マッキー歯科医院の気まぐれ日記帳(旭川市)

旭川の山田歯科。日々の診療室の出来事、実践していること等々のブログです。 <ホワイトニンク、インプラント、審美>

歯の土台に用いられる素材の種類

2015-11-25 12:55:17 | 日記
歯の土台に用いられる素材の種類」  歯科
今回は、歯科の臨床でつかっている、人工の歯の土台(コア)の種類について備忘録としてまとめておきます。

虫歯や歯の破折、再治療などにより歯に十分な量の歯質が残っていない場合の治療として、人工の歯の土台(コア)で歯を補強する必要があります。

歯の土台(コア)には、メタルコア、レジンコア、ファイバーコア、ゴールドコアなどがあります。
治療色や強度、体に優しい素材など目的に合わせ素材を選びます。
<保険の点数/当院の保険外の料金>


メタルコア
保険治療で最も一般的に使用されている金属の土台(コア)です。
<194~247点>
長所:
•保険適用のため治療費が安い
•コアの強度が高い
短所:
•金属は歯より非常に硬く弾性がないため、歯根が破折することがある
•金属の溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどの心配がある
•金属なので光が透過しないため、自然な透明感を再現しにくい


レジンコア
金属のピンで補強した保険適用のレジン(プラスチック)の土台です。
<147~159点>
長所:
•保険が適用されるため費用が安い
•メタルコアより歯根が破折する危険が少ない
•金属の溶け出しによる歯ぐきの変色や金属アレルギーなどの心配が少ない
短所:
•ファイバーコアより弾性や強度、耐久性が低い
•一部、金属による暗い影があるため、ファイバーコアより透明感が劣る


ファイバーコア
グラスファイバーのピンで補強したレジン(プラスチック)の土台。
歯質とより近い性質なので、メタルコアと比較すると歯質や接着剤とも一体化しやすい。
硬さや弾力性が自然な歯に近いので強い力がかかった場合も歯根を壊しにくく、より適した土台です。
<241~330点/5000円>
長所:
•硬さや弾力性が天然歯に近いので、歯根が破折しにくい
•光の透過性があり歯に似た色のため、透明感のあるセラミッククラウンを再現できる
•強度が高く、耐久性がある
•金属を使用しないので、歯ぐきの変色や金属アレルギーなどの心配がない
短所:
•(平成28年1月より保険適用のため)レジンコアやメタルコアより少しだけ多く費用がかかる。ただし、保険外のクラウンの場合保険が適用されない


ゴールドコア
金合金(20K)や白金加金(PGA/プラチナ加金)などの貴金属を使用した保険適用外の土台(コア)です。
</15000円以上>
長所:
•強度が高く、耐久性がある
•金属の溶け出しによる歯ぐきの変色や金属アレルギーなどの心配が少ない
短所:
•硬く弾性がないため、歯根が破折することがある
•保険が適用されないため、レジンコアやメタルコアより費用がかかる
•光が透過しないため、自然な透明感を再現しにくい

PS;
ついでにイラストも作ってみました(原図から改変)




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