大阪は
「お笑いの町」といわれますが、
難波に近い玉出には、昔から、多くのお笑い芸人さんが住んできました。
「大阪のお笑いのロイヤルファミリー」のはじめのはじめ、
西川きよしさんとヘレンさんが新婚時代をすごしたのも、
ここ玉出ですが、
落語界でいえば、
六代目・笑福亭松鶴、三代目・桂米朝、三代目・桂春團治とともに、
上方落語の四天王と称された、
五代目・桂文枝さんの名前が真っ先にあがるのではないでしょうか?
これは、CDも入っている、小学館の 落語シリーズの 一冊ですが、
文枝師匠のは、13号で、副題には、堂々の「昭和の名人・完結篇」の文字が躍っております。
右上にチラと見えるのが、「立ち切れ線香」と「船弁慶」が入ったCDです。
「立ち切れ線香」は、解説に、
「落語史上、もっとも切ない、「若旦那と芸妓の恋」」とありますが、
笑うものとばかり思っていた落語が、こんなにもしっとりと、美しく、哀しく聞こえるのかと驚きます。
はめものと呼ばれる三味線の音も、とても風雅です。
こんな世界が少し前には、まだあったんだなぁと溜息が出ます。
ところで、文枝師匠は、お人柄がいいことでも有名だったそうです。
まさに、玉出の顔にふさわしい方でいらしたんですね!!