相方の九州支部スタジオの生徒発表会、先日無事終了しました。
台風くぐり抜けてなんとかかんとか。
発表会当日のお天気は問題なかったので幸いでした。
んが、ゲスト入りにだいぶ神経使いました。リハーサルにいないと困りますから。
結局、前日入りの二人には直前に変更して2日前に入ってもらいました。
パーカッションの人は私と一緒に入る予定でしたが、どうにも台風の予想進路がどうにも西へ西へと傾いてくる、ので、急遽、今から変更した飛行機乗ってください、みたいになってしまいました。
次の早朝、ANAのWebサイト確認したら、欠航になってない!仕方なく始発に乗り、リムジンバスで空港へ。着いたら案内表示は欠航になってました。。。
あ、やっぱり、、、。
でも少しホッとしました。
だってパーカッションにはかなり無理して変更して移動してもらったから。
結局、新幹線で九州に着けば、私の仕事は十分に間に合い、かつ、時間を持て余さなかったので、やっぱり私はツイてるな、と密かに思うのでした。
相方とは別件で一悶着ありましたが、どうやら私の深読みみたいで、彼は今回は無罪なようです。
しかし、私が誤解しても仕様がない状況でしたからね、彼にも反省してもらいます。
相方の疑惑が晴れないまま、発表会は容赦なく迫ってきます。
仕事に集中するために、当日、朝はやめに起きて、ホテルを出て近くを散歩しました。
日曜日の早朝、人の気配の少ない道を、朝の新鮮な空気吸って歩いていたら気分が落ち着いてきました。朝顔が咲いてます。ふっと、気持ちが和むのがわかります。
最初は右も左もわからない土地で、移動は必ず誰かの車、駅、スタジオ、劇場、ホテルの往復のみ。今年でなんとお手伝いも四回目、少しは土地勘ついてきたみたいです。だから散歩なんて思いついたのかもしれません。
私は9時にホールへ入り、自分の仕事にとりかかります。
プログラム、タイムスケジュール、段取り、すべて頭に叩き込んで、何度も頭の中で自分のすべきことをシュミレーションします。
受付スタッフ集合までにすませられる雑用はすませておきます。スタッフ集合したらどう仕事を説明すればよいか、要点まとめてこれも大体の道筋を立てておきます。
スタッフ集合は12時半、早い人は12時15分くらいからロビーに来ていました。
このホールが初めてという人も多く、シャッターの下りた入口で右往左往している人はまず間違いなくうちのスタッフの子でしょう。
全員が揃い、名前を確認して、仕事を説明、割り振りする前に、劇場の動線を説明するために、ホール見学ツアーをしました。
今回のホールが建物の中にあるので、受付ロビーと会場の入り口、楽屋とがフロアが別になっています。バックヤードから楽屋にいく通路、ロビーから楽屋へ通じる廊下、舞台袖を通って楽屋へ、。
暗い舞台袖では誰かの感嘆の声が聞こえてきます。
楽屋の部屋割、そして廊下のプレゼントを移動する場所を説明します。
再びロビーへ戻って、案内係、プレゼント受付、当日チケット受付、もぎり、プログラム配布、担当を決めます。
時間が進めば、解放される係りは他の仕事を割り振りします。手の空いた人から山のようなプレゼントを楽屋へと運搬してもらいます。
休憩時のロビー案内係り(実は、飲食物を会場内に持ち込まないように見張る係)
2部終演近くになれば、スタンド花をばらしてお客様に持って帰ってもらえるようにセッティング。
以上はロビースタッフの仕事。分担を決めて次の集合時間を4時にして、しばしリハーサル見学。
私はその他の仕事もあります。
ゲストの水の確認、リハーサル終了後に出演者に注意事項を伝えます。えらそうにガナリで。しかし、端的に確実に口調を固めにアナウンス。こういうのは、いい先輩の仕事ぶりにふれていたからこそ、自分でも回数つんでできるようになりました。影アナ、遅れ客の入場制限、会場内での見張り(写真を撮っていないか)。その他もろもろ。
そしてスタッフ集合、仕事分担の確認再度。
4時すぎには案内係に2フロア降りてもらって整理をしてもらいます。
ロビー当日受付も開けます。その頃からお客さんがたまり始めました。私も大きな声で案内します。
開場の5時、お客様に何回かお待ちいただいている状態へのご挨拶をしていて、開場のご案内も大きな声でします。
20人づつ区切って、エスカレーターで2フロア上がっていただいての入場です。このホールはこれが難所、長い時間待ってくださるお客さんは早く入っていい席をと気持ちがあせるので、それをぐっとこらえてもらうために何回が声掛けをします。
上がってくるお客さまには「お待たせいたしました、ご来場ありがとうございます」
とご挨拶を繰り返しました。
15分すぎたころに、順調に流れ出したら現場は任せて私はバックへ、影アナをします。途中で一度、1ベルの後にもう一度、
5分前には出演者が板つき始めます。相方も衣装でやってきました。よく見ると、右足のズボンのすそが靴にひっかかっています。自分ではわかっていないようでした。仕方ないので側まで行って直しました。皆の目の前で女房役みたいでホントはヤなんですが。
本ベル鳴って、緞帳が上がります。華やかな衣装の生徒さんたちの舞台姿に緞帳途中から拍手が起こりました。
つかみはOK。
次は私は遅れ客対応をします。
プログラム1番は4分ほど明るい照明のまま、問題はありません。次のプログラムは終始暗めの照明なので、遅れ客は入場制限します。暗転して3番が始まってやっと溜まっていたお客様に入っていただきます。
それから後のお客様には1階はもう一杯なので、2階から入場してもらいました。
休憩のアナウンス、二部開始のアナウンス、二部も開始、再び緞帳が上がるのを見守ってから、ロビーへ。
今回の受付スタッフはとても優秀であっという間にプレゼントの搬送もすましていたので、スタンド花のばらしまで本番を見てもらいました。
受付とロビーを手伝いに来て下さる老夫婦の4人はロビーに常駐しました。
スタンド花を全員でばらしにかかり、準備が整ったところで、まだプログラム2ツ半ほど残っています。
その状況が整った時にふと、私はスタッフ全員に
「じゃあ、皆さん、お先に気に行った花を思う存分持って帰ってください、新聞紙にくるんでください」
「え!本当ですか?」
「本当です、役得です、遠慮せずにお好きなもんをどうぞ」
と言いました。スタンド花5器分の花です、分量は十分あります。
みなさん、いそいそといい花を選んでくるんでました。よかったよ。
それから私はまた舞台裏へまわります。
フィナーレを袖から見守ります。カーテンコールが続きます、そして拍手のなか、緞帳が下りて、客電が明るくついたときに。舞台監督が私にキューを出します。
「これをもちまして、(うちの名称)発表会公演を終演いたします。長いお時間、最後までご鑑賞いただき、ありがとうございました。どうぞお忘れ物なぞございませんよう、お手回り品を今一度お確かめくださいませ。どうぞお気をつけてお帰り下さい。本日はご来場、まことにありがとうございました。」
それから嵐のごとく撤収。。。ゲスト陣にギャラを渡し、楽屋の片づけなど、お仕事満載です。
一番最後に楽屋の現状と忘れ物を点検して、施設担当者に連絡して、打上げ会場へ。
楽屋口から外へ出た時に、全て完了です。
宴は終わりました。
今回はいい仕事ができました。