子とタイの竹輪、サヨリの開き、もみじ饅頭を買い、トイレへ行って、タバコも吸って、ぎりぎり搭乗。
仕事がらみ(というか仕事)の広島1泊でしたが、めいっぱい楽しんでまいりました。