微笑みの国の住人

タイ・バンコクよりお散歩blog★

つづき。

2006年01月05日 15時08分43秒 | 旅行の足跡
昨日は忙しくてつい中途半端で終わらせてしまったので「つづき」を
かきます。
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バンコクに戻れるし、機内食も食べれるし予定外の飛行機にも乗れた。
早くデリーに到着してバンコク行きのフライトに乗り換えて帰りたい。
焦る気持ちを抑え、イレギュラーな状況を楽しんでいた。

そう言えば話が飛ぶが、カトマンズでJET_AIRに乗り込む際に空港内で
荷物検査を2回、飛行機までバスに乗り、バスを降りた所で再度荷物検査。
合計で3回も荷物を検査された。刃物、バッテリーは持ち込めないらしい。
「僕の旅の友(ゲームボーイ)」からもバッテリーを抜き取られた。
財布の小銭が入っている所まで入念に調べられ、変な物は持ち込めない。
散々チェックされたのに機内食では「金属製のナイフ」が出された。
ああ矛盾。

飛行機は急に高度を落としだし、予定通りの時間でデリー空港に到着した。
2年前の夜に到着した時と同じ外は霧に包まれていて滑走路を照らす照明
の周りに光の輪が出来ていた。
飛行機から降りてタラップを歩いて空港内に入ると暖房が効いていて非常
に暖かかった。僕らを待ち構えてるはずの人物を探す・・・・。
僕らの名前が書いたプラカードを持って人が立っていると思っていた。

ところが待ってるはずの人は居ない・・・。

Transitと書かれた扉を潜ろうとすると警備員に阻まれた。
インド訛りの英語でまくし立てられ意味不明。
暫くすると英語が話せる無線を持った係員登場。

係員:「トランジットのフライトチケットは?」

僕ら:「コレですけど・・・」

係員:「このチケットはカトマンズ→バンコクだよ。」

僕ら:「カトマンズで飛行機がフルブッキングで・・・JET_AIRに乗って来ました。」

係員:「で? インドのビザは?」

僕ら:「無いですけど・・・(思考停止)」

係員:「カトマンズの誰の手配?タイ航空の人?」

僕ら:「名前・・・名前・・・聞いてない。」

係員:「とりあえず調べるから待ってて。」

結局そのまま30分ほど放置され係員がやってきた。
事情が飲み込めたらしく、色々と話が進みだした。

係員:「バンコク行きのチケットを見せて。」

チケットの情報を紙に書き写し終わるとトランジットロビーの扉を
開けてくれた。ふうう・・・やっとコレで帰れる。

僕ら:「で、どこでバンコク行きのチケットを受け取れるんでしょうか?」

係員:「知らないけど,タイ航空の担当に聞いてみて。」

僕ら:「タイ航空の担当は何処に居るんでしょうか?」

係員:「ロビーに案内カウンターがあるから聞いてみて。」

そっか、じゃあそこで聞いてみよう。
ロビーに入り中央に見えるカウンターに行った。


僕ら:「タイ航空のカウンターに連絡とりたいんだけど。どうすれば?」

係員:「タイ航空?知らない。」

僕ら:「じゃあ、電話番号は?」

係員:「知らない。」

何それ?!お前案内係じゃねーんか!
調べようともしない、知らないの一点張り。
席に座ったまま動かない。
僕らはビザも無いしチケットも無いので出国審査を通る事が出来ない
最悪ビザを購入し外に出てしまったら最後で話は全く纏まらなくなる
可能性が非常に高い。
その辺を歩いている空港職員にも事情を説明し何とか出国審査カウンター
の外にあるタイ航空のカウンターに連絡をとって貰おうとするが、声を
かけた職員すべて分からない、知らないの一点張り。

全く取り合ってくれない。
インド人って、他人の事は全く気にしないんですかね?
空港の案内係であっても、何もしてくれない。
フライト待ちの若い日本人男性が居たので声をかけた。
彼はインドの言葉を喋る事が出来たので再度案内カウンターにアタック。
「タイ航空のカウンターがあるのは知ってるけど,何処か知らない。」
というのが答え。


その日本人旅行者はフライトの時間が来たのか僕らにお別れを言った。
そして最後に彼らが僕らにポツリ・・・。

なんか、トムハンクスの映画「ターミナル」みたいですね・・・

ハア・・・
途方にくれる僕ら。
案内カウンターでどうするか考えてると、カウンターの壁にエアライン別
サービスカウンター電話番号リストが目に入った。
怒りが込み上げてくる。こんな事も案内できないのか!コイツら!

僕の携帯電話は国際ローミングサービスに加入していてインドでも携帯
が使用できる。さっそく、電話番号を控えて電話してみた。
繋がった!
僕の乏しい英語で事情を説明しチケットを持ってきてくれと言った。
コチラの事情は通じているようだ。話も通っているみたいでも・・・
なぜか分からないけど,チケットを持っては行けないと言われた。

僕:「外に出れないんだ!何とか持ってきて!」

電話の男:「分かった分かった!ブツッ」

それからと言うもの、何度かけてもコチラが名乗ると電話をガチャ切り
されるようになった。インド・・・・最悪。

もう、ラチがあかない!
ボスが、最終手段に出た。
出国カウンターに近づき何やら話している。
見ていると突然うずくまった。ウソ泣き落としだった。
すると話していたインド人がカウンターの向こう側へ消えた。
2,3分経った時にカウンターの向こうに消えたインド人ともう一人男
がやってきた。

僕も近寄っていくと。
彼はタイ航空のマネージャだと言い、ボスに向かって。

関係者:
「Don't cry lady!You can go back to bangkok.」
「Now I'm arranging your flight tickets.」
「Please wait for 10 minutes.」
「Then I can give you tickets.」


まさに神だった。

それから、事は順調に進み無事に21:50発のバンコク行きに乗り込み
無事に帰国する事が出来ました。
でも、インドはタイから1時間30分遅れの時差。
と言う事は・・・。
フライトは4時間でバンコク着は・・・。
結局バンコクのドンムアン空港に着いたのは朝の4時。
家に帰ったのは4:40頃。

昨日は、このまま殆ど寝ずに出社。
キツカッター。

そこで、帰宅後にボスが一言。

デリー空港の免税店でチンザノが4ドルで買えて良かった~!。

なんとも気の抜けた話。

注:ボスとは僕の奥さんの事です。