京都 花山天文台

京都の古い古い天文台

今も天体の動きを観測する

京都の古い古い天文台

日本で二番目に古い天文台

花山(かざん)天文台がある

設立されたのは昭和4年

今から85年前のこと



その京都でもっともっと昔
今から1000年も前のこと

時は平安時代
安倍晴明ら陰陽師が活躍した時代

京都には彼らを祀る晴明神社がある

陰陽師は陰陽五行説に天体観測などで
吉凶を占った官僚たちのこと
晴明とその一族が務めていた

平安時代に陰陽師によって観測された
天体異変がある歌人の日記に残っている

冷泉家に伝わる国宝、藤原定家の明月記

藤原定家は天体異変をこの日記に記している
百年前の客星の記録を日記に写し取っていた

これが貴重な天体観測の記録となった

客星とは夜空に突然現れた明るい星

西暦1054年に観測されたこの客星の記録は
欧米には一切残っていない

この客星の記録は星の忌まわの極に見せる
爆発現象である超新星と推測される

そう発表したのは
神戸のアマチュア天体観測家、射場保昭
射場は世界の天文家たちに、その名を知られる

アメリカの天文雑誌に寄せた論文が
その後の天文学の発展に大きく寄与した

この論文を見たオランダの学者
J・H・オールトは膨張し続けている
かに星雲の始まりが日本で観測された
客星で超新星であると結論づけたのです

こんな超新星の爆発のおかげで
地球や様々な生命体の素となる命の素は
すべて作りれたのだから

そんな宇宙の神秘が時代を超えて
解き明かされたのです



花山天文台はアマチュア天文家たちの聖地

花山天文台のおかげで射場の発見も



京都の古いものを大切にする精神が
新しい発見を生んだのだ

古くから受け継がれるものを大切に

そこから新しいものも生まれる




花山天文台はもう古い

最先端の技術がどんどん出てくる世の中で
京都の人々は予算削減となり運営が
困難になった花山天文台を守ろうと
立ち上がり市民たちが寄付をした

こうした人々の想いによって
今年は閉鎖という最悪の事態は免れた


花山天文台は古いものを大切にする
京都市民の想いで今日も天体を観測する





(○´∀｀○)

　


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